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疲れた時には、ラケルのオムレツ!

おはようございます、雲州鳩です。

そろそろ、私が今のマンションに引っ越して一年が経過しようとしています。去年の八月を振り返ると、本当に辛くて「いっそもう、死んでしまおうか」と眠れず、少しのお茶漬けと精神安定剤、そして処方された睡眠薬ばかり飲みこむ日々でした。

でも引っ越しを終えて、生まれ育った家を売却してみると、ずっと肩に重く果てしなくのしかかっていた借金の返済が全て終わり、私は信じられないほどに身軽な人生をやり直せるようになっていたんですね。


新しいメガネを購入した、渋谷のJINSにて。


マンションに移って、しばらくは脱力感と長い精神的な負荷から鬱状態になり、一ヶ月半ほどほぼ寝たきりの状態が続きましたが、2022年の紅葉を都内各所へ観に行ったくらいから、少しずつ元気に。

借金に追われ、加えて生活費を支払う為の仕事にだけひたすら集中していた数年が明けまして。やっと何も荷物を背負わずに、どこにでも外出を楽しめるようになった私が覚醒したのは、「花の名所巡り」「日本刀の展示会訪問」そして「美味しいお店への初来店」でした。



Twitterで時々流れてくる「噂の名店」や「カジュアルランチの有名店」などを、ちょっとずつ訪れるところからスタート。とっくに流行の波がピークを迎えていたオムレツブームにやっと入門したのは、今年の春。


渋谷や新宿の人気ランキング上位のお店へ、映画の帰りやお花見帰りに寄りましたが、忘れられないのは宮益坂通りにて、最初のターゲットにしていたカフェの「白いオムレツ」が二時過ぎに完売していた日のこと。

渋谷の裏通りを歩くのさえほぼ二十年以上振りで、再開発された駅周辺で右も左もわからず。やっと辿り着いたお店で完売を言い渡されて、もうクタクタでした。

空腹のままに道を迷って歩き続けたので、仕方なくケーキと紅茶のセットを注文。Wi-Fiも繋がらないがらんとした店内は、既に休憩時間になったのか、スタッフさんも裏に引っ込んでしまって。

「なんでも良いから、何か暖かいものでお腹と心を満たして食べて帰ろう」

ちょっとだけ半泣きになってネットで調べてみると、「んん? このすぐ近くにオムレツで有名なチェーン店がある!」とマップで確認。


トイレで汗だくの顔を洗って歯を磨き、支払いをして外へ。全然思い出せない宮益坂通りを戻って、ひと通りの多い飲食店ストリートに歩き進むと。



「あった!」

本当に入り口が目立たない小さなお店で、店内は半地下。入り口にはたくさんの向日葵の花のような黄色のオムレツの見本が、ガラスの中に輝いています。

ネットで調べた時に「ここでは、必ずパンを食べるべき!」あったので、まずはお店に入ってみました。


ランチタイムはとっくに終わっていて、16時近い半端な時間帯だったと記憶しています。「セットとか、終わってるんだろうなあ」と、赤いチェック柄が可愛い店内を見渡すと、さっきのガランとしたお店と反対に、とても柔らかなライトや装飾でとても懐かしい感じがして。

「あっ、このお店は豊洲のららぽーとにもあった!」



思い出したんです。再開発が終わったばかりの豊洲に数年前、アニメのプレミア試写会に受かって行った時。帰りに並んだオムレツのお店を! 写真は当時のもの。


遠くに見える、夜のレインボーブリッジ!


驚きの再会でしたが、とても嬉しかった。好きなものを好きな場所で食べられる幸せが戻ってきたんだ、とその時に明確に感じられて。

メニューとお水を運んでくれたお嬢さんもとても上品で、丁寧でした。お水も珍しく、ボトルに入っている常温のもの。私がいつも困っている氷入りの冷た過ぎるものではない!

そして何より、まだ「ランチセットメニュー」がオーダーできる! しかもリーズナブル! 私は熟考して、パン付きのシチューオムライスセットを注文。



柔らかくトロリとした卵の食感が疲れ切った身体に染みて、胸の奥にまで安堵感が広がる味でした。バタンの染み込んだ柔らかいパンも、コーンスープもとても美味しい。

本当はデザートも食べたかったけど、最近すっかり小さくなった胃が受け付けてくれない。「慌てることはない。また次があるんだ」と、自分に言い聞かせて店内でゆっくり休憩。本当に満たされた気分で帰宅しました。


そこは「ラケル」というオムレツやオムライスの専門店で、池袋や新宿、渋谷、他たくさんの山手線沿線に視点があります。

池袋で映画をサービスデーに観た日も、東口にある地下の小さなラケルに入って、前回とは違うビーフシチュー系のオムレツをオーダー。パンは必ず食べようと決めていました。

ラケルの素晴らしいところは、料理の美味しさとスタッフさんの上品な接客に加えて、Wi-Fiが無料で利用可能な事です。食事をしてすぐ映画の感想を呟いたり。ノートに書き込めますし、電子ブックも読めます。



六月、映画の帰りに東池袋店へ。


この、ガーリッシュな空気感がとても好き!


渋谷では最初のお店で失敗したけど、あれが無かったらわたしはラケルを知らずにいたまま。まさに「災い転じて、福となす」!

結局、私の短かったオムレツ探しの旅は、ラケルと出会ってすぐ終わりました。

この暑さがひと段落したら、またラケルのオムレツとあのパン、そしてスープを楽しみに出かけたいと思います。お近く店舗がある方も是非、立ち寄ってみてください。




いつも「スキ」して下さる方々、ありがとうございます! そしてご新規さんや偶然立ち寄られたそちらのあなたも、是非にコメントやフォローよろしくお願い致します!











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