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働かず高卒で8億作るのに他人の話は不要

 noteが無い時代。「真実かは不明だが、有益かもしれない物」という意味で、怪しげな情報商材が当時のYahoo!オークションをはじめ、メールマガジン、他にも様々な形で売られ飛び交っていた。

 「馬鹿馬鹿しい」と思いながらも、巧みなセールスの言葉、綺麗に"造られた"金持ちの画像、きっと騙されて買う人も100人に1人くらい居るのかもしれない、と様々な商材のレターを眺めて周り感心していた。今なら僕も似たようなものが作れるのかもしれない。

 "パンフレットの悪魔"とでも云えば良いのだろうか。要はキチンと文章や画像が構成されているが全てが載っている訳ではない。ただ魅力的な言葉だけを拾わせ、不透明な部分を何故か魅力的に見せ「この情報は真実味がある(有益)」と、半信半疑よりは一歩 或いは半歩、買い手を引き寄せ買わせるのだ。

 恐らく情報商材に限らず、宗教紛いのものや、得体の知れない商品でも売り込みは同じだろう。「買わなければ買わないで大丈夫ですよ」という"本当に売れれば誰でも構わない"スタンス。それを何故か「買わないと誰かが買って自分が損をする」ように思わせてしまうのだから面白い。

 僕は、別にそういうビジネスが悪い!と言いたい訳ではない。誰かにとって有益な情報で、実際に再現性が無かったりエセ情報に騙されていようが、買い手が幸せならば良く、売った側にはお金が入る。絶妙なwin-winだとは思うけれど、商売は。…当事者にはなりたくないけども。

 そういう"夢を見る人達"は、「脱サラリーマン」或いは「セミリタイア生活」を考えているが、なかなか現状から抜け出せないと聞く。

 抜け出す方法をnoteやYoutube、情報商材や書籍で見てみるが、行動しないから変わらない。そして質(タチ)の悪いことに、行動しても変わらない。

 最終的に同じような者同士が、得体の知れないセミナーや、会員になり、じわりじわりと搾取され夢だけを見続ける泥船に乗ってゆくように見える。この幸薄い泥船はSNSでよく漂流や座礁している。

 ならば、100%のベストな行動をしたとすれば変わったのだろうか?…大多数は周りと同じ様な情報しか持っていないのだから、競合相手の多い所に同じ装備で飛び込んだところで新参者の成果は目に見えている。

 …それを分かっているから情報を売るのだ。ノウハウの問題ではなく、出遅れたのだ。運良く伸びれば儲け、というギャンブル。

 BASEやフリマアプリ、BUYMAの無在庫転売(販売)のようなもの、周りを真似してみるものの二束三文で、売上をあげるために何故かまた"他人の成功談"を買う。同じことを繰り返しても、いつか成功すると頑なに信じている。

 そんな半ば狂信的な精神を観察することも、書き物をする点で僕は好きだ。新しいサービスが生まれ、数年後出遅れながら始める人達が居なくなる事はないのだから。

 ここまで書いて「やった事ないくせに」と言われそうだが、この"時間のある暇人"はとりあえずの経験だけはしてきた。身近で引き継ぎ商売をしている人もいるので経過も知っている。

 BUYMAに関してはプレミアム(公式からお墨付きを貰った販売者)まで上がったので中身や流れも理解しているし、他に遊びで作ったショップ諸々と法人化して事業売却もした。持っていても時間を潰される上にやりたくなかったのだ。


 そして、何となく会社員にもなってみたくなり、IT企業に就職した。わざわざ朝早くから会社へ行き、ありきたりな格好をし、有限な自分の時間を売って二束三文では楽しくもない。きちんとしたスーツを仕立てたら「それが1年目の服かよ」と笑われた、僕には人間関係が学生時代より厄介だと感じた。

 働く必要はないのだから、二度と会社員など御免だと思った。それからは好きなことしかしないと決めた。


 不労所得の環境を作る前の資産は僅か8億少々だった。これは20代前半の頃で、他に何かへ投資したりしていた訳でもない、現金にした大部分は銀行を分散して預けているだけだった。そこから国内外問わず投資し、今はそれより倍以上は最低でも増えている。

 「もう死ぬまで独身で大丈夫だ。」そう思っていたから、音楽活動だけやればよかった。…が、それだけで生きるのは本当に暇過ぎた。


 働かない事が楽な事は勿論だ。通勤や労働のストレスは一切ない。好きな服や髪型で居られて、好きな場所へ行き、気の済むまで買い物をし、ライブをやり、全ての時間を好きに使える。

 最初の半年くらいは実家でお父様の顔色を窺う必要もなく、本当に欲しかった物を買ったり、テーマパークに1ヶ月滞在して遊んだりする事で満足し、一度退屈になる。

 僕の幼少期の厳しい家庭の中で、十数年キラキラと憧れ欲しかった物が、たった半年好き勝手に生きた中でどうやら補完されたらしい。

 そして、「人を飼う」という実に悪い趣味が涌いた。(後々マガジンを分けて、こちらの内容については書いていこうと思う) 今はパートナーが居て、家族らしい生活になった。音楽活動以外で、独りで散財する以上の楽しみを見つけた。


 「他人に頼らない」「他人は不要」というよりは「他人の過去の成功談をなぞって、自分にも同じ成功が起きるかは分からない」だから頼らない、せめて参考にする程度で良い。

 そして僕の場合は、成功談ではない。勿論全く根拠なく投資して運良く増えた訳でもない。しかし何の努力もしていない、勉強も億劫だ。
 僕の場合は少しの情報、あとは金を使えば金が増える。シンプルな錬金術に過ぎない。損が出たとしても、貯蓄も不労所得もあるから気にしない。

 これは遊びの投資、ギャンブルとまでは行かないが期待もしない、ただ未来を覗きたい知的好奇心を満たしたいだけの投資。


 …だから、誰の何の参考にもならない。誰かはnoteのタイトルを見て、序盤の文章を読み、そしてここまで読み切った。「何か有益な話やテクニックがある」と思ったかもしれない。

 しかし僕はプロフィールにも書いた通り、自分が教えた錬金方法によって誰かを不幸や大損させたりはしたくない。誰かが夢を持っていて、それを叶えるために努力していることや失敗を嘲笑いたいわけでもない。

 ただ他人の生活が見たい、フォローしていただけるとフォロバは毎日している。


 そこで騙されない練習に1つ、試してみると面白い事があるものだけ最後にせめて書いておこうと思う。

 「フォロバ100%」と書いてあって、FF比の合わない(フォロワーだけが多くて返していない)人の話は、どんなテクニックやコツや素晴らしい事、何を書いてあったとしても既に嘘付きなので、無料noteの中身も、有料noteの中身も、真実かは分からない。

信用はそんな小さな綻びから崩れるものだ。


…今日の話はここまで。

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