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スマホで消費している時間は命そのものを削っている


『時間には限りがある』

と、意識して過ごすようになった。

「時間」とは「人生」であり、「命そのもの」とも言えるからだ。

後どれだけ生きられるか分からない。明日までかもしれないし、数年後かもしれない。あわよくば80、90歳まで生きられるかもしれない。

たとえどれだけ長く生きられたとしても、必ず終わりがある。


時間の限りについて、渡辺和子さんの著書「面倒だから、しよう」にも、こう書かれている。

年齢のいかんにかかわらず、一人ひとりが忘れてはいけないのは、時間の使い方は、そのまま、いのちの使い方だということです。

ぞんざいに生きていないか、不平不満が多くなっていないかを、時にチェックしてみないと、私たちの使える時間には限りがあるのです。
人は皆、いつか死にます。公演を行う時など、リハーサルをしておくと、本番であがったり、慌てないですむように、死そのものを取り乱すことなく迎えるためにも、リハーサルをしておくことは、よいことなのです。

このリハーサルを、私は「小さな死」と名付けています。そしてそれは日々の生活の中で、自分のわがままと闘い、自分の欲望や感情などを制御することなのです。

引用元:面倒だから、しよう p.26-26より

日々、時間の使い方について考えるのは、命そのものの使い方を考えている、ということになる。

ただ、寂しいことに「時間を大切にしよう」という意識。命の有難さは、また時間によって忘れてしまうのだ。


10年前の3月11日、東日本大震災がおきた日。日本も、私自身も「もう終わった」と感じるほどの揺れだった。土地が崩れ、経済が崩壊する日本。自分の命も今ここで終わるかもしれないと、瞬間的に想像した。

まだ終息しきれていない新型ウイルスが蔓延したばかりの頃も、安定した日常から一変して、命の危機感からピリピリとした空気を感じながら自宅で過ごしていた。今日の感染者はどのくらいかと、毎朝チェックするのが習慣になっていた。命の有難さを実感できた。


いっぽう、現在はどうだろうか。

毎晩、布団の中で明日の予定を組み立てながら眠りにつく。明日は〇〇時に外出予定だから、朝6時には起きないといけないな、だとか。疲れたからとダラリとしている時も、ストレス発散のために食べている時も、当然、明日は当たり前に来るだろうと考えている。来ないはずがないという、根拠のない自信さえある。

その次の瞬間、パタリと死んでもおかしくはないのに。


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▲東京、中野駅付近に咲いていた花


『時間には限りがある』を意識する瞬間は、スマートフォン(以下、スマホ)を触っている時に多い。

自分に対してなんの利益ももたらさず、ただ無意味に時間だけを消費する。スマホはある意味、文面が発展した象徴ではあるけれど、現実世界から、ネットの世界に意識が飛んでしまう感覚はあまり気持ちの良いものではない。気がついたらこんなに時間が経っていたと、後悔だけが残る。唯一与えてくれるとしたら、脳疲労だけかもしれない。

他人の日常、有名人のキラキラした日常、羅列された他人の言葉を眺めていたところで、自分自身は何ひとつ変化しないのに。



スマホによる無駄な時間消費をなくすために、LINEの通知を切った。YouTubeのアプリを消した。ツイッターのアプリを消した。SNSは1日1時間の使用制限を設けた(iPhoneの設定からできる)

ツイッターは、ツイートを予約投稿する午後以外は触らないと決めた。ツイッター運営に役立つ「Social dog」という無料アプリが便利だったので使っていた時期もあったが、フォロワーの増減が気になり時間を消費するため、随分前に削除した。


一時期はスマホ自体を解約しようかと考えたが、こうしてnoteを更新したり、仕事の範疇であるツイッター更新をするのに支障が出てしまうのでやめた。

でも、改めて考えてみると、パソコンさえあれば更新はできるので、スマートフォンの解約も再度検討してもいいかもしれない。普段、電話はほとんどしないので困らないだろう。


毎日、命の危機を感じながら過ごす必要はない。

ときには、疲れを癒すために休息をとるのも必要。仕事や考えごとをせずに、好きなことをするのも必要。精神的、肉体的な疲労度によってはベッドの中で何もしないでいるのも必要なタイミングもある。

けれども、渡辺和子さんの著書の言葉を使うなら、使える時間には限りがあると意識して「小さな死」を感じながら過ごしたいと思う。時間、つまり命を粗末にしないために。

せめて最後の瞬間だけは「ああすればよかった」と後悔することなく、有意義な時間の使い方ができたと、自分がたどってきた道に対して、後悔しない終わり方にするのが理想的だ。


自分のために、または大切な人のために。ネットではなく現実世界のために。限りある時間、命そのものを大切に使っていきたい。



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