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ラグビーを通して学んだこと~一人の努力には限界がある~

僕は中学1年生からラグビーを始め、社会人3年目までの13年間プレーしました。
中・高・大とキャプテンを務め、様々な学びがありましたが、その中で一番大きな学びを記事にしたいと思います。

■一人の努力には限界がある


13年間ラグビーをプレーした中で最も大きな学びは
「一人の努力には限界がある」
ということです。

実はこれに気づいたのはごく最近でした。
きっかけは2021年末に高校の監督に挨拶に行ったとき。

高校生のときの自分がどんな気持ちでラグビーをしていたのか、キャプテンをしていたのかを監督と話しているうちに気づきました。

■高校ラグビー


僕が通っていた高校は部員数は40人くらい、レベルは全国大会地区予選ベスト4程度でした。
キャプテンになった経緯は簡単に言えば消去法です。
自分がやりたい!という気持ちはまったくありませんでした。

他にできそうな人もおらず、1年生から試合に出ていたことと中学時代にキャプテンをしていたこともあり、自然と選ばれました。

やるからには全国大会に出場したい!負けたくない!という気持ちがあり、責任感も強い性格なので、キャプテンになってからは常にラグビーのことを考えて熱中していました。


■周りとの温度差


チームの成績はここ数年ではよい方だったのですが、順調なことばかりではなくチーム内の温度差という壁にぶち当たりました。
ラグビーに対して本気で向き合っているのが自分だけに感じてしまったのです。

・試合に負けた直後は悔しそうにするくせに、翌日の練習になると気持ちが入っていない
・プライベートな悩みごとをグラウンドに持ち込んでラグビーに無気力
・自分なら簡単にできるプレーも満足にできない

そんなチームメイトにイライラを抑えることができませんでした。

当時の僕は
「このチームで一番強いのは自分」「自分より弱いくせに自主練もせずに帰やつはクズ」「チーム全員が自分だったらもっと勝てる」
と本気で思っていました。

そんなイライラしている雰囲気が出ていたのかもしれません。
周りとの温度差を感じ、本音で話せるような友達もおらず、苦しいことをすべて一人で抱え込んでいました。
弱いところを見せるのが怖くて、なんでも自分でやろうとしていました。

今振り返ると、そんな自分を悲劇のヒーローのように感じていたのかもしれません。


■最後の大会


最後の大会の結果は地区予選準決勝で、後に全国2位となるチームに惨敗。

試合を終えた時の正直な気持ちは
「やっと終わった。解放された」

負けた悔しさよりも、解放されたという安堵の方が強かったのです。

この時すでに大学でもラグビーを続けることが決まっていたのですが、大学では絶対にキャプテンなんかしたくない。しない。と固く決心しました。(結局は大学でもキャプテンをすることになるのですが(笑)それはまた別の記事にしたいと思います)

■当時を振り返って


ラグビーに対して本気で取り組んだことは間違いなく今の自分の土台を作ってくれています。
でも、自分が大人な考え方ができていれば、もっと充実した時間を過ごし、もっといい結果が出せたはずです。

自分と同じことを周りに求めるのではなくそれぞれの違いを認めつつ、いい面を引き出して、チームをまとめることができていれば、、、、と思います。
せっかく同じ志を持って集まった仲間を、勝手に敵対視し、勝手に壁をつくり、勝手に苦しんでいたのです。

チームメイトに申し訳ないことをしたと思います。
高校3年生という貴重な時間をネガティブな感情で過ごしてしまい、本当にもったいないことをしました。

ただ、この苦しんだ一年間があったから今の自分がある。とも思っています。


■当時の自分にアドバイスできるなら


「一人でなんでもやろうとするな。本音をさらけ出して周りを巻き込んで助けてもらえ」

と伝えたいです。

自分一人の努力で到達できるゴールなんてたかが知れている。
それなら周りの人と協力して、得意な部分を伸ばして足りない部分は補いあってゴールに向かった方が確実にいい結果が出る。

「早く行きたければ一人で行け。遠くへ行きたければみんなで行け」

というアフリカのことわざがあるようですが、まさにこれを実感しました。


以上が2021年末に高校時代を振り返ったときに気づいたことです。
10年の時を経て学びを与えてくれました。

当時はただただ苦しいだけでしたが、大人になってから振り返ってみると無駄な時間ではなかったと思えました。

■これから


高校生の頃のような苦しい思いをしないために
また、周りの人の力を借りて自分も周りも活かせるように

「心をオープンにして人と繋がって生きる」

を意識して生活したいと思います。

自分一人でできることなんてちっぽけなことしかない。
殻に閉じこもらずに人と繋がって協力して生きる。

これからの人生の指針の一つにしたいと思います。


以上、お読みいただきありがとうございました!!

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