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「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」

おはようございます、雲州鳩です。初日の金曜日に、池袋TOHOの轟音上映行きました、ガン種自由。

正直に言うと、面白くて痛快だったのはアスランの出番のみで、他は退屈しました〜。Twitter Xで批判的な意見を書き込むと叩かれるので、アッチでポストできないんだけど!(笑)

ど本音をぶちまけちゃうと、「これは本当に、64歳の高齢男性が書いた話なのか」「いや、老人だからこそこの古臭い昭和のままのアニメなんだろう」が、私のいち意見です。

あれから20年、国内外で本当に様々な震災や戦争、殺人や自死がたくさん相次ぎ、電化製品やロボット産業AIも進化したのに、この人の世界は2003年前後で止まっているんだな〜と。



期待していなかった20年の空白。


まあ〜「映画作る」と監督が言い続けて20年も経過しちゃって。ガンダムSEEDがリアル放送されていた時に生まれた赤ちゃんが、成人してる令和。私は全然期待していなかったし、「ガンダムSEEDdestiny」のグダグダ展開や、カガリ役の声優との大喧嘩を眺めてもシラけちゃって。以前のnoteに長く書き綴った通りです。

確かに絵は昔と違ってCGが美しく迫力もあり、「ガンダムユニコーン」や「閃光のハサウェイ」から学んだであろう最新技術がたんまり投入されていたんですが、私の胸にはほとんどストーリーが響いてこなかったんです。「コーディネーターと、ナチュラルの抗争」もどこかに消えていたし、主軸がコーディネーター男女の恋愛なので、種族を超越する関係でも無い。

一度観ればいい映画。

キャラクターデザインの粗雑さ。


一番ガックリしていたのは、キャラクターデザイナーの平井久司さんの古い絵柄と、等身バランスが崩れたプロポーションデザイン。美しく聡明な子供を生み出す為に遺伝子を弄られているコーディネーター達が、頭が大きく五頭身しかない。


顔が大きいのに、首が細く、特に脚が短いのが辛い!!


最近の実写映画やドラマに出てくる特撮やモデル出身の日本人俳優さんって、身長が183超えている人も珍しくないし、何より顔が小さくて10等身くらい余裕であるんですよ。「カラオケ行こ!」の齋藤潤くんとか。

ファッションのデザインも全く未来に思えない古い、ダサいスタイルだし。「チェーンソーマンや、SPY×FAMILYなどのスタイリッシュなキャラクターに慣れている若い世代にウケるんだろうか?」と。

物語の強引な展開と、噛ませ犬の敵。


あとはもう福田監督の演出あるあるなんですけど、敵役の登場人物が大艦巨砲主義の塊と言うか。服も髪型も大昔の少女漫画やアニメみたいにとにかく古臭くて、ダサい。

私は声優の下野紘や中村悠一が、ブレイク前にBLCDに出演しまくっていた頃からの大ファンなので、ああいういかにも欲望ギラギラの単純思考なキャラを当てられるのも辛かった。せっかく深い演技を得意とするメンバーなのに。



ズゴックは最高にカッコ良かった!!!

相変わらず、ネタキャラ位置のアスラン。


本当にしんどくなってきて「途中で帰りたいなあ」「でも、アスランの本格的な出番が来るまでは我慢だ……」と、隣に座るお兄さんのポップコーン咀嚼音を聞いてたんですが(笑)

登場時にはなかなかにカッコ良くて、卑屈になってるキラをボコボコに殴る修正っぷりは、この映画の中で唯一爽快感爆発しました。なんかもう……フラストレーション溜まりまくっていて、こんなに映画でストレス与えられた体験って人生でそうそう無かったから。



う〜ん、でもやっぱりラストに近付くにつれて「監督の中で、アスランはどうしてもネタキャラになってるんだな」と。「00ガンダム」ですっかり笑い者になってしまったグラハムと同じ扱いをされていて、複雑でしたね……。

見せ場はしっかりあるにはあるし、パイロットとしての才能や軍人としての体術レベルとか凄いんだけど、あのカガリの裸体を敵に思考制圧させるのってど〜なんだろ〜。舞台挨拶では石田彰さんも当たり障りのないコメントしてたけど、本音はどうなのか聞きたい……。そうでなくとも彼は「アスランのことはよく分からない」とかつて話していたので。




グッズ数も出番も少ない、声優替えカガリ。


そして注目の、声優が監督と揉めて交代したカガリ。私が一番好きな女性なんですけど、やっぱり声の違和感は私には受け入れられなかったですね。出番も少ないし、アスランとワンフレームの中に収まるツーショットも無かった。

今回は「これで最後だから」と、割と綺麗に出来ていたアクリルスタンドや、中国でのみ売られているクレーン人形を、高い値段でメルカリ買いしました。でももう、これ以上ガンダムSEEDにお金を払うことはないと思います。



興行収入は順調に、多分30億円超え。


ネットの評判も上場で、初日で既に5億円の興行収入。三日間で10億円に到達しました。バンダイは早くにネタバレを公開してしまい、古参ファンに叩かれています。早くガンプラを、どんどん大量に売りたいんでしょう。

でもそんな世間の流れを眺めていると、私は反対に冷めてしまって。少しでも作品に批判的なポストを書くと猛烈に反論されるので、noteにだけは正直な気持ちを綴る事にしました。

でも新しい脇役で登場した大塚芳忠声の艦長や、福山潤のハインライン大尉などはとても魅力的です。今は亡きタリア艦長の腹心だったアーサーも、高橋広樹くんの声が変わらず優しい。



特出して、良いキャラクター!やはり福山潤は上手い!


↑存在感は良いのに、プロポーションが昭和の日本人(泣)


軍人でない恋人をパイロットにする現実の残酷さは、描かれていたなあ。


キラとラクスを好きな人は楽しめる。


今回の映画は、徹底的にキラとラクスのラブストーリー方向に特化しているので、二人を好きなファンは文句なしに堪能できる作品だと思います。私は20年前からどうにも二人を好きになれんので、それも大きかった。

これからおそらく応援上映や、御礼舞台挨拶もあるはずなので、もっと盛り上がっていくんじゃ無いかな。

この20年で、私達は「スターウォーズ」や「アベンジャーズ」他、3CGの塊のような壮大なハリウッドレジェンドも見尽くしたし、「サマーウォーズ」「君の名は」「ヴァイオレットエヴァガーデン」などの、繊細なガラス細工を美しく組み立てたアニメに酔いしれ、「攻殻機動隊TVシリーズ」「反逆のルルーシュ」「ガンダムUC」「閃光のハサウェイ」「鬼滅の刃」に魂を根底から揺さぶられ涙を流しました。

とにかく若い才能が生み出した輝く創作の結晶に、20年囲まれて生きてきたんですよね。「ガンダムSEED FREEDOM」は、それらにとても太刀打ちできるようなエンタメとは感じられませんでした。

私はもしかしたら、あと一回くらいは映画の日に行くかもですけど、それ以上の鑑賞は無いです。アスランとカガリのグッズにかなり出費したので、充分二人への応援にはなったと思うし。Blu-rayは、安くなったら買うかも。

ちなみに、横浜のガンダムは三月にて公開終了らしいので、未見の方は急いだ方が良いかも!私ももう一度見に行きます!



私が感じ続けてきたキラへのモヤモヤを、きちんと文章にしてくださっていた!


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