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【#15】ウミガメのスープ

〈この記事を書いた人〉
福田浩樹(ふくだひろき)
1990年生まれ。大阪府出身。大学卒業後、医療機器商社に就職し病院の移転に関わるコンサルティング業務に携わる。その後、成果主義の営業に憧れ大手の住宅販売の会社に転職。しかし、軍隊式の企業風土に馴染めずわずか半年で退職することに。その後、少しの引きこもり期間を経て、再度成果主義の営業マンとして挑戦することを決意。投資用不動産の販売会社に就職し、全くの未経験ながら試行錯誤の末、独自の営業スタイルを確立しトップ営業マンになる。2022年4月に独立。新たな不動産営業の形を作るべく日々奮闘中。

今日はウミガメのスープについて書いていきます。

ウミガメのスープとはあるゲームの名前でsublimeのオンラインイベントでも参加者同士で行ってもらっています。
実際、僕がこのゲームを知ったのは最近の話で、オンラインサロンを一緒に運営している西富さんから教えてもらいました。
ゲームのルール説明は下記にリンクを貼るのでそちらを見ていただくとして、今回はこのゲームで養えるスキルを僕が日々の仕事においてどの様に活かしているかを聞いていきたいと思います。

このゲームで培われる能力はずばり「聴く力」だと思っています。
僕は営業マンですからコミュニケーションや会話のプロです。
仕事上、この「聴く力」というのは非常に大切になってくるわけなのですが、その僕からしてもこのゲームで養える能力は非常に有益だと考えています。

3つの聴く力

そもそも対話における「聴く」という行為には僕は3つの種類があると思っています。
それは「その場を盛り上げる為の聴く」「共感を得る為の聴く力」「相手を知るための聴く力」です。

1つ目の「その場を盛り上げるための聴く」というのは、要は「合いの手」を上手く入れていくということです。
相手に気持ちよく話してもらう為に頷きを入れたり、「なるほど!」「それで?」という様な合いの手を入れる。少し近い関係性であれば軽い笑いを入れていくのも効果的でしょう。
対話を盛り上げ、「あなたと話しているのが楽しい!」という印象を相手に持ってもらう効果があります。

2つ目の「共感を得る為の聴く」は「この人はこちらの話を分かってくれているな」と相手に感じてもらう為に行います。シチュエーションとしては相手自身も考えが漠然としていて何を話したいのかまとまっていない時などに使うケースが多く、基本的には傾聴に重点を置き、こちらが話す回数はなるべく少なくします。そして、「つまりはこういうことですか?」「例えて言うなら、こういうのに似てますか?」というように相手の話を要約してあげたり、例え話を使ってより明確にしてあげる、といった事をすることで相手の頭の中の整理のお手伝いをするんですね。その結果、「この人は自分のことを自分以上に分かってくれている!」というような印象を持ってもらう事ができ、より関係性を深める効果があります。

以上の2つの「聴く」が上手な人というのは、俗にいう「コミュ力の高い人」という評価を受けている事が多く、接客をメインとする仕事をしている人が身につけている事が多いスキルです。

そして、3つ目の「相手を知る為の聴く」こそがウミガメのスープというゲームを通して身につけることが出来るスキルです。
上記の2つの「聴く」はあくまで相手が自発的に話してくれている内容をより効果的に聴くというスキルであるのに対して、3つ目の「相手を知る為の聴く」はこちらからより多くの相手の情報を集めにいくという様な能動的な「聴く」です。
より相手の現状を理解するために丁寧にヒアリングをしていくイメージで、長く営業マンとして活動している僕でもこのスキルに関してはウミガメのスープを通してまだまだ未熟だなと反省させられました。

能動的な「聴く」のコツとは?

このゲームを教えてくれた西富さん曰く、「映画を撮るように聴く」のがコツです。
目の前にいる人にはどの様なストーリーがあって今に状況や考え方に至るのか。
それを自分が映画を撮るつもりで情報を集めるための質問をするんですね。

例えば、今後のキャリアに悩んでいる友人の話を聞いているシチュエーションを想像してください。
このシチュエーションを通して友人の事を1つの映画として作品に残す場合、

■どういう登場人物が必要だろうか?
 →普段は誰に相談しているんだろう?
 →誰を見て今のキャリアに疑問を持つようになったんだろう?
 →誰か憧れとなる人がいるのか?
■どういうセリフを入れれば良いだろうか?
 →その人達とはどういう会話をしているのだろう?
 →何かきっかけになった一言があったのかな?
■どの様なロケ地を選べば良いのか?
 →普段はどういう場所で情報を集めているんだろう?
 →今後のキャリアで行ってみたい場所はあるのかな?
 →どういう会社を希望しているんだろう?
■どういうBGMを入れるのか?
 →最近の気持ちは不安が大きいのか期待が大きいのか、どういう感情だろう?
■どういう結末にするか?
 →この友人が最終的に達成したいことは何だろう?
 →なぜそういう未来にしたいと思うんだろう?

と、ごく一部にはなりますがこういう質問を通して相手への理解を深めていくことになります。
これらの質問は待っていても相手から勝手に話してくれる事はほとんどありません。
これらの質問をしていくことで相手は「この人は自分に非常に興味を持ってくれている」という印象を持ってくれますし、相手の状況をより深く理解することでこちらとしても一方通行ではない最適なアドバイスを送ることが可能になる効果があります。

僕の日々の営業活動においては
なぜ目の前にいるお客さんがこういう意見に達したのか?
僕の本業以外の事でも何か役に立てることはないか?
より的確な提案が出来ているか?
という事をチェックする上でこれらのスキルが大いに役に立っています。
人間関係を構築するだけであれば1つ目と2つ目の「聴く」だけでも十分かも知れませんが、プロとしてお客さんの問題解決をする上ではこの3つ目の「聴く」というのは非常に重要なスキルです。

いかがでしたでしょうか?
良く「聴く力」が大切というのは良く話題になりますが、この様に3つに分類すると自分はどの聴くが得意でどれが不得意か、なども見えてきませんか?
個人的には3つ目の「相手のことを知る為の聴く」というのは普段からかなり意識をしていないとなかなか上達しないテクニックだと思っています。
そのスキルを遊び感覚で養うことが出来るウミガメのスープをsublimeのオンラインイベントでも行っているので是非ご興味のある方は遊びに来て下さい!
質問内容についてはより具体的なアドバイスがあるのと、実践を通しての学びを得ることが出来ます。
きっと面白いヒントが得られると思いますよ!

ではまた!

sublimeとは?
20代・30代の新たな挑戦を支援することを目的に設立。

挑戦するためのノウハウ・戦略・マインドセットを
・1on1のアナログなコミュニケーションに力点を置き
・ゲーム感覚の実践的なワークショップを中心に据え
・参加者同士の繋がりを大切にした
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