ソロアドベンチャー制作話

おはようございます、枚方市のスターバックスから杉本です。

◆まず、自己紹介を
FT新聞を読んでくださっているあなたは、私(杉本=ヨハネ)のことをご存知かと思いますが、もしかしたらそうでないかもしれません。
前提をそろえるために、今回の話題の前段階として私の経歴をお話いたします。

私はこれまで、トンネルズ&トロールズ完全版(T&T)、アドバンスト・ファイティング・ファンタジー第2版(AFF)、ソードワールド2.0および2.5(SW)などを中心に、ソロアドベンチャーを書いてきました。
T&TとAFFは「TtTマガジン」「ウォーロック・マガジン」「R&R」誌を、SWは「GMマガジン」誌を中心に書いてきました……商業誌での活動は2016年の秋ごろからスタートして、50~100パラグラフ(項目)の作品を合計25本ほど書き上げています。

それまでにもFT書房の活動でトンネルズ&トロールズ(第5版)のソロアドベンチャーを書いたことはありましたが、商業誌で書くことが増えた結果、専門的な技術を高める必要性に迫られて、身近な先達に教わる機会もないまま、ゲームブックの執筆技術を転用しながらの挑戦となりました。
ちなみに、ゲームブックのほうは、いまだに商業誌デビューをしていません。
いつか、FT書房をもっと大きくして、自社製品そのものを商業デビューさせるつもりです。


◆ソロアドベンチャーってなに?
さて、「ゲームブック」「ソロアドベンチャー」といった単語が出てきましたが、両者はどのようなもので、どんな共通点と相違点をもっているのでしょうか。

「ゲームブック」と「ソロアドベンチャー」は、パラグラフ(項目数)を持った形式のゲーム本、というのが一般的な解釈です。
あなたは「ゲームブック」と聞くだけでワクワクしてしまうかもしれませんし、私もその1人なのですが、それは「ゲームブック」に触れてきた経験から来るものです。
私の場合、「ゲームブック」と聞くと、ファイティング・ファンタジーというシリーズに代表されるファンタジー系のゲームブックが頭に浮かびます。
しかし、世の中には「銀行員生活を描いた」ゲームブックもありますし、「世界の食糧問題」を解決するゲームブックもあります。

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