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連休のヤナ、本のこと

3連休の中日。
今日も、とってもとっても暑かった…

今日は家族や親戚とヤナへ。


近くに見える川と山


少し車を走らせるだけで、
山がとっても近くなる。
子供の頃、ヤナなんて全然行かなかったのに、最近は毎年のように連れていってもらってる。
(高速で1時間くらい)

今日は連休だからかとても混んでいて、
県外ナンバーの車も見かけた。


食後、ヤナの近くにも行ける


日差しは強かったけど、
川は冷たくて気持ちいい。
外で食べてとても暑かったから、来年は10月でもいいねって話をする。
(一年に一度のお楽しみになりつつある)
来年もみんなで集まって行けるといいな。

道が渋滞していて、帰りは遅くなった。
最近の夕空はとても赤い。
暦の上ではもうすっかり秋のはずなのに、
夏の終わりの燃えるような空。


今日は、
川上未映子さんの『黄色い家』を読み終わる。



最初、主人公の置かれた状況がとても過酷で、読むのがつらいと思うほどだった。

なんとなくあらすじは知っていたのだけど、
本当に最初から最後まで、とてもシビアなお金の話。

やがて主人公のはなは自分の生活を守るために、(そしてみんなを守るために) 犯罪に手を染めていく。

裏社会の描写や仕事の仕方もとてもリアルで、虚構とは思えない犯罪の成りゆきだった。
そして花が精神的に追いつめられていくところも。

花が「生きていくのって難しくない?」と思いながら、歩く場面が胸に刺さった。
生きるためにお金は必要で、でも花が本当に欲しかったのは、お金の向こう側にあるものだった。
みんなが一緒に暮らしていける家。
自由でいられる場所。
笑っていられる居場所。
それだけを本当は求めていたんじゃないか。
なんだかそんな気がして、悩みもがく姿の切実さに胸が詰まった。

『夏物語』とはまた違う切実さ。
読んでて辛くなる箇所もあるけど、毎回読んでいくうちに引きこまれてしまう。
(今回もそうだった)

花の置かれた状況や犯罪に手を染めていく過程。それは悪いことだけど、そう思えなくなっていく。
花やまわりの人たちを (弱い立場の人たちを)
そこまで追い込む世界の方が本当は悪いんじゃないかって。


川上未映子さんのエッセイも手元にあって、
それも少しずつ読んでるところ。
(エッセイの方が気持ちが重くならないから、就寝前とかに気軽に読める)


生きること、暮らすこと。
当たり前に見えて当たり前じゃない。
その基盤を最初から奪われている人がいて、
『黄色い家』はまさにそんな物語だった。
(ちょっと泣きそうになるくらい)


エッセイはまだ読めてないから、
こちらも少しずつ読んでいきたい。



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