見出し画像

小学生「ルールって絶対守らなきゃいけないの?」

ルールに従って思考停止して行動する」よりも「自らの倫理観に従って行動する」ことの重要性について、マスク転売の例で考えてみました。

はじめに

こんにちは!スタスタCEOの鈴木孝一です。

東工大院卒、ITベンチャーを経て教育ベンチャー2社経営、趣味で器械体操やプレミアムテキーラのインストラクター、・・・。誰かが敷いたレールには従わない人生を毎日楽しんでいます。

ルールを守らない=悪い子」という価値観で行われる教育に対抗したく、小学生の息子と話をしました。

画像1

子:ルールって絶対守らなきゃいけないの?

子:ねぇお父さん・・・、ルールって絶対守らなきゃいけないの?

父:ん、どうした?なんかあった?「絶対か?」と言われたら「そうじゃないこともある」って答えになるかな。

子:そうじゃないこともあるよね!今日学校でね、算数の授業で割合を習ったんだけど。もう分かる内容だったから教科書に出てくる問題とか、宿題になりそうなドリルの問題も全部解いてたの。

父:すごいね!宿題になりそうな問題も授業中に終わっちゃったのね。

子:うん。学校終わったらいっぱい遊びたいから!で、宿題終わってもまだ時間が余ってヒマだったから社会の資料集を見てたの。でも帰りの会で、ボクが資料集見てたことを先生に告げ口した子がいて・・・

父:そうなんだ。それでどうなったの?叱られたの?

子:うん。先生に叱られた。「どうしてダメなんですか?」って聞いたら「授業中は他のことしてはいけません」って。「ちゃんと算数の授業内容はわかってるし問題も全部やったから」って言ったんだけど「ルールだから」って。

父:そっか。それで「ルールって絶対守らなきゃいけないの?」って聞いたのね。

画像2

父:キミ自身で決めるべきこと

子:授業中に他のことしちゃいけないってルールは、絶対守らないといけないの?

父:絶対じゃないよ。例えば、火事になってサイレンが鳴ったら授業中だったとしても避難する方が大事だよね?だから、それは時と場合によるんだ。

子:じゃあ、今日のボクの場合は?算数の教科書読むべきだった?

父:お父さんの答えは「正解はない」だ。そのルールを守るか守らないかはお父さんが決めることじゃなくて、キミ自身で決めるべきことなんだ。先生はダメって言う、お父さんはOKと言う、そしたらキミは困っちゃうでしょ?

子:うん。どうしたらいいか、わからなくなっちゃう。

父:だから、自分で判断しなきゃいけない。その判断するための材料として必要なのは「そもそもそのルールが何故あるのか」ってことだ。

画像3

父:そもそもそのルールは何故あるのか**

子:他のことをしてたら授業がわからなくなっちゃうから?

父:うん、きっとそれはあるよね。それともう一つ、授業中に別のことをやってると他の子が集中できなくなっちゃう、ってのもありそうじゃない?

子:たしかに。前の席の子たちが全然関係ないお喋りしてて、先生の話が聞こえないときあった。

父:つまりクラスの皆んながちゃんと授業を理解するために「授業中に他のことしちゃいけない」ってルールはありそうだね。これも正解かどうかはわからないんだけど、僕たちはそう考えた、ってことね。

子:うん。そう考えるとボクの場合は、ちゃんと授業は理解してるし、他の子の邪魔にはなってないはずだから、守らなくてもいいって気がしてきた。

父:いいね。自分の信念に従って行動できるってのは素晴らしいことだよ。世の中には「ルールがなんのためにあるのか」ということも一切考えることもなく「ルールだから守らなきゃいけない」と思考停止しちゃってる大人が沢山いるんだ。お父さんは、キミにはそうなって欲しくない。

子:うん大丈夫!自分で考えて自分で決められる!

父:ただしルールを守らない場合には、今日みたいに叱られたり、仲間はずれにされたり、人に信頼してもらえなかったり。そういうリスクがある、ってのは理解しておかなきゃいけないよ。

子:わかった。

父:それから、法律というルールを破ったら捕まっちゃうから、そこは守って欲しいかな。キミが逮捕されちゃったらお父さん悲しいよ。

子:うん。それは大丈夫だと思う。ちゃんと法律は守る。

父:でも逆に「法律さえ守ればいい」っていう考え方になっちゃう人もいるから、それは要注意。

画像4

父:「ルール(法律)さえ守ればいい」vs倫理観

子:どういうこと?法律守っててもダメなことがあるってこと?

父:例えば、コロナウイルスの件でマスクがどこのお店でも売切でしょ?でもネットには10倍くらいの値段で売ってたりする。あれは実は、転売屋っていう人たちがお店にあるのを買い占めてネットで売ってたりするからなんだ。転売屋が買い占めなければ、お店のも売り切れずに普通の値段で買えたんじゃないかって言われてたりする。

子:そうなんだ。転売屋ってひどいね。

父:でも、転売自体は別に何も法律には違反していない。そもそも、安く買ってきて高く売る、ってのは商売の基本だから違法性は何もない。でも・・・って話だよね。

子:うん。法律は違反していないのかもしれないけど、転売屋のせいでマスクが高くなって買えなくなってしまう人がかわいそう。それで新型肺炎に罹って死んじゃったりしたら・・・。

父:ルールや法律さえ守っていればいい、っていう考え方はお父さんは好きじゃない。人間として踏み外してはいけない道ってものがあると思うから。そういう考え方のことを、倫理観、価値観、美意識とかって言ったりするよ

子:すごくよくわかった。ボクは自分の倫理観を大切にしていくね。

まとめ

・ルールは絶対じゃない
・守るかどうかは自分で決めるべきこと
・なぜそのルールがあるのかを考えるのは大事
・ルールを守らないリスクは理解しておく
・ルール(法律)さえ守ればいいわけではない
・倫理観が大事

今回も最後までお読みいただきまして誠にありがとうございます。

幼児から小学生、中学生、高校生のお子さんをお持ちのお父さんお母さんに役立つ記事を毎日書いていますので「スキ」「フォロー」で応援いただけると嬉しいです!

ではまた明日、お会いしましょう!

---😎CM😎 ---

小中高生向け!やりたいことを見つけるためのオンラインコーチングやってます。4月末までの無料モニター募集中!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?