見出し画像

短歌note/七夕に

遠くまで行くには翼が必要で
一番星には君の名前を

君のこと、もう記憶から消せなくて
砂時計から落ちる星々

群青に沈む夜空へどこまでも堕ちてく僕は星を数えて


今日は七夕。
この時期になると色んな場所で七夕飾りがしてあって、それを眺めると夏だなぁと思う。

図書館でも笹飾りがしてある。
(陰暦だと七夕は初秋の行事で、秋の始まりだったそうだけど)

七夕の夜のことを「星合い」とも言って、
辞書によると「牽牛けんぎゅう・織女の2星が相会うこと」
『和漢朗詠集』にも七夕の歌が載っていて、
久しぶりに読み返した。

ひととせにひと夜と思へど たなばたの 
あひ見む秋の限りなきかな

(二星が逢うのは一年にたった一晩だけだが、しかしその秋は限りもなく繰り返される)

貫之


一年に一度の逢瀬だけど、
かえってそれを頼もしく思う歌。

そういえば数年前に、
七夕をモチーフにした中編小説を書いたことを思いだす。



(これも特集に入れてもらえた)

そのときに初めて、
七夕が秋の行事だって知った気がする。
「伝統的七夕」なるものもあって、それは8月なんだとか。
(織姫と彦星を見るのは1ヶ月くらい先でも良さそう。調べたら今年は8月22日だった)


夏になると星を眺めたくなる。
プラネタリウムも行きたくなる。


日中は暑くて何をするにも大変だけど、
たまには夜空を見あげて、星に思いを馳せてみたい。



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?