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読書日記〜「CITY POP BEST 100 シティ・ポップの名曲 1973-1989」 

 私が村松邦男さんのファンだということは割と知られているので、他の好きなアーティストとかも考えて、スガイさんはシティ・ポップ好きなんでしょ?とよく訊かれます。
相手との関係で答は若干違いまして、親しくない人には「好きですね〜」と答えますが、親しいというか、心を開いてる相手には「勘弁してくれー」と答えますね。
シティ・ポップにカテゴライズされているアーティストで好きな人が多い反面、言葉にしたくないアーティストもいますからね。正直。

 最近、再発された村松邦男さんのCDのライナーを追加取材した際に「シティ・ポップ」という言葉を使ったのは、大した意味がないと思われがちですが、それなりの意味があるのでした。内緒ですが。

 この本はかなり好きですが、選曲や選盤されているものは自分の中で洗練されていると思う音楽では必ずしもないわけなんですよ。
例えば、私が大好きなデイト・オブ・バースをシティ・ポップにカテゴライズする人はまず思いますし、なかなかのこだわりの強さで洗練されているとは受け止められないかも?と思います。
既に前置きが長くなってますが、好き勝手書くのはまだ続きます。
じゃ、行ってみよー。

・「CITY POP BEST 100 シティ・ポップの名曲 1973-1989」(ミュージック・マガジン)

 さっき、デイト・オブ・バースの名前を出しましたが、彼らのメジャー・デビューは1986年ですが、ブレイクしたのは1990年以降になりますから、登場しなくて当然ですかね。

 1980年代に登場したバンドで大好きなピカソもまずシティ・ポップにはカテゴライズされないでしょうね。
彼らの音楽をカテゴライズすると、下手したらアニメ・ソングになってしまうのかもしれません。
アニメ・ソングを低く見るつもりはありませんが、彼らの音楽が完成度の割に低いのは確かなことだと思います。

 真面目な話をすると、シティ・ポップの文脈で評価されているのは、はっぴいえんど〜ティンパンアレーもしくはナイアガラ・レーベルが中心になっているかもしれませんね。
勿論、GSや歌謡曲シーンから登場した洗練された音楽も存在しますし、レコード売上の面ではそちらの方が本筋であるべきかもしれませんよね。

 この本における選曲や選盤を見ていると、その意見を反映したものになっているように思うわけです。
この数年前に始まる松原みきさん「真夜中のドア」のブレイクなどは、海外からの逆輸入からだったことに意味があるんですよ。ま、あくまでも個人の感想ですが。

 もっと個人の感覚や感性を重視した方が面白い展開になると期待する私です。

 ではまたー。

 

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