華やかな花束を嫌うお局社員
いまの職場に、植物の世話をする担当の女性社員がいる。
その人は勤続20年以上のベテラン社員だが、自分よりも若い社員には冷たい態度をとったり、意地悪な言動をすることがあるそうで、世に言う職場のお局社員である。
数ヶ月前に何かのお祝いで取引先からいただいた胡蝶蘭がある。
最初の頃は綺麗に花を咲かせていて、我々も華やかな状態をキープしようと世話をしていたが、時間の経過で、残念ながら枯れてしまった。
室内で植物を多く栽培していると、コバエなどの虫がわいてきたりして、社内からも苦情が出ることがあった。
胡蝶蘭はかわいそうなんだけれど、その胡蝶蘭と胡蝶蘭が入っている植木鉢を捨てようと思い、
その植物担当のお局社員に相談したら、
「まだ頑張って生きようとしているから捨てたら可哀想よ」と言われ、胡蝶蘭は職場の奥の部屋に連れていかれ、枯れ果てた胡蝶蘭に水をやっていた。
後日、何かのお祝いで職場に色とりどりの花をしつらえた華やかな大きい花束が届いた。
花束の花を鉢植えに移し替えて、職場の入り口前に飾っていたのだが、植物担当のお局社員はその花には一切水を与えていなかったらしい。
華やかな花は嫌いなのだろうか。
てっきりこの担当の人は植物の世話やガーデニングが趣味なんだろうかと思っていたけど、そうでもないのか…。
真意はどうなんだろうかちょっと気になったけど、嫌な顔をされて、それ以降に仕事上でも嫌がらせをされるとなると面倒臭いので想像することしかできない。
何も聞いてないから真相はわからないが、
枯れ果てた花を慰めることで自分自身を慰めているのだろうか…。
それとも、華やかな花束は年齢の若い女性社員とでも思っているのだろうか…。
いまを楽しんで生きる若者たちの輝かしい姿を妬んでいるのだろうか…。
だとしたら、あえて世話をしないことで若い女性社員への嫌悪感もあらわにしている気もしてくる。
ああ、こわい…。
でも、華やかな花束だって普段からちゃんと自分でしっかりケアしていないと、すぐに枯れてしまう。
ストレスを溜めすぎてもダメだし、水や栄養も適度にとらないとだし、日々の努力で若さや健康が保たれる。
この若さは永遠じゃない。
一瞬の若さに慢心して、将来にむけて何も努力をしてないと、さらに年齢を重ねた後もずっと生き生きといられないものなのかなあと、今回の出来事で感じた。
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