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思い立ったらサクッと行ける夏のドライブ その3−2・淡路島で『古事記』の道を、和歌山で万葉の道を走る

こんにちは、「SUBAROAD」公式note編集部です。

引き続き、SUBAROADでのドライブが皆さんの「夏の予定筆頭候補」に躍り出るぞ、という企画のもとコースの解説をお送りしています。西日本エリアは、近畿エリアに淡路島と和歌山にそれぞれコースがあり、中国エリアには広島に2つのコースがあります。いずれも地元をよく知る現地ディーラーの皆さんがこここそ走ってほしい!という道をチョイスしてコースを作りました。今回は、彼らに聞いた耳より情報も追加しています。(コース開発のお話は、「【コース開発秘話】広島にSUBAROADがやって来た!スバリストにぜひ走ってもらいたい、広島ならではのドライブコースとは?」「【コース開発秘話】近畿エリア初の和歌山・淡路島コース誕生!コース作りがもたらしたチームの変化とは?」でご紹介していますので、もしよかったらこちらも合わせてお読みくださいね)

こちらのページでは、和歌山と淡路島のコースをご紹介していきます。中国エリアの2つのコースについては、「その3−1 広島で多島美の絶景と“奥座敷”で緑の中を走る2コース」をご覧ください。

今回ももちろん、2023年4月29日〜5月31日まで実施した『SUBAROAD DRIVER'S WEEKS 2023 v1』にご参加いただいた方もそうでない方も含めて、ユーザーの皆さんからの実感こもる感想ツイートもご紹介していきますよ。最後には今後の新コースのリリース予定のお知らせもあります!

その1、その2をまだ読んでおられない方は、こちらのリンクからどうぞ。
「その1・好奇心、果物、避暑! 千葉、奥多摩、群馬の3コース」
「その2・景色、地形、走りを愉しめるジオパーク・伊豆半島の3コース」


SUBAROADにはコースを選択するときに、曲をセットする機能があるのを前回少しだけご紹介しました。「ドライブの始まりに聴きたい曲は?」「丘を登りながら聴きたい曲は?」など道やスポットにからめた質問が出てきますので、ご自分のスマホにはいっている曲か音楽ストリーミングサービス「AWA」をご利用いただいて(サービスご利用には登録が必要です)、曲をセットしておけば、ジャストタイミングでアプリが選択した曲を流してくれるのです。

車中で流れる曲に関して、こんなツイートをいただいております。

スタート前はなにかと気が急いてしまっていて、アプリの設定をさっとやってしまいたくなるのはすごくよくわかります。でも、ここはぐっとこらえて、曲の選択もああでもないこうでもないと考えて盛り上がっていただくと、その後のドライブがさらに愉しいものになるのではと! もちろん、静かにドライブがしたいという方は「BGMなし」も選択することが可能です。

長々といろいろ書いてきましたが、コースの解説をどうぞ!


■淡路島 明石海峡大橋から大鳴門橋まで、『古事記』の島をドライブ。

スタート地点:「道の駅 あわじ」
      (参考ー淡路ICから約5分)
コース所要時間の目安:3時間(111km)

舞台は淡路島。橋から橋まで、島の端から端まで走ります。コースを開発したのは、大阪スバルの小林佳広さん。コースを一番良く知る人物のおすすめの曲をセットしましょう。スピッツ「青い車」L'Arc-en-Ciel「Driver's High」を選んでくれました。両方とも車にまつわる曲です。とはいえ、歌詞にあるように車をぶっ飛ばしたりしませんように。

大阪スバルの小林佳広さん

スタート地点の「道の駅あわじ」は淡路島の北の端、明石海峡大橋のふもとにあります。しらす丼、焼き穴子丼もおいしそうなのですが、ここは我慢して車中のおやつを調達するにとどめましょうか……後ろ髪を引かれます。淡路島はなんといっても玉ねぎが名産なので「玉ねぎポテトチップス」「オニオンチップス」など玉ねぎ関連の商品がわんさかあります。もちろん生の玉ねぎも販売しています。

おやつを積み込んだら出発しましょう。まずはロールプレイングゲームに出てきそうな「サンシャインブリッジ」を見たら、「国道28号線」を進んでください。もらえるアイテムは玉ねぎです(妄想)。

さらに道を進むと「たこせんべいの里」に到着します。大きなえびせんにたこやきを挟んだもの、小さめのたこをまるごと干したものも「たこせんべい」ですが、ここのたこせんべいは、生地にたこを練り込んでうすくせんべいにしたもので、お土産にも最適です。淡路島には「あわぢびーる」というクラフトビールがありますので、そちらも調達して、帰宅後に旅を振り返りつつ晩酌もいいですね。

そして、その次のスポットは「伊弉諾(いざなぎ)神宮」です。『古事記』ではイザナギノミコトとイザナミノミコトが天沼矛(あめのぬぼこ)を浸かって国作りをしました。その後二柱の神様が結ばれ、最初に誕生した島が淡路島とされています。「伊弉諾神宮」はこの二柱の神様が祀られている最古の神社です。

お参りをすませたら「大谷鮎原神代線」をへて「洲本五色線」へ。ゆったりとしたワインディングロードが愉しめます。また、途中「洲本城跡」にも立ち寄れます。山頂の天守台までは徒歩10分程度。晴れていれば、洲本市街が一望できるはずです。

洲本城跡に行ってくださった方からのツイートをご紹介します。

ちょっと曇り空だったのですね。またぜひ晴天の絶景を見るためにコースを走ってみてくださいね。

さあ、ここで小林さんの寄り道ガイドです。「洲本城跡」のすぐそばにある「ドラゴンクエスト記念碑」はいかがでしょう? なぜここに碑があるのかといえば、今に続く名作RPGの生みの親であるゲームデザイナー堀井雄二さんが淡路出身だからなんだとか。もう一つ、洲本城跡から足を伸ばすなら「鮎屋の滝」も。夏の暑い時期に涼しさを感じられる場所です。

そこから「南淡路水仙ライン」に入ります。この道は開発者の小林さんの夏のおすすめポイントです。「エアコン切って、窓を開けて走りたくなる」とのこと。「生石岬展望台」で和歌山湾を挟んで本州を望むパノラマをエンジョイしたら「南淡路水仙ライン」へ。この「生石岬展望台」も小林さんのおすすめポイントなので、絶景をお愉しみいただきつつ小休止してはいかがでしょう。

コースの最後は「うずしおライン」を走ります。ゴール地点の「道の駅うずしお」は、現在リニューアル工事中で、鳴門岬駐車場「うずまちテラス」で仮営業中ですが、小林さんからは近くにある「うずの丘大鳴門橋記念館」が鳴門海峡を見渡せる絶景ポイントだと情報をもらいました。ゴールしたあとは、時間調整をして島の西側の道を通りサンセットに合わせてのドライブも素晴らしいのだとか。島の西側道といえば、小林さんはいつか瓦工場の片隅でやっている「瓦割り体験道場」に参加してみたいんですって。もしもこちらで「瓦を割ったぞ!」という方がいたら、コメントで小林さんにご報告ください。きっと喜びます。


さあ、続いては「生石岬展望台」からも見えたであろう、和歌山に行きましょう!

■和歌山 万葉の昔に思いをはせつつ紀州の屋根から和歌の浦まで走り切る。

スタート地点:「道の駅 紀の川万葉の里」
      (参考ー京奈和道かつらぎ西ICから約7分)
コース所要時間の目安:2時間50分(109km)

和歌山を走るコースです。スタート前には恒例のおすすめ曲のご紹介。こちらは、コース開発者の大阪スバルの大北晃司さんから。1曲目はゆず「夏色」。みかんの県ですが、あえてゆず、とのこと。そして、2曲目はB’z「ultra soul」、ヘイ!

大阪スバルの大北晃司さん

スタート地点の「道の駅 紀の川万葉の里」へ。やはりここは和歌山の郷土料理の「柿の葉寿司」でいきましょうか。おやつというにはだいぶ食事寄りではありますが。敷地内には万葉集の歌碑もがあります。歌をご紹介しますね。

妹(いも)に恋ひ我(あ)が越え行けば背の山の妹に恋ひずてあるが羨(とも)しさ

万葉の昔は親しい女性のことを「妹」親しい男性のことを「背」と呼びました。道の駅のそばにならんでそびえる「妹山」と「背山」をみた旅人が、ふたつの山は並んでいるけれど、自分は置いてきた女性にこんなに恋い焦がれているから羨ましい、という内容です。恋しい気持ちの深みをよくぞ31文字で表現できますよね。X(旧Twitter)の140文字は長文か?

SUBAROADには地形がポイントの伊豆の3コースもありますが、近畿エリアの2コースは淡路島が歴史、和歌山は文学の香りがたちのぼります。万葉集4500首のうち、紀の国(和歌山)のことを詠んだものがおよそ100首ほどあります(諸説ある)。当時の都にも程近く、交流も盛んにあったことから、故郷の妻、旅の夫を詠んだものが多く残されているそうです。道中の音声ガイドも万葉集の歌をいくつか読み上げます。ぜひ耳を傾けつつドライブしてみてくださいね。

昔の恋人の気持ちに想いをはせたら「県道4号線」から「志賀三谷線」へ進んでいきましょう。そして、高野山への参拝路「高野西街道」を走り、「県道115号線」「国道480号線」へ。このあたりは、コースのポイント「紀州の屋根」へ向かう道です。大北さんおすすめの夏のドライブポイントでもあります。「森林の中を気持ちよく駆け上がってほしいです」とのことです。ぜひ、SUBARU車の性能を感じつつ、緑の中を走り抜けてみてください。

大北さん「大幅な寄り道なのですが……」ということでしたが、ここから行けるおすすめスポットを教えてくれました。ご参考までに! 一つ目が「県道115号線」から「国道480号線」に入るところでコースと逆に走り、線龍神街道沿いの「名水・紀の一番」へ。そしてもう一つが「高野西街道」を「県道115号線」に入らずにまっすぐ進み、トトロがでてきそうな大木「将軍桜」と紀州初の「紀美野町メロディーロード」で音楽を奏でてくる、という寄り道です。双方、お時間と体力に余裕があれば、ぜひどうぞ。

コースに戻りましょう。「国道480号線」を進むと「あらぎ島」が見えてきます。大北さんからは「緑で埋め尽くされた棚田、その力強い姿に癒されてください」というメッセージが。SUBAROADには棚田よく登場しますよね。

そこから少し走り「蔵王橋」へ。こちら全長160メートルの吊り橋です。お相手と一緒にドライブ中ならば、世にいう「吊り橋効果」が起こるかどうかを観察できるかも。

吊り橋を体験してくださった方からのツイートをご紹介しましょう。

和歌山コースの魅力、そして走りがいのある道を存分に味わっていただけたようでうれしいです。

気分よくワインディングロードを走ったら「生石高原」へ。ススキの大草原がぐるりと360度広がります。さらにここからは「生石公園線」を進みましょう。そして、次に行く「端崎」は、磯まで降りることができますので、ひと休みがてら潮風に吹かれに行ってみるのはどうでしょう? ここは素晴らしいサンセットポイントでもあります。

最後は「有田みかん海道」を通り「有田みかん海道展望台」がこのコースのゴールです。もちろん、夕日の美しいスポットになっています。日が沈む時間にあわせてスタートしてもいいくらいの夕日が見られると、大北さんが教えてくれました。そして、ここから北側の海が「和歌山」の由来になったとも言われている豊かで美しい海「和歌の浦」です。すでに、アプリがこの浦にちなんだ万葉集の和歌を読み上げておりますよ。

ゴール地点から和歌山市内に戻り、おいしい魚介をいただいたり、三断橋、鹽竈神社、玉津島神社などの観光も愉しんでみてください。こちらのサイトにとても詳しい情報が掲載されています。

もう一つツイートをご紹介。このコースで『SUBAROAD DRIVER'S WEEKS 2023 v1』に参加してくださった方からも、純粋に走りの愉しさが伝わってきます。

コース紹介のシメということで、大阪チームに「おいしいたこ焼きやさん教えてください」と聞いてみたら、大北さん、小林さんともに「たこ焼きは家で作ります」とのことでした。大阪でのたこ焼きは「日常」なのだとあらためて認識し、迂闊な質問であったことを猛省いたしました……。それでも大北さんが家でたこ焼きを焼くときのポイントを教えてくれました。「具はパンパン。山芋入り。タコ、タコチーズ、キムチーズ、エビコーンなどバリエーションをだします。ソースだけではなく、ポン酢→岩塩→醤油で、無限タコ焼きです!」とのこと。編集部には関東人が多いので、大変参考になります!

さて、そんなこんなで、「思い立ったらサクッと行ける夏のドライブ」特集もおしまいです。合計10コースを解説してきました。ご興味をもたれたコースがありましたら、ぜひぜひ夏の終わりのドライブにでかけてみてください。最後に、SUBAROADからのニュースをお届けいたします!


■この先のSUBAROADのコースリリース予定

SUBAROADに新しいコースが複数加わることになりました。8月末には、先日SUBAROADの公式X(旧Twitter)で匂わせ投稿をしたこちら、東北地方に待望の新コースを追加予定です!
そして、北海道もコース開発を進めていますよ。担当している北海道スバルのチームはインスタグラムを早速更新してくれました。その他、各コースリリース情報などは、SUBAROAD公式Xのアカウントをフォローしてチェックしてみてください。

秋からのSUBAROADにも、どうぞご期待ください。


中国エリアのコース紹介をご覧になる方は、こちらからどうぞ。
「その3−1・広島で多島美の絶景と“奥座敷”で緑の中を走る2コース」