3分読了!カンゲキレビュー!〜情景座〜と著作隣接権(原盤権)とステージチャンネルの試み。
どうも、ステージチャンネルの仲の人。仲 俊光(なか としみつ)です。
いよいよ明日11/15に旗揚げするのですが、1件登録予約が入りました!素晴らしい!!
2019年いっぱいは無料で視聴可能です!今年中に退会すれば無料のまま!!料金は一切かかりません!!!
ステージチャンネルに登録いただいた情景座さんのレビューを書かせて頂きます。少し長くなりそうなので今回はレビュアーの趣味趣向は省きます。求められてもないし。。。
情景座
情景座さんはその昔、私が背景の映像を制作したご縁でステージチャンネルの話をしたところ「ぜったい登録したい!」と言って頂きました。
座長の花乃枝さんは、表現に命を懸けているような方です。現在は活動を休止されていたので、ステージチャンネルで観られて一番よろこんでいるのは私かもしれません。
情景座は、ゴシックダンスというジャンルでコアなファンを獲得してきました。この世界観は唯一無二です。
私は情景座のような世界観、ビジュアル系と言っていいのかな?のような方達とは接点がありませんでした。苦手意識もあったぐらいです。「こういうの好きな人いるよなぁ」ぐらいでした。
仕事で背景映像を作ったから観に行くか。ぐらいの感じで東京ビッグサイトで行われているデザインフェスタに行きました。
映像の編集作業は大変で「タイミングを変えて」「月の位置を、ちょい右上に変更」など膨大な修正の量でした。
情景座のステージは圧巻。そりゃ何回も修正だすわ!と思うぐらい、完璧に作り込まれた世界観でした。
情景座の登録作品
今回、『闇の迷宮(2012)』『時空先案内人(2014)』『五つの思惑 六つめの幻想(2014)』の3作品をご登録いただいております!
『闇の迷宮』が私が背景映像を制作しました。エンドロールに私の名前があるのでご興味あれば見つけてみてください。
定点撮影の映像ですが、その迫力は十分伝わります!
ぜひ、ステージチャンネルで情景座の世界観をご堪能ください!
とレビューを終えたいところなのですが、言わなければならないことがあります。
著作権と著作隣接権(原盤権)
前述したように、情景座はゴシックダンスというパフォーマンスを行なっています。当然音楽に合わせてダンスをする訳ですが、この音楽の問題は表現者について回ります。
著作権という言葉は聞いたことのある方も多いと思いますが、著作隣接権や原盤権という言葉を聞いたことはあるでしょうか?
著作権とは作詞家・作曲家が持つ権利で、多くはJASRACで管理されています。演劇などであれば、比較的安価に許諾を得ることができます。まあまあ簡単に。
有料公演を行う場合は、その地域担当のJASRAC支部へ連絡すれば、大体の楽曲の使用許諾は得られると思います。
ただし、最近はJASRACに著作権の管理を任せていない著作権者の方も増えていますので、使用する楽曲の著作権の許諾が誰から得られるのか調べる必要も生じてきます。
楽曲を改変して利用する場合
楽曲をそのまま利用せず、歌詞をかえたり編曲したりするなど楽曲を改変する場合は、「著作者人格権」にかかわってきますので、改変の許諾が必要です。
どこまでが、楽曲の改変にあたるかどうかの判断は難しいものがあります。少しでも改変する場合は、著作権者に確認して改変の許諾が必要と考えた方が良いと思います。
著作隣接権(原盤権)について
これを一番お伝えしたいのですが、著作隣接権(原盤権)という権利が存在します。
著作権法では、著作物の創作者を保護するとともに、実演家(歌手・演奏家など)、レコード製作者、放送業者及び有線放送事業者について一定の保護を与えています。
歌手のによって印象が異なるように、歌手も創作に準ずる行為をしていると考えられています。また、歌手や演奏家のような実演家だけでなく、レコード製作者や放送業者などにもこの権利は認められています。
例えば販売されているCDを営利目的(有料上演、Blu-rayなどの販売)で使用する場合には、著作権者だけでなく著作隣接権を持っている方の許諾も必要になるのです。
著作隣接権の許諾はどうすれば得られるのかというと、JASRACでは扱っておらず、多くはレコード会社や歌手や演奏家の所属事務所です。
料金は明確に定められていません。言い値とも言われています。
日本の楽曲の場合は法外な金額を言われることはないとは思いますが、海外の楽曲で許諾を得る場合は相当な金額を支払う必要があります。
曖昧な言葉を並べてしまい申し訳ないのですが「正確なことは言えない、分からない」のが本音です。
情景座の話に戻します。今回登録いただいた3作品。
『闇の迷宮』使用楽曲:Nightwish 「The Poet And The Pendulum」
『時空先案内人』DANNY ELFMAN「PATTERNS」 Hans Zimmer「Not In Blood,But In Bond」
『五つの思惑 六つめの幻想』EPICA「ORIGINEM」「THE SECOND STONE」
と、すべて海外の楽曲を使用されています。チャレンジはしてみましたが、どれも支払えるような金額ではありませんでした。。。
ですので、無音での配信です。申し訳ありません。
ステージチャンネルの音楽制作サービス
音楽の著作権問題はとても身近で犯してしまいやすいものです。
音楽にリスペクトがない訳ではないものの、あまりに身近すぎて「いいんじゃないの」という感覚で使用してしまう気持ちは、とても分かります。
分かるからこそもどかしい!
そこで、ステージチャンネルは決めました!
近い将来、著作権を侵害せず劇団の方々が納得いく楽曲を使えるような仕組みを作ります。
具体的に言うと、公演に合ったオリジナル楽曲を無料で作れるサービスです。
①劇団側からステージチャンネルに楽曲イメージをいただきます。
②ステージチャンネルがご希望に合いそうな作曲家をご紹介します。
③劇団と作曲家で打ち合わせなどを行い、イメージや曲の長さなどを決めていきます。
④作曲家から劇団へオリジナル楽曲を納品。
⑤ステージチャンネルが作曲家へ料金を支払います。
劇団の方は、料金を支払う必要はありません。
これが実現できれば、心置きなくBlu-ray販売を行うことができます!
ステージチャンネルから劇団の皆様へお願い
「近い将来」と表現したのは、まだステージチャンネルは登録者数が少ない(これを書いてる時点では公開前日)からです。
ステージチャンネルは、視聴登録していただける方がいてこそ成り立つサービスです。そのためにも劇団のみなさま!公演のご登録をお願いいたします!
視聴者数が増えるほど、登録劇団へのサービスが充実する仕組みです。
現在提供できるサービスは
・劇団の知名度アップや集客に貢献する広告を無料で行う
・演劇撮影の最安値。
周囲からは「アホちゃう?」と言われている上記の2つのサービスですが、
演劇はやはり生で観てこそです。集客に貢献できないと我々の存在意義はありません。なので、広告を無料で行います。
演劇撮影・編集の最安値の理由は、撮影・編集で収益を得ようとしていないからです。なので、カメラマンや編集マンの最低限の費用のみです。
他にも利益度外視のさまざまなサービスがございます!
是非に!