Kの向くままにおススメ映画『地獄』ネタバレあらすじ感想日記
こんばんは。善良なKです。今回は『地獄』。一言で表すと「変態カルト映画」。…実も蓋もないですね。
こんな人におススメ
要注意点まとめ
こんな映画です
仏教の八大地獄の映像化。人は死ぬまでに無数の罪を犯すが法は相応の罰を彼らに与えられるだろうか?上手く逃れた者たちを法に代わって裁く世界、それが『地獄』だっっ!!
前半は人々が地獄に堕ちる所以となる罪を、後半は地獄の責め苦を描きます。しかしこの責め苦、《たけし城》を彷彿とさせる懐かしい何かよ…。
ストーリーはと言えばOPクレジットから早くも異常事態発生!「再生するヤツ間違えたかな?」て焦りました。そして主人公 清水を悪徳に誘うメフィストのような同級生 田村がまた異常!
更に主人公やヒロインは勿論の事、両親が経営する介護施設の入所者とか関係者全員、画面に映った人物は例外なく死亡する強烈な展開に絶句!!
君は生き延びる事が出来るか(永井一郎)。
もう少し詳しく
「吊り橋の上で待ってをります」⇒ 転落死
「食中毒は困るからな」⇒ 食中毒全員死亡
「この酒、毒入りじゃないだろうな」⇒ 毒入り全員死亡
……立てたフラグは即回収! 潔いというか、絶対殺すていう気迫が凄い。
役者は言わずもがな制作サイドの気迫ね。全滅させないと話が進まないからね。
そんなこんなで登場人物全員死亡からの後半突入。もうこの時点で
「なんだよコレ、本当に何なんだよ、どうすれば…」って
観てるこっちが疲労困憊。。
だがしかし、、ここからが『地獄』です。
行くぜ!!Maxハイテンション 極彩色の地獄絵図 サックスブルーと紅色の 毒々トゲトゲ業火熱湯グルグル地獄!そして更なる衝撃事実発覚!
春美―――!!……何の事やら全然ネタバレしてないぞ、と思うでしょ?
と・こ・ろ・が、観れば判るよ忠実にパーフェクトに文章化できてます!
……とにかく、現在のデジタル技術や特殊メイクとかでは到底出ない胡散臭さ全開で役者のキレた演技も相まって全編が「もういいわ…」ってくらい衝撃と笑撃の問題作です。
観た後はこんな気分になりました
もう本当にね、「何なんだよ、コレ」ていう疲労感と脱力感。そして暫くしてから、「さあ、お酒飲んで歯磨いてお風呂入ろ」てなります。多分皆さんもそうだと思いますよ、ええ。
で、その後少し冷静になって考えてみるとですね、何の罪もなさそうな人物も全員地獄に堕ちているというプロットは、人間誰しも何らかの罪を背負っているという事なのかなと。それはキリスト教的な《原罪》とかではなくて、人生の内に気付かない中で誰かを傷付けたり不幸にしたりていうのはままあると思うんですよ。でも死ぬまでにそれに気付いて後悔し、できればその人に頭を下げる事が償いになるのかな、と考えました。人間の罪とはそれに気付かない事、若しくは気付いていても謝らない事なんですよ、きっと。
同級生の田村が一番下の地獄に堕とされたのがせめてもの救いですね。
ざまぁ
心に残ったセリフ
田村、お前も相当クズいけどな。。
気になった方は地獄へ行く前に観てくださいね!
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