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制作の呟き

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作品づくりについて考えていること。
運営しているクリエイター

#制作日記

生活の中に在りたい

生活の中に在りたい

ある日の休日。

朝、目が覚めて

コーヒーを淹れて、お気に入りのマグカップで飲む。

昼下がり、部屋で好きな音楽をかける。

夜、本棚から一冊の本を取り出し、ベッドの中で読む。

気がついたら眠っていた。

そんな風に

「生活の中に共に在る」ものをつくれたら、と思ってやみません。

前回、「一点モノ」をつくることへの葛藤について書きました。

どうしても「多くの人にとって身近なもの」にはなりに

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自分にとって心地よい描き方を探る

自分にとって心地よい描き方を探る

先日の記事で、大学の課題制作で描く絵が決まらないと散々嘆いた。

そして、今までの課題制作ではやってこなかったことを、やってみることにした。

日本画のオーソドックスな制作プロセスは、

①スケッチや写真で取材
②アイデアスケッチ
③実物大の下図
④パネルに転写
⑤骨描き(輪郭を描く)
⑥彩色

なのだけど、今回はこのうち、

③実物大の下図(大下図)
④転写
⑤骨描き

を、すっ飛ばしてみること

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自分に無いから、憧れる

自分に無いから、憧れる

ないものねだり。

今日は「作風」について書いてみる。

憧れる作品、こういうの好きだなーと思う作品は、大体自分が描いてる絵とは全然違う。

自分にとって考えやすい絵、描きやすい絵柄が、自分が「好き」なものと一致しているとは限らない。

他の人はどうなのか分からないが。
ちょっと聞いてみたい。

でも私の場合は、一致しないことの方が多いし、むしろ真逆だったりする。

ええっ、そんな事あるの。

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何を描くかが決まらない 

何を描くかが決まらない 

優柔不断どころの話じゃない。

【制作日記 2023/07/10】

今月の日本画の課題の締め切りまであと10日。
休みやバイトで大学に来れない日を引くと
あと6日。

嘘だろ……

約1m×1mの私のパネルは、未だ真っ白だ。

何を描くかも決まっていない。

隣の人なんて、これよりも大きなサイズのパネルでもう半分くらい完成している。

もちろん課題なのだから、出さないと単位が取れない。

締め切

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日本画は水との格闘

日本画は水との格闘

制作机が汚すぎるという点は、どうか見逃してやってください。

机はそこそこの広さがあるはずなのですが、
実際の作業スペースはランチョンマットよりも狭いという悲しき現状。

さて今夜は、「制作の呟き」をお届けいたします。

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今、待ち時間だ。

「水」が乾くのを待っている。

水は、コントロールが非常に難しい。

何より、
日本画に使われる岩絵具や水干絵具

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