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読書日記~黒沢進・高護「定本ジャックス」

 来月下旬にジャックスの未発表音源が発売されるみたいでして、かなり興奮しています。
こういう時に必ず引っ張り出すのは「定本ジャックス」です。
改めて読み返すと、やっぱり壮絶に面白くて、深い内容なんですね。
じゃ、行ってみよー。

・黒沢進・高護「定本ジャックス」(SFC音楽出版/白夜書房)

 この本の初版が出たのは奥付によると1986年2月とあります。
初めて買った時期は私がまだ大学生ですよ。うーむ。。
ジャックスや早川義夫さんの名前は日本のロック、フォーク本で知っていました。あがた森魚さんが尊敬するアーティストということだったり、岡林信康さんや斉藤哲夫さんなどURCの作品に携わっていた程度の知識があったのかな?

 ジャックスのベスト盤『レジェンド』が再発されたのを聴いて興奮したり、雑誌「ミュージック・ステディ」や「よい子の歌謡曲」で取り上げられたのを読んでいたこともあって、「定本ジャックス」を買った記憶があります。
あ、その前後に早川義夫さんと中川五郎さん(だったと思う)の対談が「宝島」に載っていたのを読んで興奮した記憶もありますね。

 どちらにしても大学に入るか入らなかったかの時期なのは間違いないです。
大学生であまらはに貧乏だった時期に手放したこともしっかり覚えていて、後々後悔した私です。

 大学卒業してから、神保町にあった書肆アクセスに通っていて、親切なスタッフの人にどこで見たとか教えてもらったりしたんですが、そこにはなくて、結局時間がかかるかも?ということでしたが、注文したら入荷したわけです。
あそこでは伝説のミニコミ誌「VANDA」と出会ったり、友達のために「定本はっぴいえんど」を注文したりと色々思い出があります。懐かしい。。

 「定本ジャックス」は木田高介さん以外のメンバーや関係各位のインタビューが載っていたのと、詳細な楽曲解説、ジャックスに至るまてまの変遷など、ひたすら興奮しながら読みましたねー。
『JACKS CD BOX』が発売されたのは1989年だったか、もしかしたら1988年だったかな?
まだ『ジャックスの世界』や『ジャックスの奇蹟』が単独ではCD化されてなかったのでした。
テレビ朝日の「プレステージ」に高護さんが出演して『ジャックスの世界』のジャケットが出たことも思い出しましたよ。

 ちなみにオリジナル・アルバムの形で再発されなかった理由は「からっぽの世界」の歌詞に使われた言葉が当時のメジャー会社から発売するには適さなかったからなのでした。
まー、そのおかげでSFC音楽出版、ソリッドレコードがジャックスの作品を発売することができたのですが。。

 1992年に『BEST OF SOLID VOL.1』がソリッドレコードが一時閉鎖するということで発売されて、その中には水橋春夫さん在籍時のライヴ音源が収録されたのが特筆すべきことでしたね。
それには早川義夫さんソロのライヴ音源「前口上」や「花が咲いて」が収録されましたから、ジャックス関連音源は一区切りとなったのでした。

 あれから30年以上が経過して、ジャックスの未発表音源が発売されるということで興奮するなというのはかなり無茶な話だと思うのです。
その間にファンクラブ制作のライヴ・アルバムが公認として発売されたこともありましたが。

 これがジャックスの未発表音源の発売としては最後になるかもしれないのですから、期待と興奮が襲ってきています。
トレイラー映像を見た感じだと音質、内容とも素晴らしい作品になりそうですよ。
この機会に「定本ジャックス」の改訂版を読みたいですね。
推敲前の歌詞などはここでしか読めませんから。
ただ、発掘音源などが発見されたことがありまして、大幅に手を加える必要がありそうですが。

 まずは来月25日の発売を気長に待つのみです。

 ではまたー。


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