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「間に合いますか?」じゃない、間に合わせるんだ

わたしは大学時代も合わせると、延べ1万人以上の方の学習相談に乗ってきました。

中学・高校・大学の受験に加え、留学や会社員生活も経験しているので、お答えできる相談の範囲はかなり広いつもりでいます。実際いままで「それはわたしにはまったく答えられません」という質問はほとんどありませんでした。

そんなわたしが、唯一「これはどうやってもお答えできない」と思っている質問があります。


それは、「この学校(もしくはテストの点数や順位)を目指しているんですけど、いまから間に合いますかね?」というもの。

わたしはこれだけはお返事ができないな、と思っています。


わたしは滅多に厳しいことをお伝えすることはないのですが、あえて言います。見ず知らずの人に「いまから間に合いますか?」と訊いているうちは絶対に間に合いません。

間に合いますか?という質問は、「間に合うよ」と回答されたら可能性がありそうだからやってみる、ということだと思います。

逆に「無理だよ」とわたしに言われたらあきらめるのでしょうか…?わたしの判断なんて合っているかどうかわからないのに(そもそもその子の詳しい成績や性格を知らないので)、そんな不確かな答えを自分の目標決めの材料にしてしまったら、いつか後悔してしまうと思います。

もしくはそれで後悔しないのであれば、それは本当に欲しいものではないということです。顔も本名もよくわからないわたしなんぞに言われただけであきらめられるなら、それはもともと夢でも目標でもありません。


間に合いそうだからやる。叶いそうだからやる。それは「勝てる試合しかしない」ということです。

勝てる試合だけをすること自体は悪いことではありません。わたしもジャンルや場面によってはそういう戦略をとることもあります。

だけど、勉強という比較的フェアにダイレクトに努力が報われやすいフィールドにおいては、「勝てる試合しかしない」のではなく、「勝てそうにない試合に勝てるようにがんばる」ということを一度でもいいから本気で経験してほしいな、と思います。


間に合いますか?じゃないんです。必ず間に合わせるんです。歯を食いしばってでも、あなた自身の力で。

自分には無理だろうと思っていたことができたとき、あるいは結果的には成功しなくても納得のいくところまでやりきったとき、見える世界が少し変わります。目線が一段も二段も高くなります。

だから、こんななんちゃってインフルエンサー(なんちゅう呼び方)や周りの人に「間に合いますか?」なんて訊いている時間があるなら、いますぐ具体的な努力のしかたを考えてください。必ずなんとかなります。

わたしにしてはあえて厳しめ口調で書いてみましたが、みなさん一人ひとりの夢や目標が叶うことを願っているからです。こんなところで迷ってないで、前に進んで望むものをつかみ取ってきてほしいな、と思います。

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