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動画会議で相手の画面に手書きを被せる方法〜OBSとAtem MiniとiPad Pro〜

動画会議で相手の投影資料に「手書きする方法」を編み出したので共有します。

これで相手の資料に、自分の手書きを重ねて、修正や加筆などのイメージを伝えられるので便利です。ゲーム、Youtube何でも上書き可能で、相手が投影するパワポ資料に限りません。

つまり、相手が映し出す

・相手顔の動画
・Nintendo Swithのゲーム動画
・Youtube動画
・PS4動画
・LINE動画通話
・ライブ配信
・アニメ・漫画など
・スポーツ解説(サッカーの動き解説)

など相手の東映動画に上書き、画像に上書き、何でも上書き可能。

応用無限大で楽しめそうです。

動画会議で相手の画面に手書きを被せる具体的なイメージ

事例が漫画の映像で恐縮ですが、下記のように、相手の動画に対して、上から手書きを重ねられます。

リモートワーク中の動画会議の問題点

相手が資料共有して説明する時、相手の資料内にツッコミを入れたいのですが、手書きで指示を出せない。

結果、「中央のちょっと右側」とか「いやもっと上、あ、もう少し下、あ、戻って、、、」と、

相手が共有している資料内の、「どこに対して」「何の」ツッコミを入れているのか、お互い共有できず非効率でした。

これを解決したいと思い、下記環境を構築して課題を解決しました。

動画会議で相手の画面に手書きを被せる機材と環境の概況

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利用しているデバイスは上記の通り。

手書きデバイスに関しては、iPad Pro でApple Pencil で手書きを表示しています。Windows などのペンタブレット式PCでも可能です。

肝は下記「HDMI キャプチャー(動画取込み)」で、HDMI出力映像を、PCに入力するデバイスです。私は下記のどちらもありますが、どちらでも手書き重ねは可能です。

地味ですが、iPadから動画を取り込むのに、USB-C-HDMIケーブルの仕様が重要なので十分気をつけてください。私はこれで取り込んでいます。

Google ハングアウトやZoomで遠隔会議をするのは Mac book pro を使っています。

もう一つ必要なのが外部モニターです。

ポイントはMacbook Proに写る画面と、外部モニターに写る画面を分けたいので、私はモバイルディスプレイを利用して外部モニター化しています。

2万円を切る値段になりコスパが良くなっています。一方で、モバイルモニター選定の基準とポイントは下記にまとめたので参照ください。

動画会議で相手の画面に手書きを被せる時にインストールするソフト

必要なソフトのはOBSとOBS virtual cameraの2つです。インストールリンクなどは下記にまとめたので参照ください。

ここまで準備し、次はiPad側の設定です。

動画会議で相手の画面に手書きを被せるiPad proの設定

この記事にも記載しましたが、自分はiPad ProでGoodnote5を利用し、背景を黄緑色のクロマキー画像を利用。

手順や設定はこの記事を参照ください。

iPad Proを下記のような黄緑色のノート画面にし、HDMI キャプチャーへ接続。iPadの出力映像を取込める状態にします。

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次にOBSの設定方法を共有します。

動画会議で相手の画面に手書きを被せるOBSの設定

下記を参照ください。

GoogleHangoutでのMeetingを想定し、相手がの映像で何かしらの資料(今回はキングダムの漫画の裏表紙)を共有している状態で解説します。

このHangout画面を、Macbookの画面側で表示します。(これポイント)

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次に、自分のPC(今回はMacbook)で「OBS」を、モバイルモニター側で開きます。

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OBSの設定でシーンを作ります。(今回は「相手の上に置く」という名称のシーン作成)

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ソースを2つ作ります。(取り込むソースを設定)

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この中から、下記のように2つを選択し、名前を変えます

1:画面キャプチャ→Macbook画面(Macbook本体の画面のこと)
2:映像キャプチャデバイス→iPad 透過レイヤー(HDMIキャプチャーカラ取り込んでいる映像のこと)

適宜画面の大きさを「OBS」上で設定します。

下記も重要ポイント。「iPad透過レイヤー」で右クリック>「フィルタ」を選択

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フィルタの中で、左下の「+」ボタン、クロマキーを選択。

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色キーの種類を「緑」にして、適宜パラメーターを設定します。ここで緑を選択するために、iPad Proの画面上も緑にしているわけです。

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そして、iPad Pro で手書きで書いてみましょう。相手の動画にレイヤーを重ねて、手書きを重ねることができます。

動画会議で相手の画面に手書きを被せる方法まとめ

幾分機材が必要になりますが、OBSのソフトと設定次第で、相手の資料に手書きができるようになりました。これで生産性が上がる。

一度設定さえしてしまえば、あとは運用だけなのでとても便利です。

無料ツールのOBSを使いこなすと、手書きレイヤーを重ねるだけでなく、2画面表示など自由度が上がるのでおすすめです。




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