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『休み明けの早朝』

本日は、ただただ“エモい”だけの徒然なる日記です。

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『休み明けの早朝』


リウマチの薬の副作用なのか、

夏だからなのか、

お腹の上の方がもやもやしてる。

最近ずっと吐き気とお友達。

疲れやすい気がして、

そんな自分が少し情けない。


昨日は休みだった。

世間は4連休だったけど、

私は単発休み。

いつもの休日だった。


昨日は出先から帰宅したら

早々に風呂に入り、軽い夕食を。

少しの美容ルーティンを済ませ、

気づいたら布団の上だった。

待ちに待っていた休日は、

淡々と過ぎ、

気づいたら終わっていた。


早朝、目が覚めた。


空が明るくなるにつれて

蝉の声が次第に大きくなる。

「元気だなぁ。」

儚くも力強い命の声に突き動かされ

もう朝ね、と

二度寝を諦め、

目覚めのお白湯。


昨日は用事を入れていて、

それが終わったのだけど、

「その他に何をしたかしら?」


そんな風な不安が過った。


まだ薄暗い部屋の中を見渡して

立ち上がり、

わたしは鏡の前に向かった。


おもむろに、取り出したのは

カピカピに乾いてしまったメイク落としシート。

パッケージの蓋が少し開いていたせいで、

中身が乾燥してしまった。

もう私の顔には使えないソレ。


そんな乾いたシートを手に取って、

キュッキュと鏡の汚れを拭いた。

シートに残るわずかな油と水気で、

鏡がどんどん美しく磨かれていく。

こんなに汚れてたのね、と、

汚れを取っていく。

そして、鏡に映る、“素”の自分が

なんとも滑稽。


あと少ししたら、

私はこの鏡に向かって、

“いつものすーこさん”を作っていく。

髪を巻き、

粉をはたき、

マスカラとビューラーを効かせる。

極め付けに、

「今日も頑張ろう!」と

ピシャリと頬をひと叩きして

人前に出る私を作っていくのだ。


鏡の中の、寝起きでぼやけきった自分を見て

「この人大丈夫かな」とか

思わなくもないけれど、

“いつものすーこさん”になる頃には

今日の1日に胸を躍らせ

身体を動かす喜びを存分に感じるその人になっている。


誰も知らない”素“の自分との落差。

自虐的な笑いも出るほどだけど、

まぁ、そこそこに

どっちの“その人”も好きかもしれない。


まだ残るシャンプーの香りが

少しずつ

“いつものすーこさん”スイッチを押していく。


「今日はどんな1日になるかなぁ、楽しみだねぇ。」

お花に水を撒きながら、声をかけてあげる。

伸び伸びと育つ、植物達がまぶしい。

青い空に流れる白い雲。

隣の家の壁で、元気よく鳴き続ける蝉。

深呼吸したら、

生温くも甘い空気が身体の中に入っていく。


何もしなかった気がする休日だったけど、

それでも私は、ちゃんと「生き」た。

“あ、ほら、頼まれてたお弁当の発注も済ませたし”

とか些細な出来事も思い出したしね。

大丈夫。

また楽しい1日が始まる。

軽やかに生きよう。


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今回も最後までお読みいただき、

ありがとうございました!






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