見出し画像

特別企画~山本コウタローさんに捧げる文。

 今朝、目が覚めてSNSをぼんやり眺めていたら、山本コウタローさんの訃報がツイートされていた。
タレントとしてのコウタローさんの深夜番組だったり、テレビ・ラジオに出演されている時はなんとなく視たり聴いたりしていたのだった。
部屋の中にコウタローさんの本があったなぁと思い本棚の中を確認したら、あっさりと見つかりました。
吉田拓郎さんについて書かれた「誰も知らなかった吉田拓郎」(というタイトルだったはず)も探したけれど、そちらは見つからない。。
出版社は八曜社だったとか、部分部分が頭の中で再現された。でも見つからない。。

・山本コウタロー「ぼくの音楽人間カタログ」(新潮文庫)

 1984年5月に初版が発行されたと奥付にあったけど、これは最寄り駅近くの某大手新古書店で買い直した本のはず。
リアルタイムでもこの本を買った記憶があるけど、もし残っていたならこんなにコンディションはよくないよね。。とかぼんやりと考えています。

 久しぶりに読んで、ひと味なぎら健壱さんが出したフォークのミュージシャンを書いた本とはひと味違うなーと思いました。
なぎらさんの本はフォークのミュージシャンたちとの交流の結果のエピソードが中心で、なぎらさんの他の著作ともつながっているんですよ。
コウタローさんの本は勿論アーティストとの交流も描かれてはいますが、もう少し引いた立場の文章ですね。
取り上げているアーティストも吉田拓郎さん、井上陽水さん、泉谷しげるさん、岡林信康さんに西岡たかしさんなどのフォーク・ミュージシャンから、松山千春さん、アリス(谷村新司さん)、南こうせつさんなどの世代、さらに矢沢永吉さん、柳ジョージさん、宇崎竜童さんといったロック・ミュージシャンも取り上げてますね。
発売当時、リアルタイムで活躍していたサザンオールスターズ、佐野元春さん、八神純子さんも載っているのも素晴らしいです。

 あと、山本コウタローさんといえば「走れコータロー」という印象が強かった私が、日本酒のロック、ポップシーンのキーマンだあと気づいたのは高校生の頃でした。
ムーンライダーズの前身バンドといえるはちみつぱいのメンバーの半分位が参加していた少年探偵団は山本コウタローさんのバッキングを担当していたのを知ったのは「ミュージック・ステディ」のムーンライダーズ徹底研究でした。
山下達郎さん特集の「Beat Magazine」でコウタローさんとシュガーベイブの関係を知ったのはその数年後だったけど、コウタローさんへの見方が変わったのはその数年でした。

 それと、コウタローさんの「早川義夫さんに捧げる歌」の存在を知ったのは歌謡曲の伝説的ミニコミ誌「REMEMBER vol.16」のビクターから発売されたオムニバス盤『フォーク伝説』のレビューでしたし。

 それまで知識がなかったことに対して、数年で一気に流れ込んでしまったというわけですね。
ま、コウタローさんは知識としてあるということと、愛情を持っていることは必ずしもイコールではないと実感させた人でもあるのでした。
これは大事です。
でも、コウタローさんへのリスペクトは変わらないと強調して、この記事は終わりたいと思います。
コウタローさんR.I.P. 

 この「ぼくの音楽人間カタログ」についてはまた読み返して、読書日記で取り上げたいと考えています。

 明日、また特別企画の記事を書いて、普段の記事に戻る予定です。お楽しみに。

 ではまたー。

 

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?