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元商社マン、働きながらCGの学校へ通い、ゲーム業界へ|クリエイターインタビュー #002 【ゲームCGモデラー】

今回は広報担当の永田と古藤が3DCGデザイナーの山頭さん(仮名)にインタビューをしてきました。

山頭さん(仮名)3DCGデザイナー
大学卒業後、商社に就職。もの作りをすべくデジタルハリウッドに入学し、3DCGデザイナーになる。また独学でプログラミングやコンテンツマーケティングを学び、 未経験者向けプログラミングの教材開発、 WEBメディアの企画や運営にも携わっていた経歴を持つ。現在は有名ソシャゲタイトルにて活躍中。

STANDクリエイター
クリエイターが強みを発揮して「自分らしく」活躍し続けるためのキャリア開発・就労機会を提供しています。ゲームクリエイターは得られる経験の幅が狭く、キャリア設計を相談する場の少なさなど、働き続けるために多くの事を考えなくてはいけない現実があります。STANDでは、正社員として雇用し報酬を保証されながら、コンソール、ソーシャル、web、XR等の豊富なジャンルの選択肢の中から、クリエイター本人の志向に合った案件を自分で選択し、スキル開発に挑戦できる機会を提供しています。

https://note.com/stand_tech/n/n16cefb14add8

働きながらCGの学校に通い、ゲーム業界へ

ーSTANDに入社以前はフリーランスとして活動されていたそうですが、どんなお仕事をされていたんですか?

山頭:コンテンツマーケティングをしながら、デザイナーを目指して独学でポートフォリオを制作していました。コンテンツマーケティングは企業から依頼を受け、エンジニア採用に繋げるためのメディアの運営や、記事の執筆をしていました。

ー今のお仕事とはちょっと離れてますね。

山頭:そうですね。一度3DCGデザイナーになったものの、そこから離れて関心のあったWEB系の仕事をしていました。しかし、もう一度好きなゲーム作りがしたいと思い、再度3DCGデザイナーに挑戦しようと思いました。

ー最初に入った会社は商社ということですが、もの作りに関心を持ったのは何故ですか?

山頭:元々、商品に関わりたくて、中でも多くのものに関われるのが商社だと思いました。そこから新しい分野のもの作りに興味が湧いてきて、色々と調べたら結果的に3DCGへ行きつきました。

ー商社にお勤めのときから、何か作っていたのですか?

山頭:商社にいた時は忙しすぎて全然作ることができず、デジタルハリウッドの夜間授業に通い始めて、それからですかね。当時は結構大変でしたね。

ーどうして3DCGを学ぼうと思ったんですか?

山頭:商社で扱っていたのが紙だったんですよね。本やコピー用紙で使われるようなものです。

永田:紙!

本人顔出しNGにつき、インタビュアーの表情で、雰囲気をお察しください。

山頭:僕が担当していたのは紙の原料になるような商材でした。板紙っていう原料になる紙を売っていたんですけど、紙が好きだったので、関心を持ちました。本も好きで、マンガもよく読んでいたので、そういうきっかけがあって紙ってやっぱりいいなと思って入ったんです。でも世の中はどんどん変わっていく中で、もっと新しいことをやりたいと漠然と思い、新しいことに挑戦したいと思うようになりました。じゃあ一番新しいものは何だろうと考えたら、CGが一番楽しそうだなと思いました。加えて、色々な方と話しているうちに、新しいもの作りに関われたらいいなとCGを学び始めました。

ーちなみに触り心地の良い紙ってありますか?好きな紙とか。

山頭:段ボールの紙が好きなんですよね(笑)。あの、なんか茶色の色合いもいいし、なんか好きなんですよね。Amazonの箱とかめっちゃ好きです。他にはない味がありますよね。

永田:他にはない、味…

ーゲーム業界を目指すきっかけになったゲームはありますか?

山頭:きっかけはBioShockみたいな作品を作りたいと思ったことですかね。ゲーム業界を目指そうと思ったのは自分で作ったCGを動かせたら、面白いだろうなという単純な思いからです。

ー『BioShock』がお好きなんですね?

山頭:はい『BioShock INFINITE』。PS3で大学生くらいのときに遊びました。
『BioShock INFINITE』ってYouTubeで検索すると出てくる映像が僕は一番好きです。

ーどんなところが好きなんですか?

山頭:歴史・アクション、ストーリーがとても良くてすごく好きなんですよね。ストーリーが練られているところがいいんです(笑)。あと時代背景とかも好きです。歴史が好きなのでそこはポイントですね。小さい頃からアメコミや海外の洋書とかを集めていたのがきっかけかもしれないです。古本屋に置いてあったアメコミを手に入れたのが最初で、最近だと続編はAmazonというものを使えば、手に入るぞみたいな。あと、午後のロードショーで昔のバットマンとかやってたんですよね。それで見たティム・バートン版のバットマンが好きでした。

ーティム・バートン監督が好きなんですね。

山頭:『チャーリーとチョコレート工場』とか。他にも100人に1人しか刺さらなさそうなマイナーな映画とかですね。
あ、『ONE PIECE オマツリ男爵』っていう映画が好きです。細田守監督で、なんかすごい憂鬱な内容なんですよね。中学生くらいの時に見たんですけど、最初はお祭り気分の陽気な感じなのに、徐々に敵役がすごい闇を抱えまくっていることがわかるんです。見終わったあと「ああ、これは素晴らしい映画だな」と思っちゃいました。世間的にはトラウマ系と言われていますね。

古藤:中学生で何てことを。


STANDクリエイターについて

ーSTANDクリエイターを知ったきっかけを教えてください。

山頭:Wantedlyでスカウトされたのがきっかけです。制作会社ではなかったので、優先順位は低い印象でした。そもそもCGデザイナー=制作会社に入るもの、というイメージが強かったからです。もっと世の中に認知が広がっていれば印象が変わっていたかもしれません。ただ、その一方でこういう方法もあるんだと思い、カジュアル面談で話を聞いてみようと思いました。

ーカジュアル面談で話を聞いた後、印象は変わりましたか?

山頭:率直に面白そうな働き方だなと思いました。キャリア的にもプラスになりそうだなと。色々なプロジェクトに携われる部分に興味を惹かれました。STANDクリエイターは様々なジャンルの選択肢の中から、志向に合った案件を自分で選択でき、スキル開発に挑戦できるところが魅力的に感じました。

ー逆に不安に思ったところや気になったところは?

山頭:ぶっちゃけ派遣なのだろうなと思っていました。派遣やSESは自分の中でどうしても悪いイメージがありました。
でも面談でSTANDクリエイターにどんな人がいるのか細かく話してもらい、クリエイター1stの方針だったり、ゲームが好きな人が多そうだと感じて、志が折れなければ良い働き方なのではと次第に思うようになり、不安の解消に繋がりました。

ー実際、どのくらいのプロジェクトの中から選びましたか?

山頭:全部数えたら100件以上はあったと思います。その中から通勤可能な範囲のものに絞ってお願いしました。

ー現在の参画プロジェクトはいかがでしょうか。

山頭:Unity環境のスマートフォン向けゲーム開発に関わっています。手書き調の背景を中心としたモデリングを担当しています。ライフワークバランスもちゃんと管理されてるので、業務量も多すぎず、働きやすい環境だなと思っています。ただ、単純にまだ経験が不足しているので、業界の当たり前みたいな、ここはこういう風に作るよねみたいなところがまだ足りていないというのを感じています。

山田さんの作品、プロップを作るのが好きです

最後に

ーこれからはクリエイターとしてどうなりたいですか?

山頭:海外からも依頼されるようなグローバルなクリエイターを目指していきたいです。Artstation等もあるので、媒体を活用してゆくゆくは指名されるようなクリエイターを目指したいです。そしていつかはフォトリアルとセミリアルの中間の不思議な雰囲気がある作品に携わるのが夢です。イメージに近い作品だとやはり「BioShock」シリーズなんかですね。自分の理想の絵を作れるようになりたいので、その為に必要なことは広く追及していきたいです。アニメーション、エフェクトや背景といった絵作りの方面で関心が強いので、今はこちらに注力していきたいです。


山頭さんの制作、お役立ち動画

ゲームクリエイターズギルドではクリエイター同士が教え合い学び合う環境を作っています。山頭さんにもゲーム制作に役立つ動画として、Blenderのノウハウなどの動画制作に協力いただきました!

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