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38ページ、漫画応募した手応え。

7月31日に無事、集英社ヤンマガ生誕45周年新人大賞に漫画38ページをデータ応募しました。その時に感じた手応えというか、これから将来に向けてもっと色々なデジタル技術が発展していくだろうという実感を覚えましたね。


小サイズで描いても、拡大した絵がボヤけない!


私は普段、iPad Proに入れたclip studioで絵や漫画を描いていて、今回も38枚全てそれで仕上げました。iMacとWacom液タブもあるにはあるんですが、既に発売入手してから8年近く経過していて……、ちょっと型落ちに不安があって使えなくて。

今回は、初めて使うクリスタの機能が沢山あって多々学びになったんですけど、中でも「普段、小さめサイズで絵描き溜めしていた原稿を、B.4原稿サイズに拡大しても、絵柄がボヤけない。美しいままに拡大できるという技術には、心の底から感謝して震えました。

一度、ピクセル小さめの出力をしてしまうと、拡大した場合かなりのボヤけが出てしまったのは一昔前の話で、最近は拡大しても何も問題無く綺麗なピクセルで構成されたまま。

iPad Proにも2Tの容量サイズに限界があります。実際に私もクリスタで原稿を拡大しつつ作業していた時に、数時間に一度くらい読み込みに時間がかかったり、クリスタが一時停止して心底ヒヤヒヤしまくりました。

でも気をつけていればエラーが出ることもなかったし、次への投稿応募への学びになりました。


一コマの絵を、自由に拡大縮小変形可能!


それに加えて、下描きのコマで「もう少し大きく描きなかった、小さく描けばよかった」「ここのキャラクターの顔、上手く描けたのにもう少し上向きにしたい」など、角度パースの訂正も簡単にできるように。

アナログ時代、散々苦労して修正した物が一瞬で思い通りに修復される。失敗してしまっても、下絵やペン入れはそのままで治せるんですね。


無料で溢れる、指導動画やフリー素材!


他にも、pixivやclip studioで入手出来る無料のフリー素材にも本当に助けてもらえました。そのほとんどが背景絵やキャラクターのモブ絵、家具アイテム、小物でしたが、無量でもかなり精巧なものが使えるし、ちょっと有料版になると物凄いクオリティの背景や3Dが使えます。

そして、AIで作成した背景も部分的なら使用することが許されているんです。私は宇宙コロニーや、近未来の街並み、ロボットの外見デザインに多用させてもらいました。

昔からパースを取って長時間を必要とする背景や、細々としたモブを大量に描くのが苦手で、ほとんどアシスタントの友達にお願いしていましたが、今回は、相当数のそれらを数十分で絵に入れられてスピーディーに仕上げられたし、何より、

絵描き直したかったコマを、修正する時間がある!


今回は20年振りの大手出版社への応募だったので、とにかく締め切り日の前日朝には、全ての原稿作業を仕上げて、締め切り当日はデータ入稿へ突き込みたかったんです。

集英社や講談社への新人賞応募には、台詞やネームの入らない原稿と、それらが入っている原稿二種類が必要。pixivだとただ、台詞が入ったままの画像を更新すれば大丈夫なんですけど、前者は「メガデータ便」などを使っての応募が不可欠。


私は久しぶりのそれに自信がなくて、とにかく早め早めの作業を心がけました。

そのおかげで、「ここは修正したかったなあ」と心残りになっていた場面も、作業日後半になって直せたし、デジタル作業の円滑化によって全ての仕上げを想像より早く終えることができました。


次回、そのまた次への自信に繋がる。


同人誌では70ページ以上を二ヶ月半でアナログ仕上げし、入稿していた経験もありますが、今回は完全オリジナルストーリーを38枚、全力投入できたことにまず自信ができました。

デジタルでの作業もどこでつまづきやすいのか、どういうミスをやりがちなのか実感。これからどんどん、次の作品を作り出すにあたって課題とも向き合えたし。また努力を続けて、さらに自己研鑽していこうと思います。






マダム、ムッシュ、貧しい哀れなガンダムオタクにお恵みを……。