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報連相を徹底しなさい

職場でのコミュニケーションの難しさを題材に、上司と部下の会話あるあるから、主に上司のあるべき姿を考えてみようというマガジンの4回目です。
【】は心の声、つまり言えないけど心の中でこう思っているという意味で読んで下さい。

あるある#3:

パターン①:
(上司)報連相を徹底しなさい
(部下)【毎週、週報提出してるのに読んでない?】・・はい、わかりました

パターン②:
(上司)報連相を徹底しなさい
(部下)【いやいや、あなたに相談しても埒があかないでしょう】・・はい、わかりました

そもそも報連相とは何でしょう?
明確な定義はどこかの辞書にお任せするとして、現場ではおそらくこんな感じでしょう。
①報告
(指示されたことに対して)業務の状況や進捗などの情報を伝えること。
②連絡
(意見や感情を含まずに)事実を伝えること。どこまで連絡したらいいか、部下からしてみると難しい。
③相談
問題が発生した時の対処方法や悩んでいることを伝え、上司の意見を聞くこと。

報告と連絡は日報とか週報とかに普通に書きます。
それを見た上司が問題点を察知して聞きに来てくれる・・なんていう上司は素晴らしいと思います。
相談、つまり問題が発生していることを報告し意見を聞くわけですが、ここは前回の「正直に言っていいんだよ」と同じで、悪魔の言葉、
「で、どうするんだ」
となると、結局何も解決しないのですね。

要するに、「報連相を徹底しなさい」は、部下を注意する時のワイルドカードみたいなもので、とりあえず言っておけば上司っぽい発言だと見えるのですが、実際には報告も連絡も相談もちゃんと向き合って対処する気なんて最初から無いのです。
これは別名、「事なかれ主義」と言います。
これじゃあ、【いやいや、あなたに相談しても埒があかないでしょう】、と思われてしまいますよね。

ただし、私は”報連相”は基本的に不要と思っております。
この趣旨ですが、
・上司は「目的」を伝える
・上司と部下は「目標」をシェアする
・部下は目標を達成するための「手段」を考える
・上司はその手段を理解して「権限委譲」する
・部下は「実行」しながらあらゆる「問題に対処」する
・部下はできるだけ自らが「意思決定」を行う
・手に負えない問題や権限が及ばない意思決定が存在する場合は、上司に「相談」する
が基本的な仕事の進め方であってほしい。
ここには報告や連絡がほとんど存在しません。
要するに、部下(=メンバー)には目的と目標をシェアしたら、後は自分の裁量(委譲された権限も含めて)で自由にやりたいようにわくわくしながらやってほしい、ということです。
なので上司もいちいち「指示しない」、部下もいちいち報告や連絡をしない。
そんなことしている暇があったら、もっともっとお客様に向けた活動をしてほしいと思います。

いちいち指示してたら、部下は指示待ちになりますし、そうなると成長しません。

次回は
「できない理由を探すのでは無く、何をすればできるか考えろ」
です。


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