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プロローグ@競争で疲弊させる罠に気づいた『人々の脱出劇Ⅱ』

 自分の置かれた状況について、なぜ苦手であっても競い争わなければならないのか、考えたことがありますか。

 考えたことが無くても、次のような真相を知れば、自ずと考えてみたくなるはずです。

 産業革命から何百年もかけて、人々の生活を豊かにするという名目が掲げられ続けています。

 その過程で、掲げられた名目に無縁だった人々が否応なく巻き込まれて、次第に構築され巨大化してきたのが、今の世の仕組です。

 身の周りに有る機械類と同様に、世の仕組にも内側に隠された仕掛けがあります。

 世の仕組の仕掛けには、産業発展で国家や組織の力を強めようとの大義名分があり、その裏には自らの利益を増やそうと目論む輩の仕業が潜んでいるのですが。

 それにも関わらず、世の仕組に従い生きるのが当たり前なのだとの吹聴に、多くの人が洗脳されています。

 事実、人々は生活を豊かにするという名目に欺かれ、欲求充足に固執するように誘導されています。

 意図的な誘導が発端になっているにも関わらず、自らの欲求を充足したくて身を置いているのだと、勘違いをしているのです。

 そのために多くの人々が、意図せず不似合いで不得意な競い争う状況に、身を置かざるを得なくされているのです。

 まるで、出口の見通せない迷路の中に閉じ込められたまま、気づかない内に統制され支配されるかのようです。

 そのせいで人々が常態的に不必要なストレスにさらされて続けています。ストレスに対抗しようとのレジリエンスが流行り、ストレスそのものを排除しづらくなっています。

 その反面で、人が力強く成長する姿。人同士の気遣いや心遣いによる良好な関係。それらが徐々に失われてきていることに、もはや気づく余裕もないほどです。

 このような、人が本来あるはずの状態から逸脱させられた、歪んだ状況を振り返り、その是非を慎重に吟味すべきです。

 そうすれば、世の仕組に従う現状の延長線上には本来目指すべき理想の姿はなく、人の特質や人同士の関係がないがしろにされてしまうだけだということが、認識できるはずです。

 そう認識できたなら、産業革命から今日までの、偉人による発見や発明の遺産を有効に活かした上で、誰かの身勝手な誘導には乗せられず、不必要なストレスにさられない領域に移りたいものです。

 そのような領域に移るために、世の仕組に従う状態から意識的に脱出さえすれば、人本来の力強い成長を維持できるようになることを示します。

 これからお話しすることは、これまであなたが認知している常識を覆すことになるかも知れません。

 かつて偉人たちにより、世の中の常識とされていた天動説が、地動説へとひっくり返された時のようにです。

 私が初めて親友SAY@(沙耶)からこの話を聞かされた時、これまで世の仕組のおかしさを解明するために、半世紀を掛けて研究してきたことが、報われたと感じました。

 世の仕組のおかしさとは、様々な問題の根幹にある人同士の対立です。人が生れた際の喜び合う人間関係が、どのような仕掛けで悪化してしまうのか。それを明かすのが課題でした。

 トラブルシューターSAY@(沙耶)が賛同し協力してくれた結果、これまで解明できないままだった世の仕組のおかしさを解き明かし、その真相を多くの方々に知っていただけるようになったのです。

 SAY@(沙耶)の渾身の報告を確認してみましょう。

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 世の仕組がおかしいことは明らかです。世の仕組に沿い活動している人々の不祥事が横行している実態を見れば、誰にでも分かることです。

 不祥事に至らずとも、日常茶飯事に起きている、人同士の仲たがいや人権を侵害する言動もまた、世の仕組のおかしさのせいだといえます。人にとって世の仕組は不似合いなのです。

 例えば、人は競争させられることが苦手なので、好き好んでやっている人はいないはずです。やりたくないことを無理にやらされているのです。

 おかしな世の仕組に、多くの人が操られるかのように、従ったままでいるのはなぜでしょうか。

 おかしいと感じたとしても、今は仕方なく言われるままに身を委ねるしかないと、思わされているからではないでしょうか。

 その証拠に、災害などで世の仕組が機能しない場面では、人同士の助け合いが起こり、気遣いや心遣いが散見されます。

 ここにこそ、人の本来の特質が現れていて、人が生れた際に喜び合うのと同じ良い人間関係があり、馴染みやすいのだと思います。

 ですが、これまたおかしなことに、せっかくの人同士の助け合いは、世の仕組の機能が戻るまでの一時しのぎだと捉えられています。誰かがそうなるように仕向けているかのようです。

 早く世の仕組を元に戻すように指示を出す人がいるのは事実です。その結果、多くの人が指示に従わされるままに、世の仕組が機能する状態に戻してしまうのです。

 人が持つ本来の助け合いの特質をないがしろにして、人同士の競争を常態化させる、世の仕組のおかしさがここに現れています。

 このおかしさに至るのには、それなりの理由があるはずです。今回の報告で伝えたいのは、追求して解明できたその理由についてです。

 認識すべきことは、世の仕組は誰かが何らかの意図で考え出したものだということです。この意図が明らかにできれば、世の仕組がおかしいことの理由を解明できたことになります。

 その理由を考えるために、災害で世の仕組が崩壊している状態に注目してみました。それにより、隠されていた誰かの意図が見えてきたのです。

 災害で世の仕組が崩壊している時は、人々の統制が乱れています。人々は個々で助け合います。そして誰かの指示で世の仕組が機能を取り戻すと、人々は助け合いから引き離され、統制された状態に戻ってしまいます。

 つまり、誰かが人々を統制するために世の仕組を作ったのだと思われます。

 誰かの意図による世の仕組の実状。その人々の統制の様子を、さらに見てみましょう。

 人々が互いの競争により疲弊することで、人と人との助け合いが断ち切られます。

 これが、人々を統制する状態に導き操るために、世に仕掛けられた手段だと考えられます。

 人々が互いに競争をするきっかけは、「今はVUCAの時代です」とか「変化に対応できたものだけが生き残れるのです」などの、もっともらしい吹聴です。

 すなわち、人々に変化を知らせる台詞を巷で流しておいて、実際の変化を裏側で作為的に起こすことにより、人々を競争に駆り立てるよに操っているのです。

 まるでマッチポンプ的な作為があるように感じてしまいます。

 多くの人が騙されるかのように、この手口に引っ掛かってしまうのは、巷で流される情報の中に、もっともらしい正しさが含まれているからです。

 そのもっともらしい正しさとは、人が欲求を充足したい思いを抱くのを良しとするために、巷に情報を流し続けていることです。

 人がそれぞれに欲求を充足することを正当化して、人同士の利害がぶつかることにより、競争するような状態が、自ずと起こるようにしているのです。

 その上で、過剰な競争を戒めるかのように、法律やルールを定めて、人同士が互いを監視し合う状態まで仕立てているのです。

 だからマッチポンプ的な作為に思えるのです。

 人は互いの監視で不信感を募らせて敵対し、ストレスを感じることになります。このような世の仕組は、人を幸せにするために作られたものではないことは明らかです。

 補足として、世の仕組の中で、人ごとに様々な幸せがあると言う人は欺かれています。その人の言う幸せとは単なる欲求充足です。人それぞれに、自分好みの一時的な快楽を求めているに過ぎないのです。

 真の幸せとは、世の仕組に欺かれている状態では手にできない、価値のあるモノなのです。

 ここまでの話が、世の仕組を作った誰かの意図した理由と、世の仕組をおかしく感じる真相です。

 特に注目すべきは、世の仕組がマッチポンプ的に仕立てられていることです。

 ですが、世の仕組に留まる人々は、巧みに仕掛けられたその罠に気づけていないのです。

 そして現状では、罠に気づかないままで一生を終える人が多くいるのです。

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 あなたは、SAY@(沙耶)の報告をどのように感じましたか。もしかしたらこんな疑問を抱かれたのではないでしょうか。

 自分の欲求を充足するために他者と競争をする。このような状態が無い中で、どのように自分が成長する喜びを感じれば良いのかが分からないのですが。

 これは、とても重要な疑問です。確かに止めどない欲求充足のために競争を起こして、その状況下で夢を追い続けている人は多くいます。

 ですが、災害時に世の仕組が機能しなくなった時の話を思い出してみて下さい。そこに疑問の答えがあります。

 人は他者を気遣う道徳心を、元より内在しています。それを自発的に発揮すれば、自らの才能を周りの人のために使い、成長する喜びを感じられるはずです。

 世に変化を起こす偉大な発見や発明をした偉人たちが、それを成し遂げる原動力にしたのは、他者との競争ではありません。自身の内に秘めた好奇心や探求心のはずです。

 人に内在するこれらの力を活かせば、人が本来歩むべき道が見出せるのです。そこにこそ真の幸せがあるはずです。

 世の仕組の中で操られるのではなく、自分に内在する才能を最大限に発揮できる、その領域に脱出することを、あなたにお勧めします。

 脱出した先にあるのは、偉人レベルに達するという、究極のキャリア形成を目指す人だけが入ることのできる領域です。

 そしてこれが最も肝心なことなのですが、この領域に入ることにより、此処こそが自分が本来いるべき所であり、人生の目的地なんだと理解できるのです。

 脱出するとは言っても、物理的には世の仕組に留まりながらも、意識的に世の仕組による統制から知恵を使い逃れるのです。世にあって世の者とならない状態を実現するのです。

 それを確かなものにするために、賛同してくださるコーチやその他の方々の協力を得て、偉人レベルに達するための指南書である、SAY@絆プログラムの構築も進行中です。

 この指南書を利用する人同士であれば、良い人間関係を築き、プログラム名の通りに、互いに幸せの絆で結び合えるに違いありません。

 今は人々に脱出を促して、偉人レベルに達する究極のキャリア形成を、どのように皆さんに勧めるのかを検討する段階にあります。

 この話を広める担い手として相応しいと考えているのは、様々な困りごとを抱えている人々を助ける立場にある、コーチングの優れたテクニックを駆使している方々です。

 ですが、肝心なその担い手の選定で行き詰っているのです。彼らのほとんどが、世の仕組のおかしさの中に留まったままという実状があるからです。

 先ずは、担い手の候補である、コーチングの優れたテクニック駆使する方々に、世の仕組から脱出していただく必要があるのです。

 トラブルシューターSAY@(沙耶)の報告の続きで、彼らの実状を把握できます。

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 自分の欲求を限りなく充足しようとして、慣れない競争に巻き込まれてしまい、疲弊してでも、周りの人に合わせて、望みを叶えようと頑張っている人々。

 彼らが頼りにするは、コーチングの優れたテクニックを駆使する方々です。

 ですが、この方々のほとんどは、人々が頑張っている理由が、マッチポンプ的な世の仕組による操りだと認識できていません。

 そのために、慣れない世の仕組になんとか慣れたくて駆け込んで来た、頑張っている方々を、望み通り世の仕組に慣れるようにしてしまうのです。

 そして、頑張っている方々に欲求充足で気を休めるように勧めて、世の仕組に慣れたところで、他者との競争があっても、自己実現を目指してより頑張るように、励ましてしまうのです。

 このような間違いをしてしまうのは、世の仕組が多くの正しさを隠れ蓑にして、肝心なところに嘘を紛れ込ますという、巧妙な仕掛けになっているからです。

 コーチングの優れたテクニックを駆使しているにも関わらず、気づかずに、罠を仕掛けた誰かの手下であるかのように、使われてしまっているのです。

 これではクライアントが、競争でうまく行かず、無理な頑張りが繰り返されるだけです。

 だからクライアントが、どうすれば望みが叶うのか分からず、ストレスを感じながら、何度も尋ねてきてしまうのです。

 これはとても異常な状態だといえます。クライアントに対して、来てくださってありがとうございますなんて、のんきに言っている場合ではありません。

 世の仕組の中に留まる限り、それを作った誰かの意図で起こされる変化により、人々がストレスフルな状態から、解放されることはないのです。

 それを見越しているかのように、マインドフルネスやレジリエンスと称するプログラムで、ストレスフルな状態を和らげたり、ストレスそのものに対抗するように勧める方が増えています。

 ですが、これらのプログラムは、ストレスフルが常態化していることを前提にして考案されているプログラムです。

 ストレスが生じる様々な場面を示した上で、場面ごとの対処法を、こと細かく解説するものなのです。これでは、単に世の仕組の実態を説明しているに過ぎません。

 プログラムの延長線上に、世の仕組から脱出するという内容がセットしてあれば良いのですが、現状ではそれはなさそうです。

 アンコンシャスバイアスの存在を知らせて、現状の勘違いを正すこともされていますが、世の仕組そのものがおかしいという認識までには、至れていないのが実状です。

 現状を正しいと思わせられて、世の仕組を意図的に作った誰かの都合の悪いことを、覆い隠す仕掛けに欺かれてしまっているのです。

 このように、コーチングの優れたテクニックを駆使する方々でさえも、現状では困っている多くの人々を、世の仕組に留まらせ、自らも統制される状態に身を置いてしまっているのです。

 間違った状態は、今すぐにでも改善して欲しいものです。

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 この話を確認して「腹立たしく思う」方に対しては、そう思うのは、人同士の競争で敵対するクセが身に着いているからだと、忠告いたします。

 この話を確認して「世の中にも良いことが沢山あると思う」方に対しては、世の仕組の都合の悪いことを正しいことで覆い隠す手口に乗せられているのだと、忠告いたします。

 この話を確認して「どんなテクニックを駆使しても助けられない人がいるのはしょうがないと思う」方に対しては、世の仕組のおかしさの中に留まっているままだから助けられないのだと、忠告いたします。

 自らの状態を知ったあなたは、これからどのような判断を下し行動しようと考えますか。

 世の仕組の中に留まり続けて、浴びせられる変化という言葉に惑わされながら、これからもストレスフルな状態に耐え続けますか。

 それとも世の仕組から脱出し、変化に惑わされず、ストレスに悩まされない状態に身を置いて、そこから世の仕組を俯瞰しながら人々を助けてみますか。

 どう判断するかを決める際に気になるのは、自分が具体的にどのような状態にあるのかを、再度確認することではないでしょうか。

 そして、もしも世の仕組から脱出できていなければ、自分が脱出できるのかを知りたい、ということではないでしょうか。

 その人が脱出できていているかを見分けるために、様々に想定できるバロメーターの中で、ズバリこの2つを掲げます。

・「VUCAの時代やストレスフル」という文言を使わない。
・「今いる所から脱出しましょう」といつも皆に勧める。

 脱出できていないことが明らかになったなら、あなたがこれらのバロメーターをクリアできることを目指して、世の仕組からの脱出を決意されることを望みます。

 そしてSAY@絆プログラムを利用され、良い人間関係を取り戻すために、偉人レベルに達するための、究極のキャリア形成に挑戦されることを期待します。

 特に優先的にこの決意と挑戦をしていただきたいのは、コーチングの優れたテクニックを駆使する方々です。

 皆さんには、模範となって人々に脱出する決意を促し、さらには、偉人レベルに達するための、究極のキャリア形成への挑戦を勧めて欲しいからです。

 そのための手引きとして、この電子書籍を出版することにしました。

 本書籍は、第2弾となるコーチングを駆使する際の手引きです。鋭い視点で物事を見抜く、SAY@(沙耶)の謎解きをお楽しみください。

 偉人レベルに達するための究極のキャリア形成の指南書である、SAY@絆プログラムの概要と利用案内も載せています。

 「もっと早く知りたかった。思わずそう叫んでしまいました」とならないためにも、早めのご利用をお勧めします。

-書籍の紹介-

目次
プロローグ
A 私SAY@(沙耶)の決意
 いつでも人生について考える意味はあるさ
 銀行通帳に印字された数字をなぜ気にするのか
B 私SAY@(沙耶)の特質
 子供思いならなぜなぜキッズのまま育てる
 あなたの知識の有無に関係なく現象は起こる
1 世の仕組に慣らされてしまうと感じなくなるおかしさ
 皆で馴れ合いつつ仕組に従うだけで良いのか
 幸せな様子でもまだ幸せを求めるのはなぜ
2 普通にしている人へのインタヴューで分かったこと
 世の仕組に慣らされている人の実態
 この人たちの考え方は歪められている
3 慣らされないことで真実がより見えてくる
 どう間違っているのか好奇心と探求心で見る
 間違っている世の仕組にはもう従わない
4 人生に仕掛けられたトリックはまだある
 トリックを見破るテクニックを身に着ける
 三要素を用いた三段階の組み合わせは万能だ
 世の仕組で人が幸せと勘違いするのはこれだ
 人に「不安や恐れ」を抱かせて操る
5 巧妙過ぎる仕掛けの裏側の奥深さ
 間違いに正しさを紛れ込ませる正当化続ける
 間違いに気づいても大きな間違いは改めない
 人の些細な過ちを問題視して争う姿勢になる
6 この状態は正当なのか不当なのか吟味する
 社会的欲求を利用されたままで良いのか
 「変化に対応しよう」は人を欺く演出
 「あなたは素晴らしい」は騙し言葉
 不安や恐れを抱かせる金銭管理は不当
7 現状から逃れる対応策を改めて考えてみよう
 世の仕組からの脱出は既に可能なんだ
 世の仕組に関わる人々の四分類を活かす
 だからこのコーチングだとおかしい
8 世の仕組にさらにどう対応すれば良いのか
 人の特質から得手不得手を心得て考える
 日常的な居場所と振舞いはこう調整する
 究極のキャリア形成で偉人レベルに達する
 だからこのコーチングなら大丈夫
付録のトピック
 「迷路の外には何がある?」のヘムは惜しい
 「金銭とは何か?」の考察
エピローグ
SAY@絆リンク

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