天井照明増設 ペンダント照明をお洒落に
電気工事と言えば、お客さんのTさん。
振り返ると、最初のTetugakuyaの天井照明は、こういうものだった。
写真は2016年11月時点
テナントを借りた時から、設置されていた50年物の古い照明器具は、かなり危うく、蛍光灯を替えようにも接触が不安だった。
事務所の照明のようでは、雰囲気が出ない。
全部取り払って照明を変えられないだろうか、とボヤいていた時には、「そんなの無理に決まってるでしょ!幾ら掛かると思ってるの?」というのが家族の返事だった。
そういう私の気持ちを汲んでか、汲まずか、「照明が良くないですよね」とお客様。ショボショボなTetugakuyaに来店されるお客様は、なかなかズバリ物を言う人々なのだった。
「いや、私もそれは分かってはいるんですけど・・・。無理でしょう。」と苦々しく返答をすれば、「いや、簡単でしょ。」とTさん。
こうやってああやって・・・と説明してもらっても、どこがどう簡単なのかは全くわからない。
しかし、実際にあれから、TさんはTetugakuyaの古い照明器具をほとんど取り払ってくれたのだった。
その頃には、祖父母や家族と共に作った小さなカウンターで喫茶を始めており、カウンターの真上に照明が付いた。
2017年9月頃↑↓
あの時、この照明がこれからを照らしてくれる希望の灯火のように美しく見えたのだった。
写真は2017年11月頃↑
2018年には、カウンターの真上だけではなく、店側の古い照明器具を全て、取ってくれたのだった。
写真は2018年11月頃↑↓
さて、それからカウンターは大きく変化し、L字カウンターになった。以前からのペンダント照明があるカウンター側は、程よく明るいので良い。
でも、L字カウンターの奥の方は、天井照明が無く、デスクランプを置くことで誤魔化していた。
読書会なども行なっていたが、こちら側の空間は、「暗い」そして「暗い」という感想を度々受けた。
2020年7月6日 照明工事に着手しようとして、Tさんとノープランで現場入り。
そもそも梯子の高さが足りず、その日は断念。憎し天井高4メートル・・・。
8月12日には、再チャレンジを果たす。Tさんが一枚飛ばしで天井パネルを剥ぎ、電気ケーブルを通してくれた。
電気ケーブルを通したあとは、再び、天井のパネルを元に戻すが、ソケットが付いた状態にしてあるので、あとは、ペンダント照明を付けるのみだ。
11月23日
ペンダント照明のコードやソケットをどれにしようか決めかねてズルズル時間が経過してしまった。Tさんが何度も催促してくださり、ようやく決行。
Tさんと一緒に選んだソケット。見た目もカッコイイ。
Tさんは、電気の資格を持っていて、私も色々教えてもらった。
私もできる部分でお手伝いをした。
せっかくの機会なので、今まで付けていた、ペンダント照明のコードも全て付け替えた。
記録として、Before Afterの写真をを貼って置くことにする。
余談だが、レジの真上にも照明が付いた。
お会計の時に、お財布を覗き込みながら、「私、目が悪くなったのかしら、小銭が見えなくて・・・」と言われるお客様が多かった。
内心は、「いや、うちの照明が暗いだけです。ゴメンナサイ」と思っていた。
今ではもう、お客様がお財布の中を探すのに苦労をされている様子がない。
これも嬉しいことの一つだ。
2020年11月23日にTetugakuyaの照明が、より世界観に調和するものに進化したこと、そして、読書をするには暗かった位置のカウンターが明るくなったことを、ここに記録しておきたいと思う。
「ねぇねぇ!!どこが変わったでしょうか!?」と常連さんに聞いても、照明の変化をすぐに当てられる人は少ない。言い方を変えると、まるで元からそうであったかのように完全に空間に調和してしまっているのだ。それでいて、以前よりも確実に良い。それは、ものすごく大切なことだと私は思う。
私は、電気のことには無知で、何がどうできるのか殆どイメージが湧いていないために動きがとても鈍い。そんな私に呆れることなく「可能だ」と言って、背中を押し続けてくれたTさんにも感謝したい。
Tetugakuyaの世界観が照明によって、より良いものになっているのならば、それは、殆ど全てTさんの技術と知識の賜物なのだ。
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