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雨奈川ひるる | 短編小説
2022年12月1日 21:10
バスを降りて建物の前に四列に整列させられた。「皆さん、ごきげんよう。」四十代くらいのドレスを着た女性の先生と見られる人が挨拶をしてきた。 わたしたち生徒はバラバラな挨拶をした。「わたしはこの養成所の教師を務める、アリータと申します。以後わたしの事は先生と呼んでください。」「あなたたち女性は美しい人になる為に、この養成所で美を学んでもらいます。美を学び、最終試験に合格すれば、晴れて
2022年11月30日 12:58
自己紹介。わたしはの名前は、ホープ。この話は養成所の絶望と希望を書いていく。 わたしは十三歳で初潮を迎えて、その三日後に親元を離れた。両親と離れるのは寂しかったけど周りも初潮を迎えて養成所に行く人もいたから、そろそろわたしも初潮が来るだろうと予想はしていた。 初潮を迎えて養成所に入所が決まり、三日後に両親の元を離れる。三日は楽しく両親と過ごすのだろうと思ったが違った。 両親から特に母
2022年11月29日 21:20
ごきげんよう、絶望と希望が渦巻くこの世界。 この国は美しい人で溢れている。街にはたくさん美人が歩いている、右を見ても美人、左を見ても美人ばかりだ。街にはこの街の象徴とも言える美しい薔薇が咲き誇っている。 美しい薔薇には棘がある。だけど、この街の薔薇の棘は全て丁寧に刈られている。美しい花には棘がある。美しい生き物には毒がある、カラフルで目立つカエルは大抵毒ガエルだ。 この街には美しい人