新しい感情に揺れる時、気持ち悪いのに心地よい。

タイトルは、私が恋をした時に常に思うことだ。

違う人を好きになれば、その時々で異なる感情が生まれて、新しい体験を重ねる。

時に金平糖のように甘く。時に泥水のようにドロドロで。

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26年間、何度か人を好きになって、お付き合いをして、別れてみたいな人並みに恋愛は重ねてきたと思う。

でも、制服デートとかはしなかったから人並みではないかもしれない。訂正する。

例えば告白して、振られることもあったし、辛い恋に身を焦がしたこともあったかな。

そんな悲恋をしている自分に酔ってる節もあったし、「恋空」や「赤い糸」世代な私は、切ない恋こそ正義みたいなところはあったのかもしれない。

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思えば、私が描いていたラブストーリーはあんまり叶ってない。

それこそ、学園の王子様のような人に一目惚れされるとか、アイドルと恋に落ちるとかね。

現実離れした妄想をしては、「そんなこと現実に起こるはずない」なんて言い聞かせていた。本当は少し期待しているのに。

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それでも今の彼といると、私が想像していたカップルになれそうな気がすると思ってしまう。好きになればなるほど、どうかどうかと永遠を願ってしまう。私の悪い癖だ。

たくさん可愛いがってくれる。時々叱る。たまにドジっ子して大笑いしたり。彼といると私も自然体で過ごせているなぁと、勝手に思っている。

隣で楽しそうに歌う彼をみて、私は幸せだなと思うし、私が歌ってる側から大きな声で邪魔したりも、今までなら怒っていたのに、上手だからか笑って許してしまう。

私が憧れていたカップルというのは、何気ない時間さえも大切に思えることだったのかも。

狭いカラオケの部屋で、とにかく私は幸せだった。


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[星野 カナタ]
お仕事中のドリンク代にさせていただきます。ちょっといい紅茶を買いたいです。