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子ども達を虐待や性被害から守るために

スガカオルです。

最近は色々な方とオンラインで関わりが増えて、嬉しく思っています。

わたしは虐待サバイバーであり、性被害サバイバーでもあります。
それを公にしなければ、ただの精神科患者の1人です。

しかし、経験から何かを伝えることが出来るのではないかと思い、スガカオルのペンネームで活動することにしました。

その中でわたしが辛かった時代、子ども時代を生きる今の子ども達に何かできるのではないかと考えているところです。

子ども達を見てる大人はいる


高校生に入ってすぐに母親が蒸発しました。
ギャンブルとアルコールの依存から、多重債務を作っていたのです。

それを夫であるわたしの父に知られたことで蒸発しました。

母親からは虐待を受けていました。
大人になってから分かったことですが、幼少期から無視や怒鳴る、脅すなどの心理的虐待、直接の暴力はほぼ無いですが外に出されたりという身体的虐待、ネグレクトがありました。

児童相談所が関わってくれたことはありません。

母親が蒸発してから、わたしは母親の代わりに家事をしながら普通に高校生として生活を送っていました。

普通に朝練のある運動部の部活をして、勉強は授業を受けていたのでアヒルさん(5段階評価で2)が並んでいましたが、授業には出てテキトーにやっていました。

それよりも家事と心の不安定さに苦しんでいました。
リストカットを繰り返し、過呼吸を起こしながら運動部で走り回った後に、平然なフリをしながら家事をこなす毎日。

父親とも衝突することもありました。

母が居なくなった不安から泣いて友だちに電話していると、
「そんなに母親がいいなら出ていけ!」
母親に電話してると間違えられて怒鳴られる始末で、衝突も絶えなかった日々でした。

そんな頃に出来た同級生の彼氏から性暴力を受けます。
ソフトに言えばデートDV、ハッキリ言えばレイプでした。

それもクラスメイトと一緒に遊んでる公園の隅でとか、学校内の誰もいない教室、誰もいない家のわたしの部屋など所構わず、もちろん同意など無く無理やりでした。

そんな生活を送りながら、学校では彼氏から逃げて家で得られない居場所を求めていました。

あの頃のことは今も鮮明に思い出します。

そんな時にわたしを気にしてくれていた大人がいました。
担任や教科担任をしていた先生たちでした。

保健室にも休みに行きましたが、若い女性の先生に頼ることが出来ずにいました。
当時はスクールカウンセラーのいない公立高校の生徒だったわたし。

頼りがいのある男の先生に、頼りたいけど頼れない父親の影を投影していたのかもしれません。

そんな先生たちは、わたしの終わりのない話を聞いてくれたり、わたしの不安定さを目にして「保健室に行っていいぞ?」とこっそり声をかけてくれたりしました。

住職を兼業してた教師とはお寺に招いてもらい、話を聞いてくれたりしました。

あの辛かった時代、まだ2000年に制定された児童虐待防止法の真っ只中だったあの頃、見てくれた大人はちゃんと存在しました。

今も年賀状を送り合ったり、時々お会いしている不思議な縁で繋がっています。

後に住職だった教科担任の教師は、わたしや同じような状況下にいた生徒たち(わたしの親友たち)を思い、公立高校の学区内にスクールカウンセラー設置のために奔走してくれていました。

その働きのおかげで母校にもスクールカウンセラーがいるようですし、他の学校にもスクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーがいると教えてくれました。

今の子どもを見ている大人にわたしが出来ること

わたしは住職をやっている元教科担任に連絡を取りました。

「高校の先生向けに虐待とか精神科患者とか実体験を話したりして、生徒とどう向き合ってもらえるといいかとかどう対応したらいいかとかって、需要ありますか?」

わたしがそう尋ねると、返事はYESでした。

先生だけでなく、スクールカウンセラー、スクールソーシャルワーカーにも需要はあるとのこと。

「出来れば児相も巻き込みたい」
のと申し出に、1度作戦会議をしようとのことになりました。

住職なのでお彼岸が終わってからの10月に入ってから作戦会議をする予定になっています。

わたしはわたしが育った街が好きです。

嫌な思い出も多いですが、ここで出会った人たちとの思い出はいつまでも大切にしています。

このわたしの好きな街で、現在進行形で苦しんでいる子どもはいると思っています。

メンタルヘルス的に問題を抱えているけれど、医療に繋がれない子どもや虐待や性被害を言えずに苦しんでいる子どもがいると思うのです。

少なくとも、あの当時のわたしはそんな1人でした。

だから今の子どもにもあっておかしくない事だと思うのです。

そんな子どもたちを見ている大人は親と学校内にいる大人です。

虐待などで親が原因の場合には最後の砦になるのは学校と児相です。

そんな人たちにどうやって欲しかったか、どう関わっていくことが大切なのか、どう医療と繋がることが良いのかを共有したいと思いました。

そうすることで現在進行形で窮地にいる子どもたちが救われるかもしれない!

プロジェクト「子どもを守るために家庭外の大人が出来ること(仮)」

高校生までの子どもが関わる大人は、多くは学校内にいます。

現場の先生だけでなく、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーが精神科につなげる方法や虐待や性被害が疑われた時にどうしたらいいかを考えていくことで、子どもたちが救われると思うのです。

1つの学校から地区の学校、県内の学校へと伝染していけばいいなと思っています。

わたしはそれが言える経験を持った当事者という立場です。

ひとつ言えることは、地域の中で縦割りを追っ払った垣根を越えた連携が必要です。


今、精神障害者にも高齢者と同じような地域包括支援の導入が検討されています。

しかし、それは精神障害者未満の人にも言えることだと思うのです。

メンタルヘルスに問題を抱えているけれど医療に繋がっていない子どもや虐待を受けているけれども児相が関わっていないケース(見えない虐待)も地域包括的に支援に組み込まれても良いと思うのです。

そんな働きの下地が出来れば良いなと思っています。

出来れば自治体の議員も関わってもらえたら嬉しいです。
そんな活動をスタートできるように動いてみたいと思います。


どうなるかやってみないと分からない!
行動あるのみ!

ぼちぼちやっていこうと思います。

ではでは、またね。

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