【債券】イールドカーブ(利回り曲線)
必要があって債券の復習をした。
中央銀行の役割として政策金利を決める。
「金融引き締め」、「金融緩和」と呼ばれるものです。
景気が過熱している見たら、利上げ。
冷え込んでいいたら、利下げ。
これで短期の市場をコントロールします。
「無担保コールレート」、「オーバーナイト物」などと呼ばれ、日銀がその金利で無担保で融通してくれます。
この他に長期国債も発行します。
これは短期国債と組み合わせて理想的なイールドカーブ(利回り曲線)を作ります。
イールドカーブとはなにか。
X軸に償還期間を短いほうから、Y軸に利回りを低いほうから頭に描いてください。
償還期間が長いほうがより利回りは高くなりますが、償還日が近づくにつれ利回りは減少するので、一次関数的ではなく二次関数的な逓減の右上がりの曲線になります。これを順イールドと呼びます。
これが通常の形です。
逆イールドは右下がりの逓減で、一般と逆の現象、長期金利を短期金利が上回ったときに現れます。
政府が景気が悪くなったときの刺激に短期金利を上げ過ぎ、長期金利を上回るという意味です。
フラットはその名前の通り、利回りが変わらない状態で景気の転換点に現れることがあります。
スティープニングとは急に傾きが変わることで金利上昇はベアスティープ、下落はブルスティープと言います。
ベアとブルはファイナンスでよく使います。ベアマーケット、ブルマーケットなど。
欧米人は熊を弱気、雄牛を強気とイメージするんですかね、熊も怖いですけどね。
債券で注意が必要なのは金利が上昇すると債券価格は下落することです。
分かりますか。
タイムイズマネーです。
債券には償還期間があって、金利が上がる、そうするとその債権の価値は下がる。だからよくニュースで「金利が上昇(債券価格は下落)」と但し書きが出る。
またHumped Yield CurveというHump(こぶ)ができるイールドカーブもあるのですが、日本語訳がまだありません。
そういうことはよくあります。逆もあります。総合商社は日本独自でかつ素晴らしいシステムの会社だった(過去形)ので、アメリカの経営学、ファイナンスの教科書には "Sogoshosha" として詳細に紹介されていました。
Humped Yield Curveは、中期金利が、長期金利と短期金利の両方より高いといった滅多にない状況で見ることができます。
左下から右上に上昇し、その後ゆるやかな下降に転じます。
大事なのは順イールドだからいい、逆イールドだから悪いではなく、債券市場という経済の大きな部分を占める現在の状況を形状で見ることです。
今の主要各国のイールドカーブがどうなっているのかを頭の片隅に置いておくのはビジネスパーソンにとって有益かもしれません。
計算でつまったらノートに写してみてください。考えてむつかしい場合、コトバでナニが分からないか記入してノートのコピーを送ってください。