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「会議で発言しないヤツ」以上に問題なヤツ

「会議で発言しないやつは、会議に参加する意味ない」というセリフをたまに聞く。

先日、新入社員と2年目社員、そして部長とで、オンライン飲み会を開いたときのこと。「会議で発言しないやつ」に関する話題が出た。

新人の「会議で発言できない」という悩み

飲み会の最中、新入社員のA君が、その場にいるみんなに悩みを打ち明けだした。

A君:「最近クライアントと定例会を開いているんですけど、先輩とお客さんだけで話が進んじゃって。全く発言する機会がなくて。最近はそれが悩みで。。。どうすれば発言できますかね?」

部長:「会議で発言しないやつはいる意味ないよ。消えちゃえよ。」

全員:「いや~その言い方はちょっと… 言い過ぎですよ~」

部長:「だって本当にいる意味ないじゃん。言いたいことあるなら俺ならクライアントの社長室にでも勝手に入って話すぞ。」

お~さすが~と感心しつつ話が脱線しそうになったので、2年目社員のB君がすかさず話を戻した。

B君:「でも、新入社員だと勇気振り絞って話しても、先輩に“何の話してんの”って顔で見られたりする時ありますよね。」

部長:「誰だよその先輩、呼んで来いよ」

全員:(どうした?熱くなってる…)

部長:「先輩や上司は、部下が勇気出して話した時に力量ってやつが問われるんだよ。仮に部下が訳わかんないことを発言しても、“コイツ本当面白いヤツなんですよ~“のひとことも言えないのかよ。笑いに変えたり、乗っかったり、相手の関心を部下に集めたり、いくらでもできるだろう。そういうフォローすらできないようじゃ、その上司は会議いる意味ないな。消えちまえ。」

消えちまえの矛先が1つ増えてしまったが、確かに上司のマネージャーとしての器が問われる場面でもある。部下が勇気を出したかどうかはさておき、同じ会社のメンバーが発言した言葉をキャッチできるかどうか。つなぎとめて新しい会話のキャッチボールを生み出す術。チームで仕事を進めている必要だと思う。

何を言っても味方になってくれた上司

昔、働いていた会社の上司はものすごく厳しくて怖かったが、クライアントとの会議やプレゼンの時は、必ず私の発言を全力で持ち上げてくれた。「そうだよね、そういう考えもあるよね」とか「こういう考えをベースに〇〇というアイデアってどうですか?」と都度クライアントに投げこんでくれた。何でも肯定し、何でも拾ってくれた。私に限らず新人君の発言1つ1つに対しても。それほど、「我々マーケチームは日々様々な観点で考え抜いた上で今ここにいる」という毅然さがあったし、そのおかげで私は何事も自信を持って伝えられるようになった。

部下発言をチャンスに変える

部下の小さな発言を活かすも殺すも、上司次第。
発言1つ1つで会議に空気を変えたり、新たなアイデアに昇華させたり。そういう部下発言をマネジメントできる上司になりたいなぁと思う。

*


そして、会議で発言できない人がいるならば、「疑問に思ったこと」「違うなと思ったこと」「自分ならこう考えると思ったこと」なんでも話してほしい。
発言を切り捨てるような上司ならそれまでの人間。
反面教師にしたらいい。

そういう想いがこみあげてきた、オンライン飲み会だった。

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