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★土器を観察する上での基本情報



今回から複数回、土器(ここでは縄文土器から土師器、須恵器、磁器、陶器、セッキ、などの総称)の製作技法、焼成技法についてお話しします。これらは、考古学の基本的な情報なんですが、結構専門家でも見落しがちな部分です。施釉は装飾技法になりますが、土器はこれら三つの観点から眺め、生産地と年代を推定すると、見方に広がりと奥行きがでます。それからこれは大変重要な観点なのですが、土器には必ず、材質の異なるオリジナルがあると考えたほうがよい。つまり土器は何かのコピーなんですね。コピーが、土器の本質なのです。ですからある土器を眺めた時にその土器単体を観るのではなく、その土器がどんな系譜に連なるものなのかが、わかるようになると、大変たのしくなると思います。それで系譜の一例をあげれば須恵器のオリジナルは、まず、金属器です。このことの日本における事例をお話しすると長くなるのですが、これはまた機会のありますときに。

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