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(うつ病・復職日記)言語化の力は凄い

 2度目の復職直後に書いています。

 体調不良に陥り、通院、休職、休養、場合によってリワーク通所、復職/社会復帰まで。
 置かれている状況、要する時間、使う制度、支援してくれる人、環境。全てが誰ひとりとして同じことはないと思います。私の場合、2度の休職を経験してますが、その2回ですら何もかもが違った。
 その中で、印象に残ったことを振り返ります。


なんとなくモヤモヤ

 休職中 / 復職後を問わず、時々、訪れる "なんとなくモヤモヤする" という感覚。何か事象が起きて、その後の感情です。モヤモヤのきっかけの認識はあります。だけど、忙しかったり、しょうがないと思って、瞬間的に終わったことにして処理することがあります。

 この時点で、実際には終わっておらず嫌な感覚が頭の中にずっとある。ぐるぐる回っている。そんな感覚に支配されています。

 "なんとなくモヤモヤ" は放っておくと大変でした。

 何故なら、不思議とストレス状態が続くから。"なんだ?" と思いつつも、そのモヤモヤをないことにして日々を過ごしていました。

逃げるとむしろ考えてしまうのが原因

 この "なんだ?" の答えを最初に与えてくれたのは、通っていたリワークの認知行動療法に関する講座でした。

 「大前提、理不尽なことは逃げて良い。それ以外のこと、逃げると一時的に楽になるが、むしろ考えてしまうので大きな力を費やす。」

 "これだ" って思った。忘れたくないから以前、note に投稿もしました。

 都合が良い理由を見つけて、そのモヤモヤをないことにしていたことが自分のストレス増大に影響していたのだな、と感じています。モヤモヤは ないことにしても存在し続ける。不意に頭をよぎっては生活や業務に戻るの繰り返し。

 不思議なもので、こういうモヤモヤって、時間の経過と共に大きくなってきませんか?
 ないことにしたはずなのに、放置しておくと、むしろ膨らんでいき、どんどん大きなストレスになっていく。

立ち向かわなくて良いから言語化してみる

 こういうモヤモヤの場面で感じたのが、記事のタイトルにも書いた「言語化の力は凄い」ということでした。

 なにも、言語化して、モヤモヤを明確にして、問題解決技法を適用しましょう、立ち向かいましょう、など言うつもりはありません

 私の場合は、言語化してみると納得感に繋がった。不思議と「あぁ、そういうことなのか」と思えるようになる。結果、"むしろ考えてしまう" の時間が減っていく。考えてしまっても「さっき考えたでしょ、私よ」と自分に言って、考え続ける状態にブレーキをかけられるようになりました。

 注意事項があります。それは、言語化したら良いことになる場合、悪いことになる場合、両方があり得る、と言うことです。私の場合、良い悪いよりも自分の納得感の方が優先順位が上だった、ということです。

言語化の凄さとの出会い

 自分一人で できるようになったわけではありません。通っていたリワークの専門職の方との面談がきっかけでした。

・以前の涙は、自分の弱さが情けないと考えていた時のもの。
・今回の涙は、自分の感情への気付きがあった時のもの。

 私は、そのように考えを整理した。

自分の note.comより「(うつ病・リワーク日記)小さな変化で良い」:https://note.com/studysanfran/n/n37ddf2556a37

 同じ "涙が出てしまう" 事象に対して言語化したことが、自分の中で変化をもたらしてくれました。

久しぶりの給与、嬉しいはずがモヤモヤ、を言語化してみた

 先日の記事「給与額が自分の戦闘力のように感じてしまった」は、まさにモヤモヤ解消に向けた言語化でした。

 給与の有無は大きな関心事項でした。久しぶりの給与に対して嬉しい、良かった、と思う自分と、モヤモヤしている自分がいる。

 これは放っておくと大変だぞ、と思って自分と向き合ってみた。それを言語化したのが先日の記事でした。

 改めて、言語化の力は凄いな、と思った。

 徐々に、モヤモヤしていたことを考えなくなっていく。完全には無くならないけれど「この前、考えたでしょ。(まる、終わり)」で済むようになっていく。

 これは、少しはストレスマネジメントができてるってことではないか、成長している、と言って良いのではないか。この記事をここまで書いて言語化したことで、更なる気付きも得られてしまった。言語化の力は凄い。

回復してリハビリ期後半に入ってからで良い

 言語化は良いことばかりのように書いたけど、そうとは限らない。

 言語化することは、時として乱暴に振る舞うとも感じています。

  • 例えば、非現実的な妄想なのに言語化することで確信に変わる

  • 例えば、現実的な見方ができて辛い現実と向き合わなければと気が付く

 私は医療従事者ではないので適切なことは書けないのだけど、辛い症状を経験してきた身として、上記のようなことが起こり得ると思っています。

 だから、言語化することでモヤモヤを晴そうとするのは十分に回復してリハビリ期を順調に過ごせていて、信頼できる医療と繋がっている時で良いと思う。

 無理して「言語化しよう!」と、この記事で言いたいのではないのです。
 これは私の経験の記録。
 人それぞれに、自分に合った方法、タイミングがあるのだと思います。

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