見出し画像

変化の時代を生き抜くために必要な力とは

「21世紀を生き抜く3+1の力」
これからの変化の時代に求められる力は何なのか?
それを身につけるためには何が重要なのか?


これまでの時代との違い


①「考えて決める人」と「実行する人」という役割分担が薄れ、一人ひとりが自分の頭で「考える」時代になる
②多様な「専門性」を持つ「個」が、「国家」や「企業」という枠組みを超えて機動的にコラボレーションする「共創」の時代になる
③やってみて、その反応を見て修正するプロセスを繰り返す、継続的な「進化」を前提とした時代になる

上記から分かるように、この時代に求められるのはもはや
「言われたことをきちんと実行していく力」でも
「誰かに敷かれたレールの上をひた走る力」でもない。

21世紀に求められるのは「自分で考える力」「人と共創する力」「自己進化する力」です。

1、考える力

考える力と聞くとロジカルシンキングや戦略思考という言葉が思い浮かぶかもしれませんが
それは考える力を構成する技術の一つであると著者は述べています。

この本では考える力の本質を
「どこを目指して、何のためにどう変化したいのかを定める力」
としています。

そもそも何を目指しているのか?
どうなりたいのか?
何のためにそれをするのか?

という根本的な問いから、自分なりの答えを見つけ出すこと。
その答えを見つけて初めて、それを達成するための新しい方法論を数字や事実から考える「戦略思考」が出てくるのです。

つまりこの本の中での考える力の本質とは
外の世界に答えを見つけることではなく
自分またはチームや組織の内側に答えを見つけること
ではないかと思います。

2、共創する力

共創する力とは1で出した目指す変化を「実際に創り出すための実践力」のこと

そのために必要なことは
・本質からぶれない明確なゴールを示すこと
・異なる経験、価値観を持つ他者の意見を聞き理解すること
・全体を見たうえでベストな答えを出すこと
・アイデアを具体的な形にして仮でもいいからやってみること

そしてこれらの根底には
多様な他者への尊敬・信頼がなければ成り立ちません。

自分は他の誰よりも優れていると考えている人は
何でも一人でやってしまったり他者を利用しようとするだけで
共創しようとはしないはずですよね?

「自分一人の力よりもチームの力の方が強い」
という価値観があって初めて発揮される力ではないかと思います。

3、進化する力

進化する力とは、「必要な変化を受け入れながら自己革新し続ける力」
共創する力によって一歩を踏み出し行動に移すことができたなら、今度はその行動に
・真剣に取り組むこと
・自分を客観視すること
・必要に応じ修正していくこと
が必要になります。

これらの根底にあるものは「情熱と自己肯定力」です。
人は、自分がやりたいと情熱をもって思うことができれば、どんな真剣勝負もできるし、自分を客観視することもできるし、柔軟に自己修正できるものです。

つまり、「進化する力」を発揮したいなら、まずは自分が自分を信じて、情熱のもてるやりたいことに向かってエネルギーを集中させるだけでいい。
これが進化する力の源であり、一番重要かつ本質的な21世紀スキルだと考えます。

4、+1の力とは

「考える力」「共創する力」「進化する力」どれを発揮するにも共通して軸に置かなければならない本質的な問いがあります。

それは
「結局のところ、自分が目指したい世界、目指したいものは何か?」
という問いです。

まずは自分の個性や強みと向き合い、本当にやりたいことを決定し、その目標を達成するために3つの力を発揮していく。

「自分は何を目指している人なのか」
「どんな世界に向かって努力している人なのか」
を明確にすること
それが21世紀スキルの「核」であり、それを実現していくプロセスを回す力が、21世紀スキルなのではないでしょうか。


■感想
「考える力」「共創する力」「進化する力」
これからの時代に重要になってくる3つの力を育てるのに、
チームスポーツは最高の教育なんじゃないか?と感じました。

もちろんスポーツじゃなく学校生活、仕事でも力を育て発揮する機会はいくらでもあるので
それぞれの立場でどう行動すべきか考えるのが大切だと思います。

高校時代のラグビーをしていた時の自分はこんな感じでした
↓↓↓

考える力
勝ちたい!全国大会に出場したい!という思いはありましたが、
そのために何をしなければいけないのか?
どう変化しなければいけないのか?
ということはあまり深く考えていませんでした。
ただがむしゃらに努力すれば強くなれるという単純な考えしか持ち合わせておらず、
考える力とは程遠いところにいたと思います。

共創する力
チームメイトへの尊敬・信頼がなかったので、みんなの意見を聞く場を設けることもしませんでした。
ただ自分が正しいと思って自分のスキルを上げることだけに集中しており、完全なる個人プレーでした。

進化する力
ラグビーは情熱をもてるやりたいことだったので、真剣に取り組み、客観視し、修正して進化できていたと思います。
ただそれは個人レベルでの話で、チームとして見ると全く進化できていませんでした。


振り返ると何もできていませんでした、、、笑
原因は人を信頼せずに何でも自分でやろうとしていたからだと思います。

これからは個の時代だと言われていますが、
これは一人で生きていくということとは真逆で、
個人と個人の結びつきがさらに強くなっていくということです。

そんな時代に人と協力せずに何でも一人でやろうとするなんて通用するはずないですよね。

以前高校時代についての記事も書いているので興味のある方は読んでみてください。

高校時代と同じ思いをしたくない!という思いから、
大学ではチームメイトを信頼し協力して3つの力を発揮することができていたと思います。

このチームの目標は何なのか?
どんなチームになりたいのか?

というミーティングを重ね
考え、共創し、進化するプロセスを経験することができました。
これは大きな財産だと思います。

本書にもあったように
「結局のところ、自分が目指したい世界、目指したいものは何か?」
という問いを明確にすること

そして
「一人の力よりも多様な他者と協力した方が何倍も強い」
というマインド
が大事なのではないかと感じました。

以上お読みいただきありがとうございました!!


この記事が参加している募集

読書感想文

最近の学び

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?