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獲物の分け前~あがた森魚『あがた森魚の世界史B #1 あがた森魚とはちみつぱい 1972~1974』

 本や雑誌はネット通販で買うことは結構ありますが、CDを買うこと機会はさすがに減ってますねー。
それなりに枚数を持ってますから、買い逃しているものは、結構高額商品になってしまっているのでした。
あがた森魚さんの主要なアルバムはほぼ持ってますが、発掘音源ものはなかなか揃えるまではいってないんですよ。
ちなみにこの『あがた森魚の世界史B』シリーズで持っていたのは、シングルB面やコンピレーション収録曲をまとめたものだけなんです。

 この企画は一枚でも多く持っていたいと思っていたところにリーズナブルな価格で出品されていたのが、今日取り上げるCDというわけです。
じゃ、行ってみよー。

・あがた森魚『あがた森魚の世界史B #1 あがた森魚とはちみつぱい 1972~1974』(FJSP-209/ディスクユニオン)

 初期のあがた森魚さんの発掘ライヴ音源集といった趣きの作品集なんですが、実はレコード会社所有の音源ではなく、当時の観客がカセットデンスケなどで録音した音源が中心のようです。
ラジカセ、カセットデンスケなどが出始めた時期だったことと、著作権の問題にまでアーティスト及びスタッフ側が考えが至ってないこともあって、録音フリーに近い状況だった模様です。

 こうしたライヴを手持ちのカセットに録音した音源が近年動画共有サイトにアップされていることが見かけられるようになっています。
ライヴの入場料は割と手軽な値段でしたが、カセットテープや録音するハードが高価な時代だったわけですね。
サエキけんぞうさん所有の様々な録音を聴いた感じただと、想像以上に生々しく記録されていて、相当ビックリした記憶があります。

 このあがた森魚さんとはちみつぱいの演奏も想像以上にクリアで迫力がある形で記録されています。
鈴木慶一さんのピアノ、武川雅寛さんのバイオリン、岡田徹さんのアコーディオン、駒沢裕城さんのアコースティックギターによる前半部分のホーホーズ・コンサートはまさに名演が録音されています。
和田博己さんのベースとかしぶち哲郎さんのドラムスに本多信介さんが不参加という形なので、あがたさんがMCで「(フルメンバーなら)もっと楽しくなるはずです」と語ってますね。
ブックレットの写真も含めて、当時のライヴの充実ぶりが伝わってくるのがたまりません。

 このCD、あがたさんのみならず、はちみつぱいの歴史上も重要な作品なので、一人でも多くの方々に聴いていただきたいですし、いつまでも入手できるようにしていただきたいです。
本当に感動しております。

 ではまたー。

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