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My Favorite Live Album〜近田春夫&ハルヲフォン『LIVE! 1975-77』

  カーネーションのCDを聴きながら、カーネーション特集の「ロック画報 24」を読んでいたら、もう一つの特集が浦和ロックンロールセンターだったので、久しぶりにこのCDを引っ張り出しました。
一時期よく聴いてましたが、ホントに久々なのでした。懐かしい。
じゃ、行ってみよー。

・近田春夫&ハルヲフォン『LIVE! 1975-77』(CARA-3017/CARAWAY)

 これは2006年に浦和ロックンロールセンターの発掘音源がCD化された時に発売されたものですね。もう18年前になるのか、早いな。

 近田春夫&ハルヲフォンに関してはレコードに残された音源しか知らないわけですから、後付けの知識としてエンターテイメント性にあふれたライヴをやっていたとか、忌野清志郎さんの本(「Gotta!」角川文庫)で演奏が上手かったらしい程度しかなかったわけです。
このCDを聴いた時、お世辞にも音はいいとは言えないけど、ハルヲフォン(勿論近田さん)のユーモアセンスやその演奏力やアレンジ力に感動したのを覚えてます。

 近田さんのMCや演奏に対するオーディエンスの反応がとにかく興味深くて、ハルヲフォンはロックバンドだったと実感したのでした。
日本のロックバンドはシリアスでなければいけないみたいな風潮が延々と続いていたように思ってましたから、このライヴ盤を聴いてユーモアとエンターテインメント性にあふれたライヴを展開していたんだな、とも。
GSで両方持っていたのはザ・スパイダースがあったくらいですね。
両方持っていた先達のクレイジーキャッツはロックバンドではなかったし。

 レコードで聴いた以上にロックバンドだったライヴパフォーマンスは素晴らしいですね。
当時のモニターやPA、野外録音などが原因で丁寧な準備がされたライヴ盤とは違った仕上がりがとにかく素晴らしいです。
GSメドレーや日本のロックメドレーには爆笑しちゃいましなね。
そして、小林克己さんのギタープレイがとにかく素晴らしいです。
近田さん、高木英一さん、恒田義見さんで活動再開した時、ハルヲフォンを名乗れなかったのは小林さん不参加だからなんですかね?代わりに名乗った「活躍中」という名前のセンスも最高なわけですが。

 アルバムジャケットやアートワークにはちょっと疑問がありますが、これは浦和ロックンロールセンター側からの指定だったとCARAWAYレーベルの代表者?に聞いた記憶があります。

 ハルヲフォンのドラマー、恒田義見さんが参加していたゴーゴーアップルズのライヴを拝見した時、恒田さんの現役っぷりに感動した私ですが、その時の他のメンバーはベースが山森「Jeff」正文さんで、ギターが篠原太郎さんだったんですよ。
何かリクエストは?と指名されて、ダイナマイツの「トンネル天国」をリクエストして演奏してもらった記憶がありますわ。20年位前かな?うーむ。
ちなみに恒田さんがハルヲフォンの前に参加していたバンドは山口冨士夫さんもいた村八分だったことを勿論知ってた私です。

 頭でっかちだった私が発掘音源で知識に肉付けしていくのが楽しくて、そっちの方向に向かっていくのを決定付けたのはこのCDが出た辺りからなんですね、振り返ってみると。

 ハルヲフォンがキングレコードに残したアルバムも最高なので聴いてもらいたいです。
なかなか難しい状況なんですが。

 ではまたー。

 
 

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