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採用チーム元統括者の「求人票の心得その2」求人票のグラム数

御社の求人票のグラム数を計ったこと、ありますか?

A4一枚ですから2グラムくらいでしょうか?
あ、今はインターネットだから…0グラムですね。

いえいえ、今日は物理的な重さではなく、内容の重い、軽いについて考えてみませんか。

こう仰る事業主の方もいらっしゃいます。

「ハロワークの求人票はざっくりでいいです。求人媒体もありますし、自社サイトの採用ページに飛んでいただくので…」

でも、山ほどある求人情報をみて、すべてをクリックして詳細を調べるのは時間がかかります。求職者も時短を考えます。それで、ある程度目星をつけてその奥の情報にアクセスするのです。

つまり飛ぶアクションをする前にスルーされては、広告費がもったいないですね。


グラム数が軽い求人票?

一例ですが、このような求人票です。

<必要最低限しか書かれていない求人票>

これでは、入社後の自身の姿が思い浮かびません。
内容が少ないので自分が呼ばれている気がしないのです。
私に会うかもしれない!という情報さえつかめないのです。
それでスルーされてしまう可能性が大きいです。

<丁寧さに欠ける求人票>
まだ入社していないのに、業務連絡のような求人票、少なくなったとはいえ、まだまだあります。

入社したらさぞかしガミガミと命令されるかもしれないと思い、敬遠される可能性が大きいです。

入社して、分からないところを教えてくれるのかしら?聞いても大丈夫かしら?ちょっと、不安です。

求人票は会社のPRですから、外部の方へは語尾をほんの少し柔らかくされるといいですね。

<「急募」のまま、更新されずにほったらかしの求人票>

「急募」を見て、一番に考えることは、他を当たってそれでもだめなら応募しようということで、後回しになりやすいです。

それと、急募ということは、誰か急に辞めたの?十分な採用計画期間はなかったの?などの疑問が浮かびます。

急募の状態でそのままにするのは応募の気持ちがしぼんでしまう可能性大です。


求職者は真剣に見ています


ということで、とても失礼なことを書いてしまいましたが、応募者目線で見ると、このようなことを考えてしまう、これが本音です。

求人票はフルタイムの場合、会社で1日の3分の1ほどの時間を費やし、パートであっても、子育てや介護の時間を削って生活の糧を得るために行う行為を繋ぐものですから、手を抜けないですね。

インターネット求人票が簡単に閲覧できますので、在職中の方も沢山見ています。私もそうでした。

会社の想いやどんな方に来て欲しいかをしっかりと盛り込んだグラム数の多い求人票をおススメします。


求人票のよくある勘違い⁉


このようなお言葉をいただくことがあります。
「求人票にびっしり書いても読まないんじゃないですか?」

「そういう方を採用したいと思われますか?」

結婚であれば、相手のことに興味がなくて結婚するのは相当勇気が要ります。

今から働こうとする会社なのに、自身の処遇に興味がなく、マニュアルも面倒くさくて読まない。そんなことは考えられないですよね。

もし、そういう方がいらっしゃるとしたら、スルーしてくださっていいと思います。それよりも、自分の将来や仕事のことを真剣に考えている方に届く求人票をお作りになったほうが、はるかに結果にコミットできるものと考えます。

時間は多少はかかると思いますが、できるだけ詳しく、イメージができる求人票にされると良いでしょう。


まとめ


会社の方向性、考え方を明記していただいて、それに合う多くの方の目に留まるような求人票が、ミスマッチを少なくでき、お互いに時間と労力と費用の節約になるのではないでしょうか。

以前、面接官をしていた頃思ったことは、求人票の隅々を読み、真剣に応募された方が、入社後も真剣に業務に取り組まれる傾向にあります。

質問も真剣そのものです。

会社の発展のカギは何と言っても良い人材ですから、そんな方に沢山応募してもらえるように、求人票のグラム数を増やしておくといいですね。


こちらnoteの別の記事「採用チームの元統括者の求人票の心得その1」で、私が手を抜いていた頃のことを書きましたので、併せてお読んでいただければ嬉しいです。


ここまで読んでくださって、ありがとうございます!


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