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ご近所のクレイジークレーマーと闘った話①

2022年 5月16日(水) 19時過ぎ。

入居中のお部屋の管理会社から留守電。
知らない番号だったので出なかった。
すぐに再生。

「近隣から"犬を飼っているお宅があるのかな"と連絡が入りましてお電話しました。私担当のAといいます。明日、明後日とAが休みのため、また木曜日に電話します」

……?

すぐに折り返すも、本日の営業は終了しましたと音声案内。

この時点で察せるのは、この担当さん仕事できない人なんだな〜ということ。

まず、即折り返してんのに営業時間終わってるってなんやねん。
ほんでそのまま休みに入るってなんやねん。
ほかの人に申し送りしとけよ。気になるやん。

で万が一うちが犬を飼っていたら、電話じゃなくて抜き打ちで来なきゃ、飼っててもいないって言うわよ。

ちょうど更新の時期で、てもとに書類があったので、直接持っていくついでにお話をうかがうことに。
店舗へ電話をしてアポをとる。

約束の時間に来店。
「〇時に約束したマナミです」
「……?」
「マナミ」
「担当は……?」

ここは誰も仕事ができないのかな?

Aさんと伝えると「あーっ」と反応があって奥からAさん登場。
良くも悪くも人の良さそうな中年男性。

さっそく本題へ。

私「どういうことなんでしょう」
Aさん「それが、"〇〇アパートの〇号室の方が、犬を飼ってて鳴き声がうるさい"と連絡があったようで」
私「ハ?」

面食らった。
うちの部屋ご指定らしい。

うちは都内のファミリー層高級住宅街にポツンと紛れ込んだオンボロアパートである。
私はノンセキュリティと呼んでいるが、オートロックのエントランスなど存在しない。
不動産屋さんに「本当に女性がこの部屋でいいんですか?」と言われたほどである。

お隣は同い年くらいの女性と、下のご家族とは顔を合わせれば挨拶する。(ただし下のご家族はなぜか自分たちからは挨拶してこない。都会ってこんなもんなのか。田舎の方はつかまったら長いが)

すぐ隣の戸建てにすむお爺さんは、自宅の庭にある木から落ちた葉っぱをしょっちゅう掃除しに敷地内にいるので、見かければ挨拶する(ただし返答はない。こちらの姿を見ると逃げるように戻っていく。都会ってこんなもんなのか。)

駐車スペースのために道路からは建物は引っ込んでいるので、わざわざ敷地内に来て階段を上らなければ、右と左、どっちが何号室なのかはわからない。
近くまで寄っても、プレートと部屋番号の数字が同化してしまっているので、暗ければもはや判別不可だろう。

音でいえば、すぐそばを電車が通るのでその音と、消防署と大病院がこれまたすぐそばなので、一日中ピーポーピーポーウーカンカンの音。

下の部屋の子どもの騒ぐ音は朝から晩まで。
向かいのマンションなんか日中は窓を開けてピアノを弾いている。
そんで犬の鳴き声なんか聞いたことがない。

私はもともとの敏感さに加えて、当時は薬の作用で知覚が過敏になっていたので、テレビもほとんど何を喋ってるか聞こえないくらいの音量だし、音楽も聞かなければ、動画も見なかった。
出かけてる時以外は、副作用で寝ていることの方が多く、虫が入ってくるのが嫌なので窓も開けない。

同じ建物の住人かと聞くと、そうでない、建物の近隣の方で、住所も名前も電話番号もわかっているとの事。
本当にそこの住人かたずねると、住所と名前が一致するとのこと。

個人情報だからかあまり言いたそうにしないが、こちらからすると「全くどこの誰かわからない、でも近くにいる人間」(桃屋のキャッチコピーかよ)から、いるかいないかわからない、シュレディンガーの犬の件で言いがかりをつけられているという、極めてネタ…キショ案件の発生である。

私「昨年、家の前で変質者が出て警察を呼びました」
Aさん「実は、女性の方からで…」

うーん、よけい心当たりがない。

私「あの建物の管理会社をわざわざネットで調べたってことですよね」
Aさん「そうみたいです。いまは掲載してませんが、おそらく過去の掲載から…」

検索エンジンを使えるくらいにはデジタル製品を扱える人間らしい。
おそらく年寄りではないのだろう。更年期のヒステリックおばさんだろうか。

神経質だけど面倒事は嫌いで、直接対決する勇気はなく、第三者を挟むとこちらが名誉毀損で提訴するかもという頭もないらしい。
己の正当性を信じきった、なかなか尊大な奴である。

私「それでうちが犬を飼ってる証拠はあるんですか?その方はどういう風に困ってて、うちにどうして欲しいって言ってるんですか」

Aさん「わかりません…」

無能……っ!!!!
圧倒的……無能……っ!!!!

私「犬が吠えてるのが〇号室からだって、相手はなぜ特定してるんですか」
Aさん「わかりません…」

私「大家さんはなんと」
Aさん「大家さんは、放っとけばいいんじゃない、という感じで、うちが連絡することになりました」

大家さんは定期的にアパートに来て、お掃除したり電灯を付け替えたりしてくれる超気のいいおじさんである。

話を聞きに来たものの、なぜ相手が私の部屋に犬がいると主張するのか、その吠え声とやらが、どううるさいのか、
私にどうして欲しいのかわからん。

圧倒的無能の管理会社だが、気味悪いし怖いです〜とシュンとしといた。

母からは「よりによってアンタに目をつけるなんて可哀想」

いやいや、私やろ、可哀想なん。いつも下の子どもの騒音に耐えて生活してんのにこんなケチつけられて。

とりあえず管理会社からまた連絡があると思われるので、待つ。
犬なんか居ないと言ってもおそらく簡単には引き下がらないだろう。
もはやそうであってほしい。
イカれた人ほどネタになる。願ってもないのにタダでネタが舞い込んでくる。クレイジーミーツガール、ネタの神様この人でしょうか。

そういえばこの間、月曜から夜ふかしで、亀の形のタワシを散歩させてる人がいた。
毎日犬のぬいぐるみでも引きずって散歩するか。
玄関のドアに、犬のぬいぐるみをビッシリ貼り付けておくか。

さあどう来る、クレイジークレーマー。
おまえもクレイジーだが、おれもクレイジーだぜ。
残念ながらおまえが調べ当てた管理会社は無能だ。どうする?たぶんなにもしてくれないぞ?
どうせまたなんか言ってくるんだろ?

おまえも時間を持て余しているらしいが、休職で時間を持て余している人間を舐めてはいけない。

次回、ご本人登場だドン!!

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