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読書日記~横田順彌「横田順彌(ヨコジュン)のハチャハチャ青春記」編。

 横田順彌(ヨコジュン)さんについては以前こんな記事を書いています。

 横田さんについて多少説明しますと、日本のユーモアSFの代表的作家で、ユーモアのための小説なのか?小説のためのユーモアなのか?と思わせる作品を多数発表しています。
あまりに独特な作風のためハチャハチャSFと名付けられたのでした(タイトルのハチャハチャはそこからきています)。
そして、日本SFの研究家でもあり様々な小説の歩みを紹介してくれました。
古書収集家としても有名で、スポーツや文化など収集の対象は多岐に渡りましたね。
ある大河ドラマに登場していた「天狗倶楽部」に対する書籍なども出版し、話題になっています。
早慶戦など野球に対する知識も圧倒的なものがあることは「古本探偵の冒険」で明らかです。

・横田順彌「横田順彌(ヨコジュン)のハチャハチャ青春記」(東京書籍)

 ちなみにこの本は初めて読むのですが、横田さんが大学時代に落語研究会にいた話は知っていたので、落研時代はどんな感じなんだろう?と思って読み始めました。

一応、私も大学に行ってましたが、ガールフレンドは勿論いない、アルバイトもしていない時期が長かったので貧乏でしたし、ひたすらぼーっと過ごしていた感じでしたね。
この本読んで、私もサークルとか部活に入っていたら人生変わったかなと思ってしまいました。
あ、三年の夏からデパートでアルバイトするようになって、多少はCD買ったり、ライヴに行ったりするようになりましたが。。

 ちょっと寄り道をしてしまいましたが、横田さんは大学時代に趣味である古書集めをしたり、落語研究会に入ったことで、後々まで文章を書く上での題材を得ていたんだなと実感する内容です。
落研の話も勿論面白いし、興味深いのですが、日本SFに関するエピソードも素晴らしいです。
日本SFのZINE(ファンジン[~ファンマガジンの略]と横田さんは表現しています)を立ち上げる過程の興味深さは相当なものです。
具体的なビジョンと構想を実現させたのにはやっぱり胸が熱くなりましたね(一応、私もフリーペーパーをやっていたので)。
この本には難波弘之さんや大谷昭宏さんの名前も出てくるのですが、大谷さんと横田さんは同級生だったんですね。

 「古本探偵の冒険」に何々について知りたいと横田さんが書くと、すぐにではなくても実現する可能性が高かったことに感動しますね。
例えば、私の好きなミュージシャンにも、何年かかっても実現しようとしたことを実現させる人が多いのですが、実現させるエネルギーを持ち続けることはホントに重要なのだと実感してしまいます。

 横田さんの本は何とか揃えていきたいと思っております。なかなか大変そうですが、だからこそ面白いと思うのです。

 明日も読書日記の予定です。読み終わった本にするか、もうすぐ終わる本にするかはまだ考え中です。

 それではまたー。

 




 

 

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