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【コラム/体幹という魔物を追いかける前に-横隔膜編】

わたし、声を大きくして言いたい!

「体幹を鍛える」って
「マインドを整える」に等しいくらい、
曖昧で、掴みどころがないと思いませんか?

いや、わたし
個人的には「曖昧さ」が大好きな人間ではあるのですが

ちゃんとマインド整えるぞー!と
瞑想するというより

マインドフルな自分って、気付いたら
「あれ、最近めちゃくちゃ心が穏やかだな」って、日常のふとした瞬間に気付くものじゃないですか?

「マインドフルネス」を意識してる時点で
自分の今の状況がマインドフルではないと気づいている訳で

「体幹鍛えよう!」とか
「姿勢正そう!」とか考えちゃってる時点で

既にわたしたちの身体は機能してないし、骨格構造が崩れている証でもある。

そんな機能してない身体、崩れている骨格構造で「体幹」を鍛えようって言っても
めちゃくちゃ難易度高すぎじゃない?😂

だって、そもそも「体幹」ってものすごく
捉えようがなく、それ自体を操作できるものではないから。

じゃあ、気付いたら「体幹が安定している」=「姿勢を正さなくても快適な状態」、「身体パフォーマンスが高い状態」だった、という状態にしていくには、何にアプローチしたらいいと思いますか?

現時点(2023年10月)でわたしが考えるのは
「横隔膜」と「骨盤底筋群」だと思います。

小林龍樹@理学療法士さんのコラムから

とりわけ、アプローチしやすい横隔膜の機能を戻してあげるのが最優先だと思っています。

横隔膜は、呼吸機能だけじゃなく姿勢調節機能も担っているって知ってました?

姿勢が悪いから体幹鍛えるぞー、の前に
まずは横隔膜の機能、働きを改善させる方が大切なんじゃないかな、とわたしは思ってます。

姿勢改善、身体パフォーマンスアップ、
そんなことよりもただ快適な日常を過ごしたい方へ

わたしが日々取り入れているのはこういう、骨格構造のメンテナンスです。

①頭部位置を含む脊柱の生理的湾曲を取り戻す

横隔膜と骨盤底筋群は、平行でお互いに作用しながら腹圧を保っています。脊柱のアライメントが崩れると、横隔膜が収まる肋骨、骨盤底筋群が収まる骨盤のアライメントが崩れ、平行ではなくハの字になって、腹圧は減少してしまいます。
(背骨は自分では触り難い部分なので主に骨格ボディメイクの施術をしてもらってます)

②リブフレアを解消させる

リブフレアの状態は肋骨が外旋(外に広がる)していて、腹圧を保つには不利。リブフレアのまま良い姿勢を意識すると、さらにリブフレアは加速し、背中はガチガチになる。
(日々の肋骨の歪みや広がりはセルフケアでメンテナンス、大きく移動させるときは施術に頼ってます)

③意識しなくても呼吸が入る(呼吸の度に拡張・収縮できる)胸郭にする。

普段から呼吸を意識してると、呼吸の質が上がるどころか、肋骨間や肋骨周りの筋肉が過剰にはたらき、胸郭本来の動きを制限させてしまうことがある。寝起きに首周りや腰まわりが辛い、という方は、胸郭の動きが制限されて呼吸の質が低下している可能性大。
(とにかくちゃんと寝る+セルフケア、時々施術)

最後に、一番大切なこと。

横隔膜と骨盤底筋群の多くは、ディープフロントライン(身体深部の筋=寝不足だと緊張する部分)なので、あなたが寝不足な限り、体幹=腹圧=快適かつ機能的な身体が手に入ることは、ありません。

/////////////////

骨盤底筋群については、わたしも自分の身体を使って現在深掘り中なので、また納得のいく変化や、セルフケアがあったら、また共有していきますね!

体幹という、目に見えない魔物を掴みにいくより
腹圧がかかる骨格構造、身体機能を取り戻す、そしてきちんと睡眠をとるほうが100倍確実で、シンプル。

「一般的にいいと言われてるもの」を安易に取り入れることで
身体の問題をもっと複雑にして「拗らせボディ」を自ら創り出すという人が、残念ながら山ほどいます。(と、いうか数年前のわたし自身ですね。笑)

自分の身体の現在地を知ること、
自分の体感、感覚を信頼し、尊重し、
今の自分に本当に必要なことを「自分で考え、選択しながら」身体という人生の相棒を大切にしていきましょう。

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