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街中で、誰かと会うのが苦手だ。

ひとりで歩いていると、私は俯いて歩きがちだ。

それは、すれ違う他人の目線が怖いとか、自分の自信の無さとか、知り合いに会いたくないとか…そういうものからきている。

あとは、スマホをついつい片手にして歩いているというのもあるけれど。

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地元では、顔見知りの人が多すぎたのかもしれない。

「昨日◯◯で見かけたよ〜」と、言われるのが実は苦手だ。

そういう時、どんな返事をしたら正解なのだろう。

「見かけたなら、声かけてよ〜」と言えば、嫌味ない感じに振る舞えるのだろうか。

私はそう言われた時、決まって「なんだ、バレていたのか。」と思ってしまう。

出かけた先に知り合いがいるとわかると、バレないように別ルートへ移動したりするのだけれど、相手にバレていたと思ったら、なんだか恥ずかしい。

そしていつも通り「あ〜そうなんだ。◯◯さんも居たんだね〜」と当たり障りなく返すのだ。

そこから、「何してたの?」とか聞けたらいいのかもしれないけれど、なぜか話題を終わらせようとしてしまう。

プライベートを詮索するのは、ルール違反ではないだろうかと考えてしまうからだ。

あと、仲良くない人以外への興味がないことも、理由にあるのだけれど。

そもそも、なんで私がどこに居たのかを私に共有するのだ。目撃されたという事実だけが残って、なんだかモヤモヤするし、あんまり行かないでおこうかなという気分にすらなってくる。

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元がネガティブだから、「見られたくない、会いたくない」なんて、考えてしまうのかもしれない。

しかし旅行先などでは、周りを気にすることなく歩いている。

それは、誰にも会わない"安心感"がそこにはあるからだ。

人との距離の取り方が、私は遠いのかもしれない。

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東海地方へ引っ越してからは、知り合いがそもそも居るわけがないから、周りを気にしながら歩くというのがなかった。

毎日清々しく、新しい1日の始まりに感動すら覚えていた。

それなのにBARで働いて、色んなお客さんを相手にしているうちに変わってしまったのだ。

今や「お客さんに会ったらどうしよう」ばかりを考えてしまう。

自由を手に入れたようで、自ら縛られにいっている。

カメラをキッカケにあちこち周りたいのに、誰かに見られたらと思うと、足がすくむ。

きっと、BARを辞めたら、私はまた前を向いて歩けるのかもしれないなぁと、考えたのだった。

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