見出し画像

元公務員フリーランス、産休をとってみて

こんにちは、すずきです。2024年1月に第一子を出産し、2月末から徐々にお仕事を再開しています。今回は、出産にあたってフリーランスのお仕事をお休みした時のことや、産後に仕事復帰した中で感じていることを書きたいと思います。


産前、想定外の事態に直面

突然の産休

フリーランスなのでお休みの期間は自分で設定する必要があるのですが、いつから産休に入るべきかというのは妊娠当初からとても悩んでいたところです。1月の中旬が予定日で、12月月初に定例のお仕事が集中していたこともあり、予定日の約1か月前からお仕事をお休みしようと考えていました。

ところが、11月頭の検診で切迫早産と診断され、翌朝から急遽入院することに…。それまで切迫早産の傾向は特になかったので、自分が入院するとはまったく想像していなかったのが正直なところでした。お仕事関係の方に大急ぎで業務の調整のお願いと謝罪をさせていただき、多くの方にフォローいただいたことへの感謝と申し訳なさでいっぱいでした。

同時に、赤ちゃんを無事に出産できるかどうかというのがとても不安で、何度も何度も切迫早産についてネットで検索しては一喜一憂していました。
赤ちゃんに対しても仕事関係の方に対しても申し訳ないし、何事もなく一日を終えられるか毎日怖いし、でもこんな状況でも仕事のことをずっと考えてるって母親としてどうなのかなとも思うし、収入も急に途絶えてしまったし…と、自己嫌悪と不安でだいぶ精神的に削られる毎日。
当初、入院期間はひとまず2週間程度と言われていましたが症状が改善せず、結局年末近くまで7週間入院し、想定よりも1か月半ほど長くお仕事をお休みすることになりました。

朝から晩まで暗い気持ちでいる中で、病院の先生や助産師さん、看護師さん、スタッフさんが皆さん優しくて、どれだけ救われたかわかりません。
不安に寄り添ってくれる人がいることのありがたみと、何事もなく明日が来ることは決して当たり前ではないということをものすごく感じた7週間でした。

その後は、もういつ産まれてもおかしくない状態と言われてもなかなか産まれなかったり、また予定外の入院が発生したりと色々ありながら、予定日を過ぎてようやく出産にいたりました。

どうすればよかったのか

産休後に復帰させていただける予定の案件もあり、不在の期間を短くしたくて、産前のお休みはできるだけ短くできないかと当初は考えていました。ですが、妊娠の過程でこういった不測の事態が起きる可能性があることを自分事として考えられていなかったなと思います。
そして妊娠・出産がこんなにも人によって経過が違って、どうなるか見込みを立てるのが難しいというのも理解できていなかったと、今となっては思います。

やっておくべきだったのは、ギリギリまで自分で仕事を抱え込みすぎず、もう少し前々から余裕を持って周りの人に共有したり引き継いだりすることです。以前からこれがどうも苦手で、今回、この癖で結果的に周りに迷惑をかけてしまったと感じています。人と仕事をする上では大切なことですよね…大いに反省です。

他には、保険に入ったり貯金をしたり、急に働けなくなった場合のリスクをフリーランスだからこそもっと考えておくべきだったなと思います。フリーランスの保障の薄さを頭では理解していたつもりだったものの、全然実感として持てていなかったことを自覚しました。
収入が急に途絶えるというのは想像以上に恐怖でしたが、貯金があるとそれだけで安心感がまったく違うこともよくよくわかりました。

産休と仕事復帰を経て

産休にあたっての不安

今回、産休を取るにあたって収入面や復帰後の仕事の有無について悩んだ時はフリーランス特有の難しさを感じ、さすがに公務員時代とのギャップを感じました。特に私の場合は産前の入院でお休みの期間が予定より長くなってしまったので収入ゼロの期間が長引き、産休中は焦燥感に駆られていました。

また、あまり長く休むと、今ある仕事を手放さないといけなくなるのではないかという不安も復帰への焦りにつながります。私自身、妊娠初期の時点ではもっと早く仕事復帰するつもりで考えていました。

とはいえ私はただでさえ体力に自信がないタイプで、産前の長期入院でさらに体力を失っていたこともあって、体調優先で少なくとも産後1ヶ月はお仕事をお休みすることに決めました。実際、出産してみるとなかなかすぐに仕事復帰するには体調的に辛かった部分があり、産後1ヶ月お休みをいただけたのはかなり大きかったと感じています。復帰後も、無理せずスローペースでお仕事を進めているところです。

復帰後の悩み

産前と比べると、働くにあたっても色々な変化に直面しています。一つ目の悩みポイントは「まとまった仕事時間を確保するのが難しい」ことです。

なぜなのかよくわからないのですが、一日があっという間に終わっていきます。特別な予定が何もない日でも、子どもにミルクをあげておむつを替えてお風呂に入れて泣いたら抱っこして…というのを繰り返していると、それであっという間に時間が経っていきます。
色々終わらせてようやく仕事に着手して、気づいたらもう次のミルクの時間なんていうこともよくあります。

ということで産前のように、仕事に集中するまとまった時間を設けることが難しくなりました。どう稼働するかは目下模索中で、最近は子どもが寝ている朝方に仕事をしてみたりしています。

もう一つの悩みポイントは、「頭の回転が遅くなった気がする」ことです。寝不足なこともあるかもしれませんが、出産を経て、文章を読んだり書いたり、人に何かを説明したりするのに少し時間がかかるようになった気がしています。

仕事に復帰してからだんだん回復してきている感じはありますが、産後しばらくは文章や数字が何ひとつ頭に入ってきませんでした…。身体面の痛みだけでなく、理解力や思考力にも影響が出ているように感じました。

今おもうこと

産前には想定外の入院をしたことなどもあって、フリーランスゆえのリスクを身をもって感じた妊娠期間となりました。
産後は産後で、子育てしながら仕事をすることの難しさを感じています。

今回の妊娠・出産では色々ありましたが、今のところフリーランスになったことを後悔したりはしていません。
保障の薄さなどリスクもある働き方であることは痛感しましたが、復帰後は、稼働できるタイミングで仕事をするというフリーランスならではの働き方に恩恵を受けている部分もとても多いからです。

フリーランスとして働く上での仕事と子育てのよいバランスを見つけるべく、これからも手探りながら頑張っていきたいと思います。

この記事が参加している募集

#仕事について話そう

110,977件

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?