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顧客体験は如何に大事か!!~初の水中ダイビング~

前回は、この浮力調整器の開発のきっかけと、第一号試作機のテストをご紹介しました。やっぱり、『困った』とか『こんなことができたら』という自分事から始まっていますね。
チームメンバーはおじさん(今のところ)ばかりなのですが、経験豊富・百戦錬磨のおじさん全員が、この『浮力調整』の課題を実感していた訳ではありません。そこで、今回は・・・
前回とWriterも変わりまして、私、M.I.の体験記を紹介します。

水中ダイビング初体験

皆さんは、スキューバダイビングの経験がありますか?
私はありませんでした。
このチームは水中で浮遊する『浮力調整器』をダイバーの皆さんに使って、楽しんでもらおうとしている。
なのに『スキューバダイビング経験がない、それではお客様が解決してほしい課題が実感できないだろ!!』という『半分業務命令、半分面白そう』のモチベーションで、ダイビングショップ主催の体験会に参加しました。
もちろん、この浮力調整器の試作品を実際に試すためです。

『スキューバダイビングと言えば夏の遊び』のイメージが強かったのですが、体験会当日、外は雪!
会場は水深5mのプールです。

飛込み競技用プール、水深5m

参加の目的はシンプル

『試作機を一般ダイバーの方に使って頂き、ご意見をお聞きする、そして改善に活かすこと』

これまで、新規事業開発のために様々な研修を受けました。
その中で、『仮説を立てる』→『検証・改善する』これをスピーディーに回していく、というプロセスがあります。
モノ作りで言えば、『試作』→『評価・改善』を回すということになります。
今回はこのプロセスの一環として、一般の参加者に『浮力調整器を付けたRICOH THETA360度カメラ』を使ってもらおうというものです。

いよいよダイビングです

さて、プールサイドでマスクやフィン、タンクを背負ってゆっくりと水に入ります。

器材は沢山あり重い

スタッフは優しく教えてくれます。『初めは、潜らずに水面をゆっくりと泳ぎましょう。フィンはバタ足とは違って、脚全体を静かに動かして進みます。では、ついて来て下さい』
・・・、バシャバシャ・・・、必死です(笑)
次にいよいよ、潜るのですが、ボンベからの呼吸に慣れるために、ハシゴを降りていきます。

ここから相当、緊張します。何といっても水中で呼吸するのは初めて。
水圧もかかるので、耳抜きをしつつ5mの底まで到達したものの、身体は前後左右にユラユラして、思うように動けません。水中での動作に慣れるのに必死です。
↓の「水中ダイビング初体験1」をクリックして頂くと、360度の映像を見ることが出来ます。64歳にして、水中ダイビング初体験💛

どうなる?・・・

この状況では、自分ではテストができそうもありません。
一緒に同行したチームメンバーにテストをお願いしました(涙)
↓の写真は、中性浮力(浮きも沈みもしない状態)にして、手放し撮影した写真です。『まるで他撮りのような自撮り』(私ではありません)

中性浮力にして手放し撮影『まるで他撮りのような自撮り』(私ではありません)

360度映像で見るとこんな感じ(↓の「水中ダイビング初体験2」をクリックして下さい。

私は、水中での作業を一旦止め(諦めたわけではなく、あくまでも安全を第一に考えましたw)、体験会参加者へのインタビューに徹しました。

そして、貴重な感想・ご意見をお聞きすることができました。
その一例をご紹介すると、
① 浮力調整は、グリップを回すだけなので簡単で良いですね。
② 浮力調整されているので、初心者ダイバーの私には扱い易い。
③ 手放しで撮影でき、人に撮ってもらったような画像が撮れてビックリ。
④ 今まではカメラを水中ケースに入れていたが、手放すと急上昇したり、急落下したり。これなら、そんなハプニングが起きない。
⑤ 生き物から離れて撮れるので、魚が逃げないですね。
また、幾つか改善のヒントも頂き、試作品に反映することになりました。

百聞は一見に如かず、やってみるともっと分かる

今回は『試作品を実際に試してもらう』→『検証・改善する』のサイクルの現場活動ができたかな、と思いました。
そして、余裕がなくて自分ではテストできなかったですが、水中で撮影するのは大変なこと、それに役立つツールが必要なこと、そして『お客様体験を実際にしてみる』ことの大切さが身に沁みた体験会でした。

おじさんだって体力をつけて、次こそは頑張るぞ!
Writer M.I.

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