猿でもわかるアメリカ独立戦争🗽🍔
まずはアウトライン、結末から!
☆アウトライン
イギリスの植民地だったアメリカ。1775年にイギリスとアメリカが戦って、アメリカが独立した戦争。(めっちゃ簡単笑)
☆18世紀の世界情勢
イギリスとフランスの勢力がとても強く、各地に植民地を持っていた。するとイギリス、フランスの各植民地同士で戦争が頻繁に起こるようになったのが18世紀。
これを「第二次英仏百年戦争」とも言う。
なかでもアメリカ大陸を舞台に起きたのが「フレンチ=インディアン戦争」(補足:このときヨーロッパ本土では七年戦争が起きていた)
→イギリスが勝利を収めて終結。
☆植民地戦争、戦後処理問題
フレンチ=インディアン戦争では確かに勝利を収めたが、戦争は莫大な費用がかかる。
その打開策としてイギリスは植民地に対して課税を強化することによって何とか持ちこたえようとした。
1765年に出された印紙法では、新聞等の印刷物全てに印紙を貼り最高10ポンド課税した。(大学の卒業証書の発行にも課税するなど)
→この重課税にアメリカ人は猛反発!
『代表無くして課税なし』をスローガンに抵抗運動を開始。
・茶法
イギリスへの不満を一層募らせたのは、茶法です。茶に対しても重く課税。
イギリスは仲買人を経ずに植民地に直売し、安い価格で茶を販売できるようにしたことで東インド会社の利益独占が進められた。
→またしてもアメリカ人は不満が募る。
→1773年 ボストン茶会事件
東インド会社の船から茶箱342箱を海に落とした。(価格1万8千ポンド)
・レキシントンの戦い
最初の本格的な戦争が1775年のレキシントンの戦い。植民地の戦争用の物資を押収に向かったイギリス軍、その知らせを受けてかけつけた植民地側兵士が途中のレキシントンで衝突したことにはじまる戦い。
☆アメリカ独立戦争開始
戦争が開始するも、序盤はアメリカは劣勢で振るわなかった。なんならピンチですらあった。そんな中発表されたのが
トマス=ペイン『コモン=センス』
直訳すると共通の感覚。アメリカの独立が人間の権利にもとづく正義の戦いであると論じ、多くの植民地人に自信と勇気を与え、団結力を高めた。
☆1776年アメリカ独立宣言
後の初代国務長官ジェファソンによるアメリカ独立宣言が7月4日に全会一致で採決された。独立宣言はイギリスによる植民地支配という圧政から逃れるために新しい政府を造ることを表明している。
・アメリカ独立宣言の内容
それまでのイギリスの圧政に対して、平等、自由、幸福の追求などの基本的人権、そして圧政に対する革命権を認めたもので、アメリカの王党派や、独立に反対する保守派に対して独立戦争の正当性を訴えた。抵抗権や革命権の内容が盛り込まれており、17世紀のジョン=ロックの思想が引用されている。
☆フランス・スペイン・オランダの参戦
独立宣言を受け、世界情勢は傾き始める。もともと勢力が拡大しすぎていたイギリスに対して他のヨーロッパ諸国は一石を投じようと機会を伺っていた。フランスのラ=ファイエットを始めとした多くの戦力がアメリカを支援する体制をとった。
・1781年 ヨークタウンの戦い
アメリカ、ヴァージニアのヨークタウンでアメリカ・フランス連合軍がイギリス軍を破り、アメリカの勝利を確実なものにした戦い。ワシントンの指揮する米仏同盟軍の陸上からの砲撃と、海上からのフランス軍の砲撃を受けて、イギリス軍は降伏した。
☆終結
1783年に一連の講和条約としてパリ条約が締結される。
・パリ条約の内容
①アメリカ合衆国の独立の承認とカナダ等を除く領土の確認
②イギリスはミシシッピ川以東のルイジアナをアメリカに割譲
③アメリカのニューファンドランド周辺の漁業権、ミシシッピ川の航行権の承認
パリ条約の締結によりアメリカの存在が広く認められ、独立も完全に承認される。
1788年 アメリカ合衆国憲法の発効によりアメリカは現在の体制に近づくこととなった。
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