週刊少年シチュー3__792x285_

第15号『胡蝶しのぶ最後の毒を考える』

タイトルの意味が分からない人はとりあえずアニメ『鬼滅の刃』第1話を見て欲しい。そして興味が出たら漫画を読んでほしいなと。

第1話を10回見て泣きました。うぉおおーー!ここまでのクオリティで作ってくれてありがとうございます!!!ufotableの作画に音楽は梶浦由紀という最強で磐石の布陣。加えてBGM製作に石川智晶も参加という事でね!「こんなん実質See-Sawじゃねーか!」って思った方と機会があれば『鬼滅の刃』を肴に飲んでみたいです。そして『鬼滅の刃』話したくなってきたので書きます。そしてまだ読んだ事が無い方は『少年ジャンプ+』にて無料で読めるようになってますので是非。

「生殺与奪の権を他人に握らせるな!!」お説教からの「泣くな・・・絶望するな・・・」富岡さんの心の声のくだりは反則だろう、挿入曲も相まってマジで泣く。そこを言わないのは決意や想いが揺らがない様になのだろう(単純に口下手なだけかもしれないけれど)。そして1話のEDにOP曲持ってくるのも歌詞がバッチリ嵌まるタイミングなので本当に脚本家の人ありがとうございます!って感じです。今ならAbemaTVにて1話~3話まで無料で視聴できます。(2019/04/21時点)

先週の2話も今週の3話も・・・って書き出すと多分止まらなくなるのでこの辺で本題へ戻りますか。本誌の方も“上弦の参”の鬼、猗窩座戦がもうすぐ決着を向かえそう、なぜ鬼になったのかの回想編へ。人間だった頃の記憶を取り戻してから死ぬんだろうか?そして短期連載だったスピンオフ『鬼滅の刃外伝』もめちゃくちゃ格好良かった。特にこの台詞

己が剣は誰の為に振るうのか
誰を護るためにあるのか
支えるものがあってこそ
柱は柱足りえる

支柱・・・か、奇しくも同じ発音。(駄洒落とか言わない)

よし、『週刊少年シチュー』も誰かの支柱になれるよう頑張ります。

けっして中二柱とか呼ぶんじゃあないぞ!

鬼が畏れる意味もこめて死柱とか?(その発想が中二)

ゴホン、そんな訳で今日は『鬼滅の刃』の話をしましょうか。

この漫画の面白いところは煉獄さんや胡蝶しのぶの様な読者から人気ある柱キャラも、当たり前のように死んだりするところです。背筋がゾクゾクするというか、やっぱり緊張感が違います。不死身の鬼と生身でやりあうのでゴリ押しされると不利なのは明白、だからこそ死に物狂いで修練したり、戦法や作戦を練ったりして戦わなくてはならないわけです。昔からそういう漫画大好きなので次の連載を待つまでの間、友達とする「来週のジャンプの話」が好きなんですが最近そういう話出来てなくて飢えてます。

◆胡蝶しのぶ”最後の毒”を考える

鬼の首を切れないけれど柱になった特例、胡蝶しのぶ

姉の仇でもある、”上弦の弐”の童磨と単独で戦い命を落としました。

ただ無駄に命を散らせたとは考えにくい。死の間際でも冷静に指文字でカナヲへメッセージを残していたし、何か倒す策を考えていたのではないかと。

体躯に恵まれず首も落とせない、それでも戦う為の術を考えていた筈です。毒もその一つ、ただ上弦の鬼や鬼舞辻無惨に毒が効かない可能性も考慮して奥の手も何かあったはず。

この鬼を倒す為に、将棋やチェスでいう”詰み(チェックメイト)”は在るのかを考えます。

1.鬼に効くはずの毒も体内で分解された
2.毒が全く効かないわけではない(分解されるまでは毒効果持続)
3.首を撥ねるだけでは死ななそう(上弦の鬼、壱弐参)

しのぶさんRPGキャラでいうなら戦える支援型(デバッファー)なので少なくとももう一人いればもっと善戦出来たはずなんだよ

即効性の猛毒を致死量撃ち込んでも、死に至る前に分解、壊死部分も再生される。なら単独戦では使えなかった毒もあるんじゃないか?例えば遅効性の神経毒(麻痺・幻覚)とかの。一時的に動きを止めれても首落とせないから意味が無いだけで。

弱点があるとするなら毒が効かないと自身の肉体を過信している驕り。

毒の分解に少しだけ時間が掛かるのは肝臓で吸収・分解してるから?元人間だし。

そして毒使いというのは同時に優れた薬剤師でもあるわけです。なので遅効性の毒をどう効かせるかを考える。

一昔前にあった脱法ドラック「マジックマッシュルーム」みたいな方法はどうだろう。単体では無毒だけれど2種類合わせると毒性(幻覚・興奮)を示す的なやつ。
これなら1種類のみ先に撃ち込んでおけばあとで2種類目を撃ち込んだ時に効果が現れるので遅効性にできるのではないだろうか?

カナヲへの指示はなんだ?鬼の能力を教える事?それとも2種類目を撃ち込ませ麻痺などで動きが鈍ったところをカナヲをはじめ他の隊士に首を撥ねさせる事?その他の指示?まだ王手であっても詰みでは無い気がする・・・

そんな時にヒントをくれたのはアニメ第1話の富岡さんと炭治郎の一戦。

俺に勝てないのが分かっていたからだ、自分が斬られた後で俺を倒そうとした

同じ事を胡蝶しのぶもやろうとしのだとしたら?喰われた後で殺そうとした。

珠代の人間に戻す薬、しのぶも共同開発だった筈。これを自身で死ぬ前に服薬したのなら、しのぶは人間のため効果は無いけれど、その血肉を食べた鬼にとっては猛毒に等しい。毒は刀からという刷り込みも伏線にして薬を自分ごと吸収させる。

胡蝶しのぶ”最後の毒”とは自身が毒となる事。

「人間に戻す薬」と「遅効性の毒」この二つを使い、継子であるカナヲに首を撥ねさせる。

これなら”詰み”になるんじゃないかと。『BLEACH』の最後の月牙みたいな言い回しなのはご愛嬌。しのぶさんにも最後の意地を見せてほしいなと。


自分は好きな漫画を読む時にこういう読み方をしています。

漫画堪能術式 弐ノ型「先行する物語展開(ストーリーテラー)」

一言で言えば誰でも「来週号の漫画」の話ができるようになる能力。

有料部分はこの話でもしましょうか。

壱ノ型は第12号に書いてありますのでそちらもどうぞ。

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