僕の幸せとあなたの幸せは同じテーブルに着くことができる ~ジェラルド・ダレル著「虫とけものと家族たち」のこと
1930年代にイギリスからギリシャの小さな島であるコルフ島に移住した一家。おっとりした母に気難しい芸術家の長男ラリー、銃器マニアの次男レズリー、おませな姉マーゴ、そして語り手である10歳の少年と彼の飼い犬であり親友でもあるロジャー。
語り手である少年の家族たちも風変りながら、コルフ島の住民たちも長閑な人ばかり。しかも長男ラリーが家に少し変わった客人たちをひっきりなしに招待してくるのですから、家の中はなんだかいつも大賑わい。
そしてなによりも少年は虫や植物、動物たちを観察す