Kaz.K

国立大工学部→旧帝大医学部 脳神経内科医 クリニック院長

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国立大工学部→旧帝大医学部 脳神経内科医 クリニック院長

最近の記事

大病院でも一般社会ではせいぜい中小企業位の規模。でかい開業医みたいなもの。 院長って言っても医者ってだけで大した見識もなく、狭い自分の科のことしか知らないとか、別に名医でもないことも多い。

    • 医学部博士課程の話(後編)

      なんの成果も出ないまま2年生になった。 しかもこの期に及んで教授選のゴタゴタの影響で、なんと属していた研究グループが廃止になってしまったのである。 今までやってきた研究はパー。というかなんの成果もなかったので別にどうでもいいのだが。 で、基礎医学系の研究室(発生学)の准教授の研究を手伝うことになった。 この辺は大学によって事情が違うと思うが、母校では基礎研究の規模が大きく研究者が常に不足しているので、基礎医学の研究室に出向のような形で研究することも認められていた。 私なら

      • 医学部博士課程の話(前編)

        他学部だと博士になると就職がほぼ大学に限定され民間企業にはかえって就職しにくくなるが、医学部の場合は少なくとも就職に邪魔にはならない。 なぜなら前にも書いたが医師の生涯教育は大学ごとに縦割りになっていて、結局ずっと大学が関わってくるからだ。病院に勤めていても地域の主要病院は地元の大学の出先機関のようになっている。つまり病院も有名どころは大学の延長なのである。こういうところでは博士号があって一人前なのだ。 とは言っても博士号があってもなくても給料はさほど変わらないので、逆にそ

        • また別の自称ヘッドハンターからダイレクトメール。ケアミックス病院の脳神経内科部長にならないかと。別に興味なし。こういうの年齢的にもう来ないかと思っていたが人手足りないんだね。

        大病院でも一般社会ではせいぜい中小企業位の規模。でかい開業医みたいなもの。 院長って言っても医者ってだけで大した見識もなく、狭い自分の科のことしか知らないとか、別に名医でもないことも多い。

        • 医学部博士課程の話(後編)

        • 医学部博士課程の話(前編)

        • また別の自称ヘッドハンターからダイレクトメール。ケアミックス病院の脳神経内科部長にならないかと。別に興味なし。こういうの年齢的にもう来ないかと思っていたが人手足りないんだね。

          救急病院に勤めているとゴールデンウイークや年末年始って一番忙しい。救急から離れてやっと休めるようになった。

          救急病院に勤めているとゴールデンウイークや年末年始って一番忙しい。救急から離れてやっと休めるようになった。

          勤務医か開業医か、みたいに言うけど病院だってデカい開業医に過ぎないので勤務医は開業医の下で働いているようなもの。 それより病院勤務か診療所勤務か、公立か民間か、の区分のほうがより問題だと思うのだがそういう話はあまり出ない。

          勤務医か開業医か、みたいに言うけど病院だってデカい開業医に過ぎないので勤務医は開業医の下で働いているようなもの。 それより病院勤務か診療所勤務か、公立か民間か、の区分のほうがより問題だと思うのだがそういう話はあまり出ない。

          大阪大学医学部学士入学試験「不」合格体験記

          私が受けたのはもう35年以上も前の話になる。今でも学士入学試験はあるが、制度、科目が全然違う。 だから今の人には参考にならないだろう。 まあ不合格体験記だからもともと大して参考にならないだろうが昔の雰囲気を書き残しておこうと思う。 当時は医学部の学士入学試験は大阪大学だけであった。 定員は20人 通常の大学入試の後の3月半ば頃に試験があった。 試験は、というと 一次試験 英語 第二外国語(フランス語またはドイツ語) 数学 物理 化学 生物(大学1-2年レベル)  小論文

          大阪大学医学部学士入学試験「不」合格体験記

          医者になるのにどんな適性が必要か

          適性なんていらないかもしれないです。 まあ、中には犯罪を犯して医師免許をはく奪されるような人もいますから、そういうのは当然論外ですが。 なぜかというと、医者の世界って進む科によって全然違うのです。 なのでどんな人でも大抵は自分に合っている科というものがあります。合っているところに入ってそこそこ給料もらって地道に生きるだけなら医師免許さえあればだれでもできます。 逆に言うと合わない科もあるので、そういうところには現実問題として続けられません。 例えば美容外科に行けば年収が高

          医者になるのにどんな適性が必要か

          旧制高等工業学校と旧制工業大学

          日本では大学に工学部があるのは当たり前だが、明治のころは世界的にも珍しく、日本でも大学ではなく高等工業学校での教育も盛んであった。 日本では工学はおそらく明治時代には最も輸入したい学問であったろうから真っ先に帝国大学にも設置されたのだろう。 しかし、帝国大学工学部の方は国土経営、理論家の養成が目的で、製造現場および工業教育の指導者養成を目的とした学校もまた別に必要であった。これが高等工業学校である。 東京帝国大学に対し、高等工業学校として初めに東京高等工業学校が設立された

          旧制高等工業学校と旧制工業大学

          昔の学歴フィルター

          昔は学歴フィルターどころか指定校制度があったのだ。 みんな忘れてしまったのか今は話題にもならないが、1970年代は学歴フィルターどころか大企業は堂々と求人する大学名を指定し公表していたのである。指定校制度と言っていた。 だから志望する会社のリストに自分の大学の名前がなければエントリーできずにそれで終わりであった。白黒はっきりしてわかりやすいといえばわかりやすいが、今よりも卒業校が就職にもろに影響していた。 いい会社に入るにはいい大学に入れ、と当時は親が子供によく言っていた。

          昔の学歴フィルター

          博士の就職は大変だが

          かつては博士になったにも関わらず研究者として就職ができない人をオーバードクターと呼んでいた。 当時もオーバードクターが多量に発生し問題になっていた。今も昔も変わらない。 私が高校のとき(1980年頃)学校にオーバードクターの理科の先生がいた。 その先生は 都内有名進学校→東大理1首席→東大理学部 →大学院、英米大学留学→博士号→就職なし →いまいちな中高一貫校の理科教師 という経歴であった。 実際、昔から文学部、理学部の卒業生は一般企業の就職はなく、卒業後中学高校の教

          博士の就職は大変だが

          昔の研修医の話

          またも昔話になるが、今度は医者になった後の話である。 今の話もしたいのだが昔のことから説明していかないと今こうなっている理由がわからないと思うからだ。 昔の研修医(制度?) 今は研修医を育成するシステムがあるのだが、私が医学部を卒業した平成のはじめ頃は、研修医制度というものが建前上あるということになっていたが、ほとんど無いも同然であった。 一応形式としては2年間の研修をすることになっていた。 具体的にはどんな状況だったかというと 医学部を卒業し国家試験に合格すると初めは研

          昔の研修医の話

          昔の早稲田大学理工学部入試

          昔の受験シリーズ またいってみよう。 昭和58年2月 早慶の理工学部を受験した。 なぜ慶応でなくて早稲田の話かというと、早稲田の入試が今まで受けた試験の中で一番印象的だったからだ。慶応のことはあまり覚えていない。 当時私立理工学部は早稲田が最難関であった。 センター利用というのはなかった これは早稲田だけではなく、全ての私立がそうであった。 大学個別の入試だけ。 多くの大学は推薦入学と個別のペーパーテストのみ。シンプルであった。 入試配点が変だった 当時の早稲田理工

          昔の早稲田大学理工学部入試

          早稲田と慶応の話

          昔の話になるが私が受験生であった40年前は慶応より早稲田の方が人気があった。 慶応はお金持ちのお坊ちゃんが行く学校と思われていたように思う。 40年前は自分は貧乏人だと思っている人が今より多かった。多くの受験生は自分には早稲田の方が合っていると思っていたのではないか。うちは貧乏だが慶応に入っていいんだろうか?という感じだ。実は昔から慶応より早稲田の方が授業料が高かっのだが。 というか、いいとか悪いとかどっちが上とか下とか金があるとかないとか好きとか嫌いとか、そういう問題

          早稲田と慶応の話

          東京帝国大学工学部 世界初の大学工学部

          世界初と言っても、そもそも当時、「大学」と名前の付く学校は当時世界で東京帝国大学だけ(多分)なので当たり前といえば当たり前である。 ここでいう大学とはユニバーシティのことだ。 東京大学(The University of Tokyo)に工学部がある。今では普通だが、ユニバーシティに工学部を入れたのは東京帝国大学が世界初と言われている。 私が某工学部の学生であった頃、授業でアメリカ留学の話が出た。 アメリカ留学ならまずハーバード(Harvard University)ではな

          東京帝国大学工学部 世界初の大学工学部

          東京出身者の医学部受験

          地方出身の神童は医学部に行けというが、東京出身者はどうしたらいいのか。また、首都圏の受験生はどうしたらいいか。 昔からそうなのだが不景気になると医学部受験を勧められ、医学部の偏差値も非常に高くなる。 少し前までは多くの国立大医学部は東大理1より難しかったというのが前提である。 簡単に医学部に行けというみなさん、以下を見てどう思います? 関東各地の医学部 東京東京大学理科3類 東京医科歯科大医学部 慶応義塾大学医学部(実家が小金持ちなら) ・・・・・・・ もう笑うしかな

          東京出身者の医学部受験