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STAY TUNED!! 99.9MHz 「Funs!」Vol.1

ラジオを聴いている時のような、偶然の出会いに耳を傾ける楽しさを見つけたい。そんな思いからスタートしたSTAY TUNED!! 99.9MHzでは、音楽愛に満ちたジャンルレスな人々が選曲するボーダーレスな音楽たちを集めました。

記念すべき第1回目は「Funs!」をテーマに、自宅にいる時、通勤中、ただなんとなく元気になりたい時など、ひとりの時間を楽しむためのとっておきのアルバムを紹介していただきました。紹介したアルバムから各レビュアーおすすめの1曲を集めたプレイリスト付き。あなたの今日を彩る“あと1%の楽しみ”が見つかりますように。

- REVIEW -

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『Saintmotelevision』
Saint Motel

ハンドクラップと〈Move〉の掛け声で幕を開ける、カリフォルニア出身の4人組バンド、Saint Motelの2ndアルバム。西海岸らしいカラッとしたメロディのロックに、70年代ファンクやR&Bを大胆に取り入れ、Earth, Wind & Fireよろしく思わず踊りたくなる1枚に。ソウルフルな女性コーラスやホーンの音色も心地いい。中でも「Destroyer」は、FoalsとThe Buttertonesを混ぜ合わせ、一層グルーヴィに仕立て上げたような抜群の高揚感をもたらす1曲だ。ダンサブルなだけでなく、知的でどこかヒリヒリした質感も持ち合わせているのがSaint Motelの魅力。今作にハマったら「Van Horn」という曲も聴いてみて、最高だから!
by Takumi Shida(from “Real Sound”editor)

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『Gossamer』
Passion Pit

“stay at home”に飽きてきましたが、ここはじっと我慢!同じように思ってる皆さんに少しでも楽しい時間を過ごせる音楽を紹介出来ればなと思います。今回頂いたテーマは「Funs!」。おススメを1枚ピックアップするというのはとーっても悩むところですが、Junior Seniorや!!!(chk chk chk)、Foster The Peopleのようなグルーヴがあってポップな音楽は無駄に全力疾走したくなるくらい(しないけど)元気がもらえますね。中でもPassion Pitは一番聴いてるかもしれない。ハッピーになれる音楽として不動のアルバム。
by ume-rock (DJ & “Sunday Monday”organizer)

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『Luke Vibert Presents UK Garave Vol. 1』
Luke Vibert

活動開始からRephlex Records、Mo’ Wax、Ninja Tune、Planet Mu、Hypercolourとレーベルを次々と変えながら作品を発表してきたイギリスのベテランプロデューサーLuke Vibert。90年代当時のサウンドを彷彿とさせるサンプル使いは、まさに当時イギリスで流行したレイヴシーンのデフォルトのような1枚。多数の名義を巧みに使いこなし、アシッド、ブレイクビーツ、トリップホップ、エレクトロと、彼のその音幅にただただ驚きが隠せなかった。特に収録曲「Heard It All B4」は、脳内麻薬を引き起こし、灼熱のダンスフロアにタイムスリップが出来るので、いつもより少しだけボリュームを上げてみて。
by Ari Matsuoka(journalist & "MOLS magazine"editor)

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『Forever Or Whatever』
Holiday Sidewinder

オーストラリアのHoliday Sidewinderから、マドンナへの回答。80年代期のマドンナ的サウンドだけど、ただのオマージュではない。レオタードを身にまとった、明らかに現代的じゃないジャケットに現在の年号を思わず確認しそうになったけど、リリースされているのは2019年で間違いない。 90年代のVersaceのキャンペーンからインスパイアされた「Leo」のMV、ヌードな男性とHolidayが絡んで、古き良き雰囲気かつエレガントにオープンなセクシュアリティを提示しているのも良い。プロトタイプの女性とは真逆の女性を演じていてまさに現代の社会問題と"いい時代"だった80'sをミックスさせて新しいものを、誰もがノって楽しめるディスコサウンドで面白く作っているのが彼女だ。
by マキノ(“Rodentia Collective” owner)

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『Heaven To A Tortured Mind』
Yves Tumor

テクノに始まり、尖りまくったサウンドとドギツいルックスで一躍有名となったYves Tumor。これまでの作風はどちらかというと冒険的で野心的、ともすれば難解な印象もありましたが、今作は全編を通してベタで、ドロドロにファンキーで、グラマラスなロックアルバムになっています。特に「Gospel For A New Century」のイントロを聴いた瞬間、「コレはやべぇだろ」と思わず声に出てしまいました。高らかに鳴るホーンセクションとシンプルながらも艶めかしいグルーヴ、意外なほどロックなコーラス。どれを取っても衝撃的で、先行配信時からアルバムへの期待値は爆上がりだったのですが、一枚を通して聴いてみると期待以上でした。再生した瞬間からどっぷりハマれる作品です、是非。
By Yu Ishida(from KAIMY PLANTS

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『Heads Up』
Warpaint

デビューとともにジョン・フルシアンテの熱烈なラブコールを受けた奇才のガールズバンド・Warpaint。“踊れるもの”をテーマとした5thアルバムは、持ち味のダンサブルなグルーヴはエモーショナルに進化し、綿密かつ鮮明なアンサンブルはこれまで以上に深みと迫力を合わせ持つサウンドスケープを展開する。しかし抜けすぎない低空飛行なメロディやサウンドメイクは健在で、アッパーなダンスミュージックよりも心地良く体になじむのがたまらない。特に「New Song」は垢抜けた音楽像を象徴する存在で、歌から楽器のフレーズまで口ずさめるくらいキャッチーな踊れる曲なのに、アンニュイな歌声のおかげでコテコテしすぎないのも魅力。3パターンあるサビの入り方がどれも気持ち良いんだけど、2番が特に最高です。
by Pikumin(writer&“STAY TUNED!! 99.9MHz”organizer


- PLAYLIST -

1.Destroyer / Saint Motel
2.I'll Be Alright / Passion Pit
3.Heard It All B4 / Luke Vibert
4.Leo / Holiday Sidewinder
5.Gospel For A New Century / Yves Tumor
6.New Song / Warpaint









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