理系就職か文系就職かで悩んでいた話
就活を初めて一年が経過した。この一年いろいろあったが、一番の悩みは「理系就職と文系就職のどちらを選択するのか」だった。
そもそもなぜ理系の大学院生なのに文系就職も視野に入れていたかというと、わたしの専門は最近欧米から日本にきた新しい学問であるため、日本企業でその専門職を募集している企業が少ないから。研究室のOBのほとんどが就職した会社で専門を活かせていない現状を考慮すると、どうせどの会社に行っても専門を生かすことができないのなら理系就職でも文系就職でも一緒だろうと思っていた。
春から冬にかけて、運よく倍率の高いインターンに何回か参加することができたので、わたしは文系就職に向いているのではないかと考えていたけど、ある本と出会って理系就職に転換した。
『PIXER 世界一のアニメーション企業の今まで語られることのなかったお金の話』
会社には大きく2パターンの人がいる。会社の経営に関わっている人と会社のサービスや商品に関わっている人。「経営に関わる部隊に就職する=文系就職」「開発に関わる部隊に就職する=理系就職」と私は認識している。(下記の図はメーカーを想定して書いたものなので、コンサルティング会社や商社など、商品を持たない会社で考えると「開発に関わる部隊」の意味合いが変わる。)
この本は、PIXERの経営に関わっていた方によって書かれた。PIXERの今までの経営について学ぶつもりでこの本を読み始めたのに、読み進めるうちに技術者にしか生み出せないものがあるということを痛感した。もし新卒で文系就職した場合、その後技術者に転換することは難しいが、新卒で理系就職しても文系職に転換できることを考えると、新卒で理系職を選んだ方が将来の自分の可能性が広がる。
そして、日本メーカーの技術職の本選考が始まる直前に理系職志望に変更した。今まで文系就職をしながら作った人脈は使えなくなり、業界研究も白紙になった。
一からの就職活動。十分に検討した上で理系就職を選択したため志望動機も明確になった。後々後悔することもない。
今はとにかく面接に向けて準備するのみ。入念に準備すれば面接結果も納得できる。明日も技術面接のプレゼン資料作り込むぞ!!
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