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仕事や活動を進める上で大事かもしれない

友達「海外で働くってすごいよな〜‼︎‼︎で何してるん?」

理学療法士としてパプアニューギニアのマヌス島に派遣されてる私が、配属先の現状と今後の活動についてまとめた

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マヌス島は本島から約300km北部に位置し、2100㎢の広さ(東京都と同程度)に約6万人(東京の約1/230)が住む島である。

マヌス州立病院はマヌス州の州都ロレンガウの中心地近くにある。

村や町にあるAid post・Health center(Urban clinic)で手術や特別な処置が必要方や重症患者と判断されると当院に来院することになる。

当院は約100床あり、約200人のスタッフが勤務している。内科・外科・歯科・眼科・婦人科・性感染症科・臨床検査科・薬剤科・麻酔科がある。


理学療法科は入院・外来・訪問患者に対して理学療法を実施する事と、ギプス作成が中心的な業務である。

当院には男性理学療法士(30代)と女性理学療法アシスタント(30代)が勤務しており、男性理学療法士はマネジメントが得意であり、必要な設備を整えるために上司に申請書を提出し実際に環境が整い始めている。しかし治療の知識があっても治療に生かし切れていない部分もある。

もう一人の女性理学療法士は自主トレーニングの重要性を理解しているため、相手に合わせて分かりやすく説明を行っている。

課題として、決まった評価バッテリーがなく効果判定ができていない、疼痛の詳細な評価やセルフエクササイズを正しく行えているかの評価が不十分、原因の深堀りが行えていない、同僚二人のコミュニケーションが十分でないが現状挙げられる。


当院における理学療法士の役職が他の州と比べて低く、給料も安い状態にある。また、車の手配ができず週1回の訪問理学療法が中止になる事もある。

以上の事から理学療法士の必要性が十分に理解されていない事が分かり、3か月に1回行われる各部署合同の報告会で理学療法の効果を示していこうという話になった。

しかし現在評価バッテリーがなく効果判定が困難なため、日本で使っていた評価方法を取り入れることにした。


自分の仕事効率改善のために行っていたラジオ体操を同僚が見て、取り入れたいと提案してきたため、糖尿病患者や健康に関心のある人に対して実施する計画をたてている。

また、産後理学療法に関しても必要性を同僚や医者に説明している段階である。

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このように配属先や国の現状を把握し、活動を決めて行動していく。

変化を必要としていない、約束を守らない、クリスマス休みの前後1ヶ月くらいふわふわして仕事にならないなどの考え方や文化の中、なかなか活動を進められない事もある。

いかに変わりたい人や協力者を見つけるかが大事かも知れない。(海外だけとは限らない)

最後まで読んでもらえて嬉しいです